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魔法少女と呼ばないで  作者: どり
第8章 激突
42/50

42.対決!

 ちょっとサブタイトル変更。

ここらから先は実はアイデアだけある状態で、

下書きもすごく簡単なモノしかないので、話がどう転がるのかわかりません。

予告しなきゃいいのにってか?・・・・そうですよね。


 中庭は戦場だった。

そこではオネクターブと魔来子さん、いえ姉さまが闘っている。

オネクターブの杖が振られ、きらめく都度、炎が、氷が、光が襲いかかってくる。

魔来子さんが敏捷にそれらをかわしていく。

ただ、オネクターブが攻勢で、魔来子さんは避けるのが精一杯か。

魔法の闘いに慣れている分、オネクターブの方が有利みたいだ。

どっちも致命傷は負ってないけど、体力か、魔法力が尽きれば負けだ。

 

「この・・ちょこまか逃げるじゃないわよ!」

「あら、逃げなければ、やられてしまいますわ。こうやって、隙をうかがっていますのよ。油断なさらないで下さいな。ほれ、ほれ!」

 ・・・口と体力は魔来子さんの方が有利だなあ。


 その二人を遠巻きにして、兵士達が見守っている。

有利な方につこうって気だな。


「洞が峠を決め込んでいるわね」

「それって、日和見ってことですよね?」


 それでも僕たちの姿を見つけると、槍や剣を構える連中もいる。

その中でも一段とでかい奴がこっちにやってくる。


「お前が、あの、魔法少女ってやつか。ただの小娘じゃねえか。ここでやっちまったら、俺の名も有名になるってことだな」

 そういうと、剣をこっちに突きつける。


「これ、ちょっと規格外の大きさじゃないの。こんなの、あり?」

 そう呟いてる佑衣さんを背中にかばう。


「僕は魔法使いだ。ちょっかい出すと、痛い目に遭うぞ」


「遭わせてみろや、へなちょこ魔法使い」


 いきなりの突き。僕たちは左右に分かれてかわす。

佑衣さんが飛び込むと、相手の向こう臑に一発!

そして、手に持っていた武器を相手に突きつける。

パシッと音がした。

でも、効いてない。


「うそっ!スタンガンが効かない!」

 そう叫ぶ佑衣さんに相手の蹴りが入る。

必死に両手で受け身をとるも、佑衣さんはうめき声を上げて吹っ飛んだ。

壁に衝突して倒れ込んでいる佑衣さんに僕は駆け寄る。


「佑衣さん!大丈夫ですか?」

 口から垂れている血をぬぐってあげる。


「力任せの一発だけど、効いたわ。スタンガン、バッテリーが切れてるみたい。

使う前にラバで実験しておけば良かった」

 そうですね・・・って、それ、勘弁してくださいよ。


 調子に乗った相手がどんどん攻めてくる。

かわした佑衣さんが相手の急所を蹴り上げる。

それも効いてない。防護されてるみたいだ。

かえって、相手の攻撃に曝される。


「危ない!!」

 僕が佑衣さんの前に飛び出す。

相手の蹴りが僕の顔面にヒット!

今度は僕が吹っ飛ばされる。

頭がフラフラする。うわあ、佑衣さんの蹴り以来だ。血の味・・・・


「ラバ、大丈夫?しっかりしてよ!!」

 佑衣さんが駆け寄って僕を抱きしめる。


「佑衣さん、なんかいい現代魔法、ないですか?」

 勝利を確信したのか、ニタニタ笑いながら近づいてくる相手を見て、僕は言う。


「最後の・・・・ほんとに護身用のやつがある・・・・

けど、これ、ほんとに・・・・・死んじゃう・・・・・かも・・・・」


 ああ、佑衣さんは本当に優しい人なんだ。

こんな世界に引っ張ってきちゃいけない人なんだ。

僕は深く反省しなくちゃいけない。

 でも、佑衣さん、今は生きるか死ぬかの選択だから、迷っていられない。

やらなきゃ、やられちゃうんだよ。こっちの世界は。


「やるわよ、ラバ。肩貸してね」

 僕たちは立ち上がって、相手と向かい合う。

相手は剣を構えると、勢いよく飛び込んでくる。

 と、佑衣さんは僕の肩に片足をかけて、大きくジャンプする。

相手の頭よりも高く。

 驚いて見上げる相手の頭の上で、何かがきらめく。

そのきらめきは細い糸となって、相手の首に掛かる。

佑衣さんの全体重がその糸にかかる。

彼女が着地したとき、首を締め上げられた相手はぶっ倒れていた。


 着地してもふらついている佑衣さんを抱え上げたとき、中庭でも魔来子さんが飛ばされていた。

オネクターブの高笑いが響く。

「おっほっほほほお。口ほどにもない。さっさとお亡くなりなっていただきましょうか!

その指輪を渡してから、逃げ出していただくという選択肢もなんならあげましょうか」


 僕たちの戦いの間、陰に隠れていたクロエも近寄ってくる。

「もうやだ・・・」

 僕の隣で佑衣さんが呟く。


「佑衣さん・・・?」


「あっちの世界もイヤだったけど、こっちもイヤだ。こんな殺し合ったり奪い合わなきゃいけないなんて、大っ嫌いだ。どうして仲良く暮らせないの?一緒に暮らせないの?」

 僕は何も言えない。


「クロエ、お願い、あなたの魔法道具、貸して」

 クロエは身につけたままだった魔法道具(マジックアイテム)を佑衣さんに渡す。


「佑衣さん・・・それをどうするの?」

 だって、あっちの世界で試したとき、佑衣さんは魔法道具は使えなかったはず・・・


「クロエの傷を治したとき、魔法の感覚が分かったような気がする。その感覚をあたし、この道具で増幅してみる」

 佑衣さんが魔法道具を付け終わったとき、僕は今まで感じたことがない感覚にたじろいだ。


 佑衣さんを白い光が包んでいる。この光の感覚、攻撃でも防御でもないけど・・・

・・・なんて、なんて辛い感覚なんだ!?

さて、次回の予告。


 佑衣さん、やっぱり魔法少女・・・?

 次回: 第8章 激突 第43話 佑衣さんの魔法 

 刮目して待てっ!

 (サブタイトルは変更する可能性があります。ご容赦下さい)


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