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魔法少女と呼ばないで  作者: どり
第5章 クロエ
27/50

27.魔法の国の女子会

 ハイスピードの回とまったりの回がありますな・・・

一応、あらすじに従って書いてはいます(時々脱線するけど)が、

スピード感はその時の精神状態とかで変わりますね。

 ああ、ラバを虐めるシーンがでてこない。寂しい・・・

 なんだかおかしな話になってきた。

クロエから見れば、魔法使いは僕。(当たり前だけど)

魔来子さんは魔法道具をクロエに渡したままなので、魔法が使えない。

クロエは治癒のために魔法道具が必要。

佑衣さんはそもそも魔法少女じゃなかった。


 つまり、魔法少女がいなくなっちゃったってこと。

魔法が使えるのが僕だけだって事は・・・・

あれ?つまり僕が魔法少女の役もやることになる?えー!?


『魔法少女のラバで~す。よろしくねェ。(オネクターブ風に)』


 ・・・んなわけ、ねーじゃん!

どうすんだよ、これから・・・・・・


 そんな僕の葛藤をよそに、女三人で文字どおり姦しくしてる。

クロエは佑衣さんや魔来子さんの服が珍しいらしく、聞きまくっている。


「あっちの世界にはね、こういうの、いっぱいあるのよー」


「わあ、いいなあ。クロエも着てみたい!」


「事が終わったら、一緒にあっちにいこう!着せ替えごっこして遊ぼ!」


「お茶とケーキもございますよ。是非、女子会を開きましょうね」


「行く行く。絶対行く!甘いもの、だーい好き!」


 あのー、まだそんなレベルまで来てないんですけど・・・

目の前の問題から目を背けてませんか?


「背けてないわよ。そもそもあんたが問題を持ってきたんじゃないの。自分で答えを考えなさいよ」


「そうですわね。あくまであたし達はラバ様のお手伝いな訳ですから、やっぱりラバ様が主導していただかないと・・・・」


 そ、そんな、冷たいことを・・・・確かに僕が主人公なわけですけど、

力不足な訳でして、お二人に助力をお願いしてここまでやってきた訳で・・・


「ヤーコブ様、やっぱり主人公なんですね。素敵!是非頑張ってください。ヤーコブ様なら、こんな敵簡単に蹴散らして、みんなを救ってくださいますよね?」


 そんな瞳で見ないでください。心が痛みます。


「ヘタレよ、ヘタレ。こいつ。ちょっと魔法を使っただけで、ヘトヘトになってるんだから。血筋が良くても、できの悪い奴がいるでしょ。あれよ、あれ」


「そんなはずはありません。ヤーコブ様は村のみんなを救う救世主なんですよ、きっと」


 その純真さが、かえって僕を傷つけます。

今までの人生を反省するしかありません・・・・


「ヤーコブ様の瞳、ちゃんと魔法使いの瞳になってるじゃありませんか。まだお目覚めになってらっしゃらないだけで、本当は凄い力の持ち主なんですから。ね、ヤーコブ様?」


「魔法使いの瞳って何よ、ラバ?」


 あ、魔法使いの瞳は左右で色が少し違うというんです。

ほら、よく見ると、僕の瞳、ちょっと違うでしょ?

僕の目をのぞき込んだ魔来子さんが言った。


「ワールデンブルグ症候群。虹彩異色症というものです。目の虹彩の色が左右で異なっているんですね」


 程度の差はあっても、村人全員が持っているんです。これ。

でも、特に魔法使いは左右の色の差がはっきりしてるっていう噂なんですけど。


「ですから、ヤーコブ様は大魔法使いなんです。あたしはヤーコブ様のお手伝い、喜んでいたします。なんなりとお申し付けください。でも、魔法も武術も何もできない婢女はしためですけど」


「あたしだって、手伝わないって言ってる訳じゃないわよ!ただ、頼り切るなって言ってるだけ。たまには自分で考えなさいよっていうこと」


「ラバ様、問題提起はしましたよね?現状はないないづくしになってきていること。時間は相手に有利に働いていること。

 しかも、次の目標もはっきりしましたよね?フェルゼンシュタイン伯爵のお城にいるとみられる村人を助けるんですよね?では、後はどうやるかを決めることになりますが?」


 おっしゃるとおりです。でもそれに、うまい手が思いつかないんですよ。

魔法少女すらいなくなってしまったんでは、切り札も何もない・・・・


「愛と勇気でございます」


 はあ?愛と勇気?


「あと、友情というのもございますけど、困ったときにはなんと言っても愛と勇気かと」


「血と汗と涙ってのはダメかなあ?人類の英知、夢と希望とか」


「クロエはねえ、うーんと、食べると元気が出る!」


 まとまりません。

進路が見えません。

どうすればいいんでしょうか!?


「でも、お二人は魔法少女なんですか?すごーい。魔法少女って伝説なんでしょう?本当にいるなんて、思ってもませんでした」


「魔来子さんが魔法少女なだけで、あたしは全然。魔来子さんが羨ましいなあ」

 佑衣さんは頭を振る。


「いいえ、お嬢様。魔法はコツが分かれば簡単なものですよ。ほら、治癒魔法がそうでしたでしょう?きっと、お嬢様もきっかけがあれば、使えるようになりますよ」


「じゃあ、頑張ってみようかなあ」


 気がつくと、三人はじっと僕の顔を見ている。


「魔法少女はいなくなっても、やることが決まっているのなら、実行するだけではないのですか?」




さて、次回の予告。


 悩みに悩んで、ヘタレ、ラバの出した結論とは!?

 次回:第28話 降伏の勧め

 刮目して待てっ!

 (サブタイトルは変更の可能性があります。ご了承下さい)


 そろそろ、予告ネタがつきてきた・・・(笑)


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