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ろ過  作者: シーケー
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ダーリン、そういうものさ

ここに紙くずを置く

忘れられ、歌われることのなかった音節

悲劇はあまりにも蔓延るものだから

ナマケモノがその舌を見出したときには


どこへ贖罪に行くというのか?

すべての感情が鳴り尽くされたのなら?

粗末で、ごわごわの藁を

寝床とし、ダニの間に慰めを見出せ


ああ、そんなに哀れになるな

お前がそれをそう捉えるときも

楽観主義者のように慰めてみよ

盲人がアブサンを味わうように

人生と呼ばれる救済によって


見つけよ、失われし者たちの天蓋の上の律動を

放浪者たちが分かち合う地平、その足は裸のまま

足首を鎖で繋がれ、己が敗北に呻きながら

そもそも彼らは、どこでそんな武勇を見出したというのか?


足首に巻かれた重い鉄の岩を動かせ

お前を苛む重荷のごとく

影ではなく、その重さによって、それを受け入れよ

ダーリン、万事はそういうものさ


空っぽ、というわけでもない

満たされたことなど、一度としてない

幸運な偶然は風と共に去りぬ

残されたは、我らが微塵に刻むことのみ

ささやかな希望は、切り刻まれて


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