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ダーリン、そういうものさ
ここに紙くずを置く
忘れられ、歌われることのなかった音節
悲劇はあまりにも蔓延るものだから
ナマケモノがその舌を見出したときには
どこへ贖罪に行くというのか?
すべての感情が鳴り尽くされたのなら?
粗末で、ごわごわの藁を
寝床とし、ダニの間に慰めを見出せ
ああ、そんなに哀れになるな
お前がそれをそう捉えるときも
楽観主義者のように慰めてみよ
盲人がアブサンを味わうように
人生と呼ばれる救済によって
見つけよ、失われし者たちの天蓋の上の律動を
放浪者たちが分かち合う地平、その足は裸のまま
足首を鎖で繋がれ、己が敗北に呻きながら
そもそも彼らは、どこでそんな武勇を見出したというのか?
足首に巻かれた重い鉄の岩を動かせ
お前を苛む重荷のごとく
影ではなく、その重さによって、それを受け入れよ
ダーリン、万事はそういうものさ
空っぽ、というわけでもない
満たされたことなど、一度としてない
幸運な偶然は風と共に去りぬ
残されたは、我らが微塵に刻むことのみ
ささやかな希望は、切り刻まれて