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グリゾスの書庫  作者: グリゾス
零章 プロローグ
5/5

四話「能力開花」

?「びぃ〜あぁ〜!!ごべんなざぁ〜!!ゆるじでぇ〜!!」

?「エリゼさん落ち着てください、僕は怒ってませんよ!」

騒がしい声がして目を覚ますと涙や鼻水で顔面がびしゃびしゃなエリゼが突進してきて必死に謝罪してきた

エリゼ「ヒナヅグンごめんなざい〜!!」

緋夏「グエッ、エ、エリゼさん!僕は大丈夫ですから!ちょっと離れて!?」

泣き喚くエリゼを何とか宥めて落ち着かせた後、どうやら僕はオーラ持ちの人に稀に起こるオーラ暴走の一種を引き起こし気絶したと説明された


?「オーラや能力の扱い方に慣れていない方は無理にやろうとするとこういった症状を引き起こす場合があります。あの場にはオーラ持ちの方がいなかった所為で止める人がいなかったんでしょうね。」

?「あぁ!申し訳ありません、僕の名前はリーン・ホワイト。フォルティアの医療部隊第一種医療部のリーダーです。言い訳にしかなりませんが昨日は予定が入っており来れずこのような事態を引き起こしてしまいました。申し訳ありません」

リーンという男性は丁寧に自己紹介と謝罪をしてきた

緋夏「い、いえ。その...こちらこそご迷惑をおかけして申し訳ありません...」

リーン「緋夏君はお優しいのですね。ところで話を変えてしまいますが...。緋夏君はオーラを体中に流すことは可能ですか?」

緋夏「へ?えっと...こう...ですか?」

体中に血液が巡るような感覚でオーラを流していく。一定に量が多すぎず少なすぎないようにそっと

リーン「ふむ...どうやら君はオーラを扱うのが得意なんですね。でも、能力は扱えない。おそらく記憶を失う前の君は普段から能力を扱わなかったようですね」

緋夏「そんなことわかるんですか...?」

リーン「はい、記憶喪失というのは様々な原因からなりますが、身に染み付いているものはすんなりできますよ。例えば歩いたり息をしたりということは教えてもらわなくてもできますよね?緋夏君の場合オーラを扱うことは当たり前、でも能力は普段から扱わなかった。理由まではわかりませんが、能力を扱うのを嫌っていた、能力を制限されていたなど色々考えられますね」

能力を制限されていた環境。自分は一体どのような環境で育ってきたのだろうかとますます疑問に思った

緋夏「あの...僕の能力ってどうやったらわかるんでしょうか?」

リーン「そうですね...能力を扱うためにはまず、能力を扱う器官が存在するのですが、その器官にオーラを流し込んでいくイメージをしてください。「器官」と言っても実際に臓器があるわけではないのですが...とにかく!体の中心にオーラを流し込むような感覚です。ゆっくりやっていきましょう!」

リーンに言われた通りにオーラを流し込んでいく。言われてみれば僕は心臓から血液が流れていくイメージに近い感覚でオーラを流していた。そのため、心臓にオーラを送った覚えが無かったのだ。意識を集中させオーラを送る。するとどうだろうか、なんだか不思議な感覚がする


_____パキンッ


氷が割れるような音がして目を開けると辺り一面が凍っていた。

エリゼ「ぶぇっくしょぃ!!さっっむ!!!」

リーン「これは...驚きましたね...。まさか一発でできるとは...」

急げ急げと昨日と同じ箱に放り込まれ能力を調べたところ氷を操る能力が扱えるようになっているようだった。

エリゼ「ふーむ...ますます謎だねぇ...普通能力とオーラは近い性質があるんだけど...。緋色のオーラは日の力や炎といった能力を扱うんだが...。うーん...オーラ...いや、身体全体に呪いがかかってるのか...?」

緋夏「呪い...?」

エリゼ「そう、呪い。能力とオーラが一致しないことを考えると能力以外にオーラも制限されてる可能性があるねぇ...」

先ほど能力でできた氷で氷漬けにされたエリゼはモコモコの毛布に包まっており羊のような姿になっており、真面目な話をしているのにあまり頭に入って来ない。

エリゼの話を要約すると呪いがかけられていて、オーラや能力が正確にわからないため下手に扱わないことと、しばらく氷の能力に慣れてもらうために訓練をするようだ


_________________________


エリゼ「ということでた!!悠和クン!!今から彼の教育係に任命しよう!!」

?「あ、自分開発部隊じゃないんで...ちょっと任命とか言われても、はいわかりましたぁ〜なんて言えなんですよね」

エリゼ「なんと!?ワタシはあの天才科学者だぞ!?少しは聞く耳を持った方がいいんじゃないか!!?」

?「そう言われましてもねぇ...。そもそも俺は精密検査が必要だって言われて来たんですよ?そんな急に言われましても...」

虹弥「なら俺からの頼みなら聞いてくれるかい?」

青味がかった黒色の髪の毛に紫色の男性がエリゼの申し出を断っていると後ろから虹弥がやってきた

虹弥「倒れたって聞いたけど意外と元気そうで何よりだ。悠和、悪いが俺の代わりにこいつの面倒を見てくれないか?そうだな...まずは一般常識と能力の基礎を教えてあげてくれ、お前は教えるのが得意だろ?」

?「えっと...僕...オレでいいんでしょうか...?もっと適任者がいるのでは...?」

虹弥「ははっ、実はこいつ、第7部に所属することになってるんだ。後輩の教育だと思って...な?」

緋夏「えぇ!?初耳なんですけど!?」

虹弥「今来て、今言ったからな」

やることまだあるからといい虹弥は言うだけで言ってそのままどこかへ行ってしまった。正直この組織のこともいまいちわかっていない。自己紹介で幾つかの組織があることはわかっているが自分が所属する場所は何をするのか全くわからない。せめて説明してからにして欲しかった

?「あー...えっと。オレは東悠和(あずまゆうわ)。よろしく」

悠和「この組織の防衛部隊第7部に所属している。えっと...天灰さんの頼みだ、みっちり教育していくぞ。わからないことがあればすぐに言えよ」

悠和は僕に向かって手を差し伸べてきた

緋夏「僕は天灰緋夏。よろしくお願いします悠和先輩...?」

悠和はちょっと照れくさそうな表情をし僕の手を握った。これからここの知識を学ぶ、知らないことだらけの自分にできる精一杯のことだ。全力で頑張ろう






【...■■先、道■■■■■■■■■■我■■■■ると■■】

おまけ「そういえばあの人は?」


リーン「レイン...能力を扱うのが苦手な人や初心者には有りがちな症状なのでそんなに落ち込まなくてもいいんですよ...?」


レイン「だが...私の管理不足で彼が倒れてしまったではないか...私の責任だ...」


リーン「(うーん...こうなるとしばらく落ち込んだままなんですよね...レインは当たりがきつい性格ですけど根は優しい人ですからね...困りました...)」


レイン先生は落ち込んでいる!!元気出して!

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