表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
☀ 夏のホラー 2023 参加作品  作者: 雪*苺
【 帰り道のカゲノウ君 】
7/36

✒ 赤い靴 1


 「 ねぇねぇ、聞いたぁ~~? 」


 「 聞いた聞いたぁ~~ 」


 「 え~?

   なんの話ぃ? 」


 「 赤い靴の怪談! 」


 「 赤い靴の怪談?? 」


 「 なにそれぇ? 」


 「 今、旬の怪談だよ!

   都市伝説の1つなの 」


 「 帰り道、1人で歩いてるとそらから赤い靴が落ちてくるんだってぇ! 」


 「 なにそれぇ~~? 」


 「 童話の絵本で読んだ事あるけど、履いたら勝手に踊り出すの? 」


 「 ん~~、なんかね、そういうんじゃないみたいよ? 」


 「 じゃあ、どんなの?? 」


 「 アタシもまたきしたはなしだからね。

   落ちてた赤い靴なだけど、自分の足のサイズにピッタリなんだって! 」


 「 えぇ~~!?

   なんで分かるのぉ? 」


 「 まさか履いてたしかめたとか?? 」


 「 だ、こわぁ~~~~い!! 」


 「 履くとか信じられなぁ~~い! 」


 「 それで、それで?

   履いたあとの? 」


 「 誕生日を迎えた日──の、産まれた時間に死んじゃうんだって!

   か赤い靴を履いた状態でね! 」


 「 なにそれぇ~~? 」


 「 死んじゃうの!? 」


 「 なんでぇ?? 」


 「 赤い靴を履いちゃったから?? 」


 「 ううん。

   履く,履かないは関係無いみたいよ。

   なんでも、誕生日の1週間前に赤い靴がそらから落ちてるんだってぇ! 」


 「 えぇ~~!?

   誕生日の1週間前にぃ? 」


 「 いやなんですけどぉ~~~~ 」


 「 パジャマ着てるのにベッドの中で、赤い靴を履いたまま死んでたら、発見する親も吃驚するよねぇ? 」


 「 そ、そうだよね……。

   靴を履いて布団ふとんやベッドにはいらないもんね…… 」


 「 ねぇねぇ、それっての道なの? 」


 「 超ぉ~~とおりたくないんですけどぉ~~!! 」


 「 だよね、だよね!

   ねぇねぇ、の道なの?

   教えてよぉ~~! 」


 「 そ……それがね……、赤い靴は日本全国で起きてるんだって……。

   “ の道 ” ってのは無いみたいで…… 」


 「 えぇ~~!?

   なにそれぇ! 」


 「 日本全国で起きてるの?? 」


 「 怖過ぎるんですけどぉ~~!! 」


 「 やだぁ~~!

   今日きょうから1人で帰れない~~!! 」


 「 ネットでは “ かげのう君の贈り物(プレゼント) ” って言われてるみたいなの! 」


 「 かげのう君??

   ます(ます)なにそれぇ──なんだけどぉ~~ 」


 「 怪しげな奴からのプレゼントなんか要らねぇ~~ 」











「 ──という事がありまして…… 」


「 ふぅん?

  ──でぇ、きみは僕にいくら出せるんだ? 」


「 え?

  ………………女の子なのに “ ぼく ” なの?? 」


「 あはははは……。

  シュンシュンの事は気にしなくていよ 」


なんだよ、きみは女の子が “ 僕 ” を使う事に否定派の奴か? 」


「 そ、そんな事は無いけど……。

  貴女は可愛いから… 」


「 ふぅん?

  きみは可愛い女の子は、自称に “ 僕 ” を使うべきじゃない──って言うのか? 」


「 そ、そんな事は── 」


「 シュンシュン、それぐらいにしてやれよ。

  女の子なんだしさぁ、手加減してやれよ。

  な? 」


「 緊張してるみたいだから、緊張をやわらげてやったんだ。

  僕は優しいからな!

  ──本題に戻るが、きみいくら出せるんだ?

  僕は “ 本物 ” だから高いぞ 」


いくらって…………お金……??

  私……そんなに持ってないよ… 」


「 シュンシュン、報酬はあといだろ。

  ずははなしを聞いてあげよう 」


「 分かったよ。

  僕はパフェを食べてるからマオがはなしを聞いてやれよ 」


「 シュンシュン…… 」


「 あの… 」


「 えぇと──、さんだったね。

  誕生日を迎えたさんのもとに赤い靴が現れた──って事でかったよな? 」


「 えと………………はい…… 」


「 嘘をくんじゃない。

  赤い靴を受け取ったのはきみじゃないだろ。

  正直に言えよ 」


「 ──っ……は、はい……。

  じつは…………赤い靴を持ってるのは……私のクラスメイトなんです……。

  女子のリーダー的存在の子で…… 」


「 ふぅん?

  きみいじめられてる訳だな 」


「 えっ…………ちが……違います…………違い…ます…… 」


おおかた、その女から命令でもされた口か?

  自分で依頼にない奴の事なんか知らないねぇ。

  助かりたいなら、“ 自分で依頼しにい ” と言ってやれ!

  はなしは終わりだ、帰れ 」


「 シュンシュン、本人じゃなくてもいじゃん。

  さんに依頼を頼んだ子が、赤い靴を受け取ってからなんにち経ってるのか教えてくれるかな? 」


「 ……………4日です…。

  3日後に誕生日を迎えます。

  噂がほんとうなら、3日後の誕生日に亡くなってしまう事に………… 」


「 でもさ、なんで “ 赤い靴 ” なんだろうな?

  “ かげのう君の贈り物(プレゼント) ” だっけ?

  ほかにも気の利いた贈り物 (プレゼント)があると思うんだけどな? 」


「 針を刺された毛髪と血液りの人形とかか? 」


「 違うよ!

  なんで “ 赤い靴 ” なのか不思議でさ、気になるんだよ。

  なにか意味が有るのかなって… 」


「 “ 赤い靴 “ ってタイトルの童話を知ってるか? 」


「 知るわけないじゃん。

  オレは読書すると3ページで寝ちゃうんだぞ 」


「 そうだったな。

  “ 赤い靴 ” ってはなしはな、主人公の女は斧で足を切断されるんだ 」


「 えぇ゛?!

  主人公の足が切断されるぅ??

  どゆことだよ! 」


「 “ 赤い靴 ” には厄介な魔法が掛けられていたのさ。

  履いたら死ぬまで踊り続けるようになっているんだ。

  主人公を終わらない踊りから解放する為には、両足首から切断するしか方法が無かったのさ。

  魔法をけないからねぇ 」


「 ………………童話の “ 赤い靴 ” どんな関連が有るんだ? 」


「 僕が知るかよ。

  赤い靴の現物が有れば、赤い靴を落とした犯人を特定する事は可能だ。

  そいつに『 なんで赤い靴にしたんだ? 』って聞く事も出来るぞ 」


「 犯人を特定出来るなんて、流石シュンシュンだな!

  じゃあ、肝心の赤い靴を借りれたらいんだよな?

  さん、赤い靴は持ち主から借りれるのか? 」


「 えっ…………それは………… 」


むずかしいのか?

  その女は赤い靴に御執心でもしてるのか? 」


「 …………いぇ…………気味悪がって……燃やしてしまったみたいで……無いんです…… 」


「 えっ?

  貴重な手懸かりになる赤い靴を燃やした!?

  なに考えてるんだよ… 」


「 赤い靴が無くなれば被害に遭わない──とでも思ったんじゃないか?

  浅はかな馬鹿野郎もたもんだな 」


「 あの……どうにか出来ませんか…………。

  そうでないと、私……彼女達に…………うぅ…ぅぅ……… 」


「 泣いちゃったぞ、シュンシュン…。

  なんとかしてあげれないのか? 」


「 あのなぁ──、自分でもしない他人任せな奴だぞ。

  なおつ肝心の赤い靴を燃やして証拠焼失させた馬鹿だぞ。

  助ける必要あるか?

  学生みたいだし、報酬も期待出来そうにない。

  僕は気が乗らないねぇ 」


「 ………………会うだけ会ってさ、当事者にもはなしを聞いてみようよ。

  赤い靴が落ちてたっていう道で調べる事とか出来るかも知れないしさ。

  シュンシュンなら赤い靴が無くても出来るんじゃないのか? 」


()さぁ、ほんに御人好しだな。

  カネにならない依頼を僕に “ 受けろ ” って言うのかよ? 」


「 依頼を受けるのは当事者にはなしを聞いてからでもいんじゃないのか?

  またきじゃ分からない事が多過ぎるしさ… 」


「 僕は暇じゃないんだぞ。

  たく……分かったよ。

  馬鹿な当事者にはなしを聞きに行ってやるよ 」


「 やっぱりシュンシュンだな! 」


なんだよ、“ やっぱり ” って…… 」


「 あ……がとう御座います……!! 」


「 取り敢えず行くか。

  、馬鹿女のる場所に案内しろ 」


「 は、はい…! 」


 しゅんれいとマオは依頼人代理のと共にカフェを出ると当事者のもとへ向かった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ