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金を返せねえという人に対しての対応策を考えましたがなかなか大変ですね。

「…家具をまた作れってか?」


「いえ、その様子では手はまともに動かないようですからしばらくは家具職人たちの師匠として助言をお願いします」


 おじから採算が取れない部門を引き継いだ中に家具づくりがありました。

 なので金を借りている人たちのリストを見てひらめいたのです。


 私は技術を持つ人たちをピックアップし、金を返せ一辺倒ではなく、採算のとれない部門に職人や指導者として入ってもらうことにしたのです。


今飲んだくれてるこの人も家具職人でしたが賭けと酒で身を持ち崩しこんな風になってしまったのです。


「酒が飲めねえってのは…」


「お医者さまの診断によるとお酒を飲み続ければあなた、余命1年だそうです」


 診断書とともに私はにっこりと笑います。

 酒を断つのは難しいでしょうが、まあこれくらい脅しておけばしばらくは持つでしょう。


 家具職人たちに彼を託して、私は商会に戻ります。これだけの人の働き口を斡旋すれば元はとれるでしょう。


「お嬢、クリストフってやつの調査報告がきてますぜ」


「ありがとうマックス」


 私の用心棒のマックスは実は父が昔雇っていた男で私とは幼いころからの知り合いでした。

 彼は首を切られていたのですが探し出し再び用心棒をお願いしたのです。

 顔は怖いですが性格はよい人でした。何より口が堅いのです。


「ああ、やっぱり…」


 クリストフと出会ったのは3年前、愛を告白され付き合いだして半年…。

 1年ほどしかいっしょではなかったのかと私は苦笑します。


 そしてその1年のこと以上は経歴不明。


「名無し…みたいね」


 しかしどこの誰とも知れない人間をあの父が雇うわけもなく。

 一つだけ彼につながる糸を私は見つけました。それがなんと貴族で…。

 父とも取引があった伯爵家だとわかったとき、私は少し思い出したことがあったのです。足しげくクリストフが通っていた屋敷があったことを思い出したのです。

 それも含めて調査をするように再依頼をかけました。

 さあ何が出るか…。と思っていたのですが、その屋敷に住む令嬢のことで重大なことがわかったのです。

私はその場に崩れ落ち絶望する己を感じました。それは…。

読んでいただきありがとうございます。

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