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ずっこけ3紳士! はじめての異世界生活~でもなんかループしてね?(ネタばれ)~  作者: 犬者ラッシィ
第十一章 3紳士、無双したり成り上がったり、ずっこけたりする
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431 ユー・レイズ・ミー・アップ

422話〜425話を追加しました。何があったか後でわかるみたいな構成を考えていたのですが、わかりにくそうだったのでやっぱり時系列順にしました。

 お風呂で”サーフィンごっこ”をやるときは、うつ伏せでやるべきだと昨夜おれは学んだ。なぜなら、チンチンを握られがちだから。


 ちなみに”サーフィンごっこ”とは、スキル【浮遊】を使用し、水平に浮かんだおれの上にシーラさまが乗っかって落っこちないようにバランスをとる遊びだ。

 もしも同じようなスキルを持ってるやつがこの世のどこかにいたとすれば、きっと同じような事をこの世のどこかでやっているに違いない。そんな不思議な確信が、なんとなくおれにはある。



「……てか、やろうと思えば、お風呂じゃなくてもやれそうだけどね」


「は、はあ? ななな何の話だい!? 寝ぼけてんのかい!? あ、朝っぱらから、風呂でヤるとかヤれそうだとか……さ、さかってんじゃあないよ!」


 気がつけば、見知らぬ長身の美女がおれを見下ろしていた。おっとっと、お客様をお待たせしてしまったらしい。



「あ、おはようございます! パンとゴハン、どちらにいたしましょう?」


 そう。おれは今、旅館「玉月」モガリア道場支店の朝食バイキングでゴハンとパンを配膳するコーナーを担当させられている。

 ――しかし、こんな美女が泊まっていたとはね。昨日はモルガーナ公爵様御一行のお相手でドタバタしてたから、ぜんぜん気づかなかったぜ。いやぁ実に、ワイルドにはだけた浴衣の胸元に無造作に手を差し込んでがばっと押し広げたいと思わせる美女だなあ。



「ふん! アタシゃゴハンにするよ――ってアンタ、よく見たら昨夜アタシらをいたぶってくれた異世界人の小僧じゃないかい!?」


 ――えっ、ええっ!? 昨夜!? ……もしかしてこの美女はモルガーナ公爵様なのか!? まじか。元々七十代のお婆ちゃんだったのに、あからさまに若返って、見た目四十代前半って感じだ。

 タナカのやつめ、昨夜一体どんな話し合いをしたんだ?



「……そ、そのせつは、どうも」


「はん! まあ、ムラサメとは話がついたが、――アンタ、いい気になるんじゃないよ!?」


「おや、昨夜のちんちくりんざます? 明るいところで見てもちんちくりんざますね――ん、ゴハンざます」

「んふぅー? あなた、不細工なのに強いのだワね、不細工なのに。んふぅ――ゴハンにするのだワ~」

「あらぁ、みなさんお知り合いかしら? わたくしはパンにしますわぁ」


 よく見たら、後ろに並んでる美女たちもクルエラ様、ミモザ様、エマ様に違いない。

 若返ってみんな凄い美女になっている。さすがは元皇帝の妻達ってところか。

 

 おっと、メイドエルフのアマネさんも、眼帯外して両目ぱっちり、女っぷりが上がりましたね? えへへ。



「お前が殺したライティの恨み、決して忘れん。月夜の晩ばかりと思うなよ? ……ゴハンだ」


 ……はいはい。エマ様以外はみんなゴハンと。

 緊張なのか恐怖なのか、ふるえる手でゴハンをよそうおれ。思わず、スキル【勇気百倍】を使いたくなる。

 

 そんな殺伐とした雰囲気の中、ちょこまかとやって来たチビッ子がおれの袖を引く。



「ねーヤマダ、シーラもおてつだいするー!」


 はあ、そしたらシーラさまにはパンの配膳を頼もうかな? そうそう、トングでつまんでお皿に乗せてね。





「ちょ……ちょっと待ちな、アンタがヤマダなのかい!? シーラ様と結婚したっていう!?」


「ま、まさか、ヤマダの性癖に合わせて、シーラ様を若返らせたってことざます!?」

「んふぅ! ヤマダにとって、熟した果実など全くの無価値ということだワさ! どおりで昨夜、途中でいなくなったはずだワいな!」

「あらまぁ、幼女趣味というやつね!? ヤマダは幼女趣味なのね!? ほんまもんの方を目にするのは、わたくし初めてなのだわぁ!」



「いや……違っ……」


「死ね!! ヤマダ、死ね!!」


 あっという間に、モルガーナ公爵様達にロリコン認定されてしまうおれ。

 ぐぬぅ……違う。そうじゃないんだ! そうじゃないんだが、どこからどう説明したものか……? てか、アマネさんがただただ辛辣しんらつでツライ。



 見かねたオルフェさんが間に入ってくれなかったら、おれはこの場で泣き出してしまったかもしれない。



「ねーヤマダ、ないてるの?」


 うぐぅ……な、泣いてねーし。

 シーラさま、早く大人になってね。




 ***




 ――ギャオオオオオオォォォン!!!! と、一声。

 タナカのスキルであっさり復活した巨大ドラゴンのライティ。背中に設置されたキャビンの屋根に立ち、ライティを操るのはメイドエルフのアマネさんだ。

 キャビンの窓から見送りに出たおれら従業員に手を振る四人の美女は、モルガーナ公爵様とクルエラ様、ミモザ様、エマ様。この旅で健康と美貌を取り戻した彼女達は、四人ともやたらイイ笑顔をしている。さぞかし満足していることだろう。

 

 ただおれとしては、散々好き勝手やってくれたくせに、あんなツヤツヤした顔で帰って行くあの人達が憎たらしくてしかたがない。――ああ、せめて若返った彼女達にどぎついセクハラを2、3発決めてスッキリしたかった! せめて、乳首が見たかった!



「……てかさ、あの人達にサービスし過ぎじゃないの、タナカ氏?」


「そう? でもさ、あの人達ならきっとイイ感じでウチの旅館を宣伝してくれると思うんだよね、シリアス王女様とは違ってさ」


「ふむ。ご婦人同士のコミュニティはバカにできんからな。きっといい広告塔になってくれることだろう、シリアス殿下とは違ってな」


 くっ、タナカもナカジマもなんだか丸くなっちまいやがって。

 美女だからって周りが甘やかすから、あんなお婆ちゃんになっちゃったんじゃないの?

 ああ、腹立たしい! こうなったら後で、モルガーナ公爵様御一行の部屋を【空間記憶再生】しちゃる! ぐへへ……。

  

 でもさ、それだけじゃなくってさ――と、タナカが続ける。



「ほら、月末からいよいよ始まる『勇者選考会』の予選免除枠さ。ぼくとナカジマ氏二人をどうにか推薦してもらえることになったんだ」


「時流なのかなんなのか、昨年までは異世界召喚者だけの特権だった『勇者認定』が今年から一般公募になってしまったからな。おそらく予選には国中から数千人の腕自慢がつめかけることだろう。その中にどんなチートスキル持ちが紛れているとも限らん。私達もそれなりに力をつけたつもりだが、一度リセットしてることもあってレベル上げもまだまだだ。単純な力比べともなると、必ずしも予選突破できるとは限らん」


 とか言って、推薦状が入っていると思しき封筒を自慢げに見せてくるタナカとナカジマ。紋章入りの封蝋ふうろうがきっちり施されて格調高いやつだ。

 ――え、おれのは? と思わずこぼしたおれだったが、「ヤマダさんは、ネムジア教会の専属じゃーん」とタナカに言われてしまった。そういえばそうだった。



「……てかキミら、まだ【勇者】の称号とか狙ってたんだ。ハジメチンにも言ってたけどさ、【勇者】とかそういうジョブって命の危険があるかもよ? タナカ氏とか、もうここの【料理人】でもよくないか?」


「ぼくも一時はそう思わないでもなかったけどさ、でもやっぱりモガリア教会としては専属勇者の一人や二人いて欲しいんだよね。また偉い人とかから雑に迫害されたりしないようにね。たとえぼくが【勇者】になれなくても、見た目のいい女勇者様とかがうちに来てくれたらいいのにって思うんだよねー」


「ぬ、私か? 私は……その、また個人的な事情で悪いんだが、【勇者】の称号を得て、その勢いで――まあ、なんていうか……アウロラさんに、プ、プロポーズしようと思ってな。今のままでも収入的には問題ないのだが、彼女の亡くなった元夫というのが凄い男前だったようで……その……」


 はーん。二人ともろくでもない理由だけど、おれも他人ひとのことは言えないのだ。

 シーラさまとユーシーさん、マデリンちゃん、ナタリアちゃんとそれから、シャオさんはちょっとよくわかんないんだけど嫁候補を節操なく増やしてしまったおれは、【勇者】か【魔王】にでもならないと世間様に顔向けできないのだ。




 ***




 その日の午後、おれ、ナカジマ、タナカの三人組は王都を訪れていた。

 「護国祭」の決闘以来、久しぶりの王都だ。お祭り期間が明けたことだし少しは人もはけたかなと思いきや、なんだかイカツイやからが増えてるような……?


 石畳のメインストリートを北へと進み中央広場の噴水前まで来ると、武装したイカツイ輩が行列を作っていた。いかにもマナーの悪そうな彼等に、数人の衛兵が睨みをきかせている。衛兵の一人が持っているプレートには「最後尾」の文字が読めた。


 じゃ、ぼくらはここで――と、タナカとナカジマが行列の最後尾に並ぶ。

 行列は、北側区画にある王国軍詰所まで続いていて、そこが「勇者選考会」の参加申込み窓口になっているらしい。

 

 行列はとんでもなく長い。

 ナカジマが参加者数千人とか言ってたけど、確かに今並んでるやつらだけでもそのぐらいいそうなんだが。……やはりおれも、推薦状もらってこないと大変なことになりそうだ。



「じゃ、また後で」


 ナカジマ、タナカと別れ、おれは東側区画のネムジア教会中央神殿へと向かう。

 二人と別れると、なんだか急に緊張してきた。


 てか、ユーシーさんもマデリンちゃんも、決闘の時に別れたっきりなんだよね。

 はっきり言ってあの時、ユーシーさんもマデリンちゃんも好感度MAXって感じだったと思うんだけど……もしかして、もしかしてだけどさ…………いや、おれの気のせいかもしれないけど…………いやいやいや、でもさ、もしかして今日……おれ、できるんじゃね? セックス、できるんじゃね?


 ハァハァハァハァ……あれ? いつの間にか、走ってるおれ。

 いかんいかん、落ち着けおれ。

 

 つつ――ぃ、石畳の上をスキル【浮遊】で滑るように進むおれ。

 るるら~♪ つつぃ――っと滑って、イナバウァー! つつぃ――と滑って、ジャンプ! からの~三回転ターン! るるら~♪ 

 

 あははは! ありがとう異世界! ありがとうシズカ!







「あら、ヤマなんとかさん、ごきげんよう。お久しぶりですね」


「え、いやだなぁ、ヤマダですよユーシーさん? ほら、ベリアス様との決闘に見事勝利した婚約者の――」



「あーいましたね、そんな人も」


 あ……あれー? 好感度MAXだったはずなのに、なんでこの人、鼻ほじってるの?

 ネムジア教会中央神殿、大司教の執務室にウキウキで滑り込んだおれがったが、なんだかユーシーさんの様子がおかしい。ゲップはしても、鼻くそを食べたりはしない人だったのに……少なくとも、おれの前では。

 

 なんか怒ってる? あ、もしかして……、あのことか?



「そ、そういえば、お誕生日おめでとうございます、ユーシーさん! 三十歳になったからって、そんなにいじけないでくださいよ~、おれ的にぜんぜんイケますって三十歳!」


「――ちっ、――っせんだよ……!」


 ――ひぃっ!? な、なんか、やべぇ……。おれ、なんか間違ったか? あ、ああ、あんな深々(ふかぶか)と指が……。



「あ、あの……ユーシーさん?」


「シズカって誰です?」



「えっ!? えっと、トリノ五輪フィギュアスケートで活躍した金メダリストの――」 


「まあそんなことはどうでもいいんですけど? 何を勘違いしているのか知りませんが、わたくしはぜんぜんいじけてなどいませんが? ヤマなんとかさんがどこでなにをしようと、わたくしにはぜんぜんまったく関係ありませんし? 関係ない他所よそのどこかで、グレイス様とでもセリオラ様とでも、――そのアラカワさんとでも好きにしたらいいんじゃないですかね?」


 あわわ……やっべ、相変わらず一方的に心が読まれる。読まれてるって意識すると、また考えちゃいけないことを考えてしまう!! ち、違うことを、なんか別のことを考えるんだおれ……!!



「おっぱい、おっぱい、おっぱい、おっぱい……いけね、口に出してしもうた」


「――え!? な!? へー、ほー、ふーん。ナナナナタリアさんが新たな嫁にぃぃ!? へぇぇぇ、ほぉぉぉ、ふぅぅぅうん!!」


 ううっ……おっぱい、おっぱい、おっぱい……ナタリアちゃんのことが……ちっぱい、ちっぱい、ちっぱい、ちっぱい、ちっぱい……最悪のタイミングで……



「……バレちっぱい、いや……それはその…………」


「……特に用がないなら帰ってもらえますか? こう見えてわたくし、忙しいのです」



「え、ちょ……」


「あーそうそう、わたくしの婚約者とか他所で軽々しく吹聴ふいちょうしないでくださいね? わたくしの大勢いる婚約者候補の一人に過ぎないのですから、ヤマなんとかさんは」




 ***




 おれは逃げるように大司教の執務室をあとにした。

 本当はもっとちゃんと話し合うべきだったのかもしれないが、忙しいと言われてしまってはそうすることしかできなかった。

 いや。もっとちゃんと他人と向き合って生きてきた大人の男だったら、なんかもっといいやり方があったのかもしれないが、いかんせんおれには圧倒的に経験値が足りなかった。

 正直、もうどうしていいやらさっぱりわかんね。ああ、調子に乗ってイナバウァーなんかやるんじゃなかった。


 肩を落とし、廊下を歩くおれ。





「ヤマダ様、ちょっと」


 そんなおれに、声をかけてくる美女が一人――って、うちの上司エリエス様じゃねーか。

 人目をはばかるように、使われていない会議室におれを引っ張り込むエリエス様。

 

 室内には美女がもう一人、長身メガネのアイダ様が待ちうけていた。



「エリエス、こいつはヤマダで間違いないか?」


「ステータスを見る限りでは、間違いないでしょう」


 ……はあ? なに言ってんだ、この人たち?

 おれが何事かといぶかしんでいると、アイダ様は「気にするな」と言って、適当な椅子に座るよう促す。


 座ったおれの両サイドに立ったアイダ様とエリエス様。

 な、なんだこれ? 二人は座らないのか? これじゃあまるで、尋問でもされるみたいなんだけど?

                  

 ビクビクしているおれをよそに、エリエス様が机にカラフルな小石を四つ置いた。

 ん? もしかしてこれ、”スキルの欠片”だったり?

 

 ……もしかしてくれるの? 四つも? え、なになに? なんだか気前が良すぎて気味が悪いんだが? 


 コホン! と咳払いを一つ。アイダ様が前置きもなく話し出す。



「ヤマダも知ってのとおり、今年から『勇者認定』は一般公募で選抜されることになった。そのことは既に国王陛下の新年のお言葉で正式に告示されたわけだが、本日から十四日間が参加申し込みの期間となっている。急遽決まったこともあり、申し込み期間は短いが、おそらくは一万人以上の参加申し込みがあると我らは予想している」


「今月末から始まる予選でその一万人を三百人にまで絞り、来月の本戦トーナメントで十名の【勇者】が国王の名の下に認定されるのです。――そうです、これまで九名とされていた【勇者】を前例に囚われず十名とすることに改めるのだそうです。一名とはいえ王国に【勇者】が増えることは喜ばしいことではあるのですが……、その十名へと至る道があまりにも険しくなってしまいました」



「とはいえ昨年までの【勇者】だった者達や名のある実力者達を、一般公募で集まった有象無象うぞうむぞうと同列に扱ってしまっては、真の実力者同士が予選でつぶし合ってしまうような不幸なこともおきかねん。そこで、我々ネムジア教会や冒険者ギルド、三大侯爵家をはじめとした大貴族家の強い働きかけにより、二十名の予選免除枠が設けられる運びとなった。予選突破者三百名に予選免除者二十名を合わせた、計三百二十名で本戦トーナメントは行われる。――というわけだ、そこまではいいな?」


「いえ、ヤマダ様は解っていませんね? その二十名の枠全てをネムジア教会が独占できるわけではないのです。その二十名の枠を、前年の【勇者】達と冒険者ギルド、大貴族家、更に王族が分け合うことになるのです」


 ぎくぅ! な、なにを言うやら、エリエス様。さすがにおれを舐めすぎだろう? つまり、ナカジマとタナカがモルガーナ公爵様達からもらった推薦も、その二十名の枠の内ってことだろ? ってことは、残りは十八枠ってことだよな。――ん? なんか嫌な予感がしてきたぞ。



「えっと、それで、ネムジア教会の推薦枠は何人なんですか?」


「……むう、我らネムジア教会には昨年まで専属勇者五名がいた。更に、今回の勇者認定一般公募の動きを見て、『氷柱の勇者』ヘルガ様の引き込みに成功している。『鏡の勇者』ネノイのやらかしはあったものの、推薦枠五名は固いと踏んでいたのだが…………、四名。それも、『氷柱の勇者』ヘルガ様と『黒金の勇者』シマムラ様の枠を含めての四名だ」


「ですが、『黒金の勇者』シマムラ様は昨年末から音信不通。そも、彼女を支援していたアルザウス支部の聖女デイジーも姿をくらませています」



「あー、そういえばシマムラさん、【勇者】辞めるって言ってましたね」


「うちの愚弟、ギルバートも確かそんなことを言っていた」


「それもやむを得ないでしょう。以前、『黒金の勇者』様とヤマダ様の手合わせを拝見させて頂きましたが、あの方の実力では、今年の『勇者選考会』を勝ち抜くのはかなり難しいでしょうから」



「ネムジア教会の推薦枠四名で、ヘルガさんが一枠。残り三枠……」


「その残り三枠だが、先ずは――スキル【マジックコーティング】の進化形【マジックフィールド】を会得した天才! 武の名門ボンアトレー家令嬢、チハヤ・ボンアトレー!

 次に――人間の寿命では到達不可能と考えられていたレベル56! 限界突破の超人! 聖女メリルの兄君でもある、エドヴァルト・マイネリーベ!

 そして最後に――今朝突然パラディンを辞し『勇者選考会』への参加を申し出た王都最強! 元パラディン№6、ランポウ・バルザック!

 以上、三名をネムジア教会は推薦することと決まった」


「残念ながら、ヤマダ様は推薦枠から外れてしまったのです」


 とほほ……やっぱ、そういうことか……。

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