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07話 カネブクロ遭遇

おかげさまで累計PV100を迎えました!

ありがとうございます!今後はオリジナルラノベ

表紙も制作していきます。本当にラノベかするかはみなさんの応援に掛かってますので今後ともよろしくお願いします!


挿絵(By みてみん)

〜町外れ ならずの道〜


俺とシックスはゴブリンと魔術師に占領された村を救うべく馬車に乗りおじさんに道を聞きながら進んでいく。村の名前を言うと魔術師の呪いでゴブリンにされてしまうらしく何人も村人がゴブリンに変わっていくところを見たらしい。そんな危険な魔術師がおじさんを見逃すのは不自然とも思ったが今は付いていくしかない。一本道を馬車で走らせていると馬車で眠っていたシックスが目を覚ました。

そして、体を振動させて何かを感じ取っている。


シックス「仲間が・・・カネブクロちゃんが近くにいる!!」


馬車主「旦那!前方に山賊の連中がいます!馬車を隠すんで追い払ってください!」


アシル「少し茂みから様子を見よう。シックスの言う通り貴金属モンスターもいるかもしれない。下手に刺激せず出来るだけ穏便に済まそう」


そして俺とシックス恐る恐る茂みから山賊達の様子を見る。そこには黄金郷で見た金塊のモンスターと剣やオノでモンスターに襲いかかる5人の山賊達がいた。カネブクロは袋がボロボロでもう倒されてしまう寸前だ。


シックス「アシル!カネブクロちゃんが!!」


アシル「時間の猶予はないな・・・シックスはまだ隠れててくれ。俺が話をつけてみる。」


俺は茂みからゆっくり立ち上がりカネブクロを庇った。山賊達は俺を見てあからさまに不機嫌になる。まるでいじめっ子に絡まれてるみたいだ。その間にカネブクロは茂みに飛び込んだ。茂みの中ではシックスが黄金郷への道をカネブクロに念波を介して伝えている。そのままカネブクロは袋に付いている足を器用に使ってダッシュで駆けていった。ナイスだシックス!茂みからグッドをするシックスが見える。


山賊「おいテメェ。なんだ?俺らの邪魔して死にたいんか?おっ?」


山賊達は鼻息を荒くし俺にガンを飛ばしてくる。ゲームの世界とはいえキレた不良の相手をしなければならないのは気分が悪い。なんとかこの人達を退けないと。


アシル「おにーさんたちごめーん!ぼくばかなのー!」


山賊&シックス「!?」


アシル「だからゆるしてー!ごめんちゃーい!」


俺はアホのふりをして山賊をやり過ごす事にした。お尻を振って変顔もかまして完全なアホになり切っている。余りに突然で山賊達も唖然としているが急に俺にまた話しかけてくる。


山賊「許すかバカ。ぶっ殺す。」


ああやってしまった。大体学生時代は面倒な人に絡まれた時はこれでやり過ごせてたんだがな。異世界の人っていうのはどうも気性が荒いらしい。だが、ゲームの世界ではある為俺の心は落ち着いていた。

山賊は俺目掛けてオノを振りかざすも無残にオノは俺を外れていく。そう、シックスの手作り装備、ゴールドコートのおかげだ。物理攻撃回避率100倍だからな。まず当たらない。


山賊「ア?なんで当たらないんだ?おいお前ら!こいつをぶっ殺せ‼︎」


山賊達が総出で俺に攻撃を仕掛けるも全て外れて終わる。俺は山賊に反撃はしない。山賊達は疲れたのか汗をかき息を切らしている。俺の回避は自動的に体が動いて回避してくれるため、ただ突っ立ってるだけで避けることができる。全く疲れることもなく山賊達の攻撃を全て避けた。


山賊「なんなんだよお前!お前本当はバカじゃねえだろ!そんなに強いのにふざけやがって!」


アシル「うん。ふざけるよ。俺は人を傷つけるのは好きじゃない。大切な人の前で人を傷つける俺の姿を見て欲しくない。だから、お願いだから立ち去ってくれないか?この通りだ。」


俺は山賊達の前で土下座をした。頭を地面につけて。山賊達は隙ありといわんばかりにオノと剣を振りかざす。が、土下座した状態で俺は攻撃を避ける。そしてまた土下座をする。そんなやり取りが何度か続いた後、山賊のリーダー格らしき人が投げやりに叫ぶ


山賊「あぁ止めだ!!お前ら引き上げるぞ!!」


山賊達「くっ!了解ボス!!」


そう言うと5人の山賊達は顔を赤くして俺の横を通り過ぎていった。


山賊「このバカ!二度とそのツラ見せるな!!」


山賊達は立ち去っていった。茂みに隠れていた馬車にはどうやら気付かなかったらしく俺はひとまずホッと胸を撫で下ろした。すると、茂みからシックスが飛び出してきて俺に抱きついた。目に涙を浮かべながらゴールドコートを掴んでいる。


シックス「悔しかった。アシルを馬鹿にされて。私本当に悔しかった。私の事は気にせず山賊と戦って欲しかった。私が山賊を・・・」


アシル「どんな理由があっても人を殺していいわけない。どんな世界でもそれは変わらない。嫌なことをされた時やり返したい気持ちはわかる。でも、それを"して"しまったら、楽しい旅は終わっちゃう。シックスと旅して毎日が楽しい。だから人殺しにはなれないよ。ごめんね。」


シックス「うん・・・わかった・・・」


俺はシックスを元気付ける為、シックスをおんぶした。一国の王女とはいえ、まだ子供。俺の選択が正しかったかどうかは別として、結果だれも傷付かずに済んだ。そう思えば気が楽になると思った。


アシル「それにカネブクロを逃がせた!2人の連携プレイだよ!もう日が暮れるからあと少し移動したら夕食を食べよう!今日はダイフクウサギ肉のシチューだ!一緒に食べよう!!」


シックス「うん!!」


色んなことがあるけど俺とシックスは進んでいく。ゲームをクリアする事。急いでも今のままじゃ29人リタイヤさせたニグマには勝てない。あれから何人倒しただろう。今はただ、シックスと2人でゲームを続けるしかない。いつかまた戦う時がきたら必ずシックスを守れるように、俺は強くならないといけない。そう胸に誓って眠りについた。

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