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きっかけはコレでした(´・ω・)

中学3年の夏。

部活もろくに参加せず幽霊部員と化してた僕は冷房をガンガンとつけ室温20度の部屋にこもってはパソコンとにらめっこを繰り返していた。

実は、このあたりから『配信する』ということに興味を持ち、本日から初配信をしようとしていたのだ。


“あー、あー、声大丈夫かな?”

“聞こえてますか?…あー、あー…”


初めての経験なわけだから何から手をつけたらいいのか…いや、この時は何から喋ればいいのかわからなかった。

カメラはあるし、マイクもある。多分大丈夫だよな…?


“ピコン!”


そうこうしていると初めてのお客様(来場者というのかな?)が来てくれた。

この配信サイトは文字が流れてくる仕様らしく“はじめましてー(´・ω・)”が初めて自分の顔を横切る言葉となった。


えーっと、この言葉がきたら…

「来てくれてありがとうございます☆ミ」

こう言えば良いんだよね。ネットに書いてるし。


“えと、この配信で何をしていく感じですか?”


華麗にスルーして次の言葉が流れてきた。恥ずかしいんだぞ。

まあ、でも確かにやること考えてなかった。


「まだ決めてないです。ただ、興味を持って配信をはじめてみました」

“なるほど”と相槌のように流れてきた言葉に申し訳なさを感じ「ごめんなさい」と謝った。

すると、またピコンと音が聞こえ言葉が流れる。


“じゃあ、今まで周りがしたことがないことや興味があることやりませんか?”


これが全てだった。

まだこの時にスルースキルを身につけといたら人生変わってたんだろうな。

純粋でコミュニケーションを履き違えていた僕は咄嗟に。


「え?女装ですかね?」


姉と親の影響で昔からコスプレを無理矢理やらされ

『瑠衣くんは絶対に女装をしたら似合う!』

と毎度毎度朝昼晩と言われ続けられたもんだからつい言ってしまった。

あ、瑠衣とは僕の名前だ。もちろん、本名じゃないよ?













言ったことに対して後悔もあるけど似合わない女装姿を見て皆目を覚まし、平々凡々な生活が送れるのなら一度の恥くらいどうってことない!

そう思いパソコンに向かいこう宣言した。


『私、女装はじめます!』


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