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プロローグ

“ 人間なんて必ずどこかに“欠点”があるものだ。”

僕は嫌いなブラックコーヒーを飲み干しながらそう思った。

今、僕が置かれている状況は非常にマズイ。本気でヤバい。


「おーい、おーい。…あれ?聞こえてない?」

今年の春から高校2年となり新しい教室で机に突っ伏して寝ている僕の横で何度も声が聞こえてくる。

「聞こえてるんでしょ?早く起きて?じゃないと、アレを皆に知らせるよ?」

ゆったりとした口調、オルゴールみたいな癒しがある声色をしたポニテの女子生徒は幼馴染。

昔からやってる“アレ”もコイツが元凶なくせに…

机に突っ伏したまま僕は答える。

「あー…はいはいはい。で、何の用ですか?私、机と大事な大事なお話をしてるのですよ」

幼馴染は笑いながら「ごめんね」と言いながらこう付け加えた。

「女子の制服を余分に生徒会長さんからもらったから後で家に持っていくね」


あ、今回もですか。

諦めていたことだから覚悟してたよ?


去年、高校生になっての初日。

入学式も終わり、クラスメートとして3年間共に過ごすであろう仲間と軽い自己紹介を交わし無事に“高校デビュー”を果たしたその日の夜。

昔から同じクラスで今回も何故か同じクラスになった幼馴染からメールがきた。

「もしかして、告白か?」

なんて淡い期待をした僕の純粋ハートを打ち砕く文面がそこにはあった。

「今度の日曜に女装してね。明日、一式全て渡しに家に行くから道草せずに速やかに帰宅すること。」


それから、有無も言わさないスピードでトントン拍子で進み今に至る。

…いや、色々とあったんだけど今は話したくない…。


そんなわけだ。

だから、決してホモだとかじゃないからな!?

ただ、すこーしだけ同性に好かれてるだけ!!


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