3センチメートルのフェイス
「あ、あのぉ…倉坂くん?大丈夫?」
落ちこんでる僕の顔を心配そうな顔で由加さんが覗いでくる
その顔の距離僅か3センチメートル
「わ、わぁあぁあ!!!!」
慌ててすぐさま顔の距離を取る
「ど、どうしたの!?大丈夫ですか!?」
それを純粋に何かあったんじゃないか、具合いが悪くでもなったんじゃないかという顔で僕の顔にまた近ずいてくる由加さん
「ちょ!ちょっとストップ!」
そう言うと由加さんはピタッ!と時間でも止まったんじゃないかというぐらいに動かなくなった
「ふ、ふぅ……うん、もういいよ。心配してくれてありがとう由加さん」
「い、いえ!全然大丈夫です!」
「そっか………で、話は変わるんだけどね?なんか僕の母親が君の家になにかしちゃったかもしれないんだけど…僕はその事を全く知らないんだ…申し訳ないけど教えてくれるかな?」
すると頭にハテナマークでも付きそうなくらいな顔をする由加さん
「いえ?別にしちゃったという程でもありませんよ?私の家にあなたのお義母さまがしたこ……『キキィィ!!!!』」
由加さんが僕に母親がしたことをはなそうとすると、突然車が僕達の間をものすごい勢いで走り抜けた
「な、なんだ!?…………………あ…」
その車を見ただけで何が起きたかが分かった…あれは、母さんだ…