シラ書第5章、解読文章。
(シラ書5)
シラ5:1 自分の財産を頼みとするな。 「わたしは、何でも思いのままだ」と言うな。
(このまま)
※自分の財産を頼みとするのは、それに頼る意味が先の人生を見ることに、正しい意味ではないので、こう記されている。
「わたしは、何でも思いのままだ」と言うな。この意味は、その意味を持つ人物がその意味を悟った時の、その方向性を誤らせないための一言である。
「何でも思いのまま」ということはなく、その行動が間違っていれば、その罰を受けることは必至だからである。
シラ5:2 本能と自分の力に引きずられ、 欲望のままに生きてはいけない。
(このまま)
※己のうちにある本能の部分、これに頼る生き方は、「思いのままに」という愚かな思考を、欲望をプラスすることでその間違った思考に支配される。
その思考を断ち切り、その大切な意味に気がつくように示す言葉である。
この「思いのままに」が、病を呼び込んだり、いらぬ心配事を作る原因になる。「思いのままに」はその方向性は正しいとは言えない。
掟という束縛があるから、神の恵みを痛感できる。
シラ5:3 「だれもわたしを支配できない」と言うな。 主は必ずお前に復讐なさるだろう。
(このまま)
※人間を見て、そのすべてをコントーロールされる方は、神であると知ること。
人間に病を与えたり、怪我をさせたり、そのときに応じて罰を加える。
それを知り得れば、規則正しい生活こそ、神の御言葉に生きる。
これが大事なのである。
シ ラ5:4 「罪を犯したが、何も起こらなかった」と言うな。 主は忍耐しておられるのだ。
(このまま)
※罪を犯したら、反省するのが一番である、繰り返してはならない。
主は必ずそれを見ていて、その罰を加える前に忍耐しておられる意味を悟ることである。
シラ5:5 どうせ罪は贖われるのだからといい気になって、 罪に罪を重ねてはならない。
(このまま)
※罪が贖われるのは、その姿勢の方向を反省するからで、繰り返しては神は、一掃に苦しみを加えられる。
その苦しみから脱するには、己の精神の浄化の大切さを学び、受け入れることも必要である。
シラ5:6 「主の憐れみは豊かだから、 数多くのわたしの罪は赦される」と言うな。 主は、憐れみだけでなく、怒りをも持ち、 その激しい怒りは罪人たちの上に下る。
(このまま)
※まさにその通りで、数多く罪を重ねている人々には、神は容赦なく、怒りの矛先を向け、その激しい怒りは罪人たちの上に及んでしまう。
そうなると、人は無力であり、神の前にその人生の終焉を迎えることになる。
そうならないために。
シラ5:7 速やかに主のもとに立ち帰れ。 一日、もう一日と、引き延ばしてはいけない。 主の怒りが、突然やって来て、 裁きの時に、お前を滅ぼしてしまうからだ。
(このまま)
※その過ちに気がついたなら、その罪を正直に認めたキリストと同じように、
反省することが大事で、その立ちかえる日を伸ばしてはいけない。
立ち返ったのならば、精神誠意、神に仕えてその正しい観念を守ることが仁と義である。
シラ5:8 人を惑わす財産を頼みとするな。 いざというとき、何の役にも立たない。
(このまま)
※人を惑わす財産にはいろいろあるが、これは目が盲目になるので、いざというときに何の役にも立たない。
シ ラ5:9 風向きを考えずにもみ殻をふるい分けるな。 どんな道でも歩いてよいというわけではない。 それは、二枚舌の罪人がすることだ。
(このまま)
※主から向かってくる風には、方向性がある。
何を伝えようとしてるか、その風を受けたときに、良く考え、
神の喜ばれる道、善に生きることが過ちを犯すことはない。
いかに苦しくとも、屈辱を受けたとしても、その右手を抑えるのは、己の感情ひとつなのだ。
シラ5:10 自分の見解には確信を抱き、 発言には一貫性を持たせよ。
(このまま)
※その精神が身に付いたら、己の確信には「義」の言葉を植え付け、
その発言には、一貫性を持って、その言葉を閉ざしてはいけない。
シラ5:11 人の言葉には、速やかに耳を傾け、 答えるときは、ゆっくり時間をかけよ。
(このまま)
※よく考えて、相手の立場を読み、その言葉には速やかに耳を傾け、
答えるときは、思考をめぐらして、その救いの一言を与えよ。
シラ5:12 はっきりした見解があれば、隣人に答えよ。 さもなければ、口に手を当てて何も言うな。
(このまま)
※はっきりした見解、その苦痛を和らげる意識と言葉があれば、隣人に答えることが大切。
その見解が見つからないのであれば、口に手を当てて何も言うな。
その無言が、相手を考えさせるからである。
シ ラ5:13 名誉、不名誉も言葉しだい、 舌は身を滅ぼすもととなる。
(このまま)
※まさに、その言葉一つで評価が分かれる。
その言葉が間違いであれば、その舌は身を滅ぼすもととなる。
シ ラ5:14 陰口をたたく者と呼ばれるな。 舌で人を陥れるな。 盗人には辱めが、 二枚舌の者には激しい非難が浴びせられる。
(このまま)
※蔭口は己を滅ぼす、その罰が神から下るからである。
舌を使うときは、精神誠意、この一言に尽きる。
己の立場を落としても、相手に救いの一言を与える方がいい。
シラ5:15 大事にも小事にも細心の注意を払え。
(このまま)
※大きな問題、小さな問題、世の中にはたくさんの見えない欠点もある。
それに細心の注意を払わぬようでは、改善を得ることはできない。