シラ書第45章、願わくは、主がお前たちの心に知恵を授け。
(シラ書45)
シラ45:1 神と人々に愛されていた。 ②モーセがその人であり、 彼は祝福のうちに覚えられている。
※モーゼが二人目の預言者、申命記までの四冊の預言書を記す。
シラ45:2 神は御使いに等しい栄光をモーセに与えて、 彼を大いなる者、敵どもの恐怖の的とされた。
シラ45:3 モーセの執り成しの言葉により、 神はさまざまなしるしを行い、 王たちの前で彼の名声を高めた。 彼を通して民に命令を与え、 また御自身の栄光の一端を彼に示された。
シ ラ45:4 モーセの忠実と柔和のゆえに神は彼を聖別し、 すべての人の中から彼を選び出された。
シラ45:5 神はモーセに御声を聞かせ、 黒雲の中に彼を導き、 顔と顔を合わせて掟を与えられた。 それは、命と知識をもたらす律法であり、 ヤコブに契約を、 イスラエルに御自分の定めを、 教えるものであった。
(このまま)
※ヤコブに契約を、 イスラエルに御自分の定めを、 教えるものであった。
これが重要な言葉、その四冊の預言書も、ヤコブを意味する者がその言葉を学び、やがてはイスラエルになる運命を歩むのである。
シ ラ45:6 神はアロンをモーセに等しい 聖なる者に高められた。 彼はレビ族の生まれ、モーセの兄であった。
シ ラ45:7 神は彼と永遠の契約を結び、 民の祭司としての権限を彼に与えられた。 神は彼を美しく装わせて、祝福し、 輝かしい衣をまとわせられた。
シラ45:8 神は華麗な衣装を身に着けさせ、 権威の象徴として冠をかぶらせ、 亜麻布のズボン、長い服、 エフォドをまとわせられた。
シラ45:9 衣の裾の回りにはざくろの飾りと たくさんの金の鈴が付けられた。 彼が歩くたびに鈴が鳴り響き、 聖所にこだました。 それは、神が民を思い起こすためであった。
シラ45:10 その聖なる衣服には、金、青、 紫の刺しゅうが職人によって施され、 真実を明らかにする 裁きの言葉が織り込まれていた。
シラ45:11 それは職人が緋色の糸で織り上げたもの。 そこに付けられた多くの宝石は、 細工師によって 印章のように刻まれ、 金の台座にはめ込まれていた。 記念として刻み込まれた文字は、 イスラエルの部族の数に対応していた。
シラ45:12 黄金の額当てがターバンの上に付けられ、 それには聖別の印が刻印されていた。 それは誇らしい豪華な傑作、 目をみはらせる飾り、
シラ45:13 これほど美しいものはアロン以前にはなかった。 ほかの者は決してこれを身に着けることはなく、 ただ彼の子供と子孫だけが、 これを代々身に着ける。
シラ45:14 彼は焼き尽くすいけにえの献げ物を 絶えることなく、日に二度ささげる。
シラ45:15 モーセは両手に聖なる油を満たし、 それをアロンに注いだ。 これはアロンとその子孫に対して、 天の在るかぎり続く永遠の契約となった。 こうして彼は主の祭りをつかさどり、 祭司の務めを果たして、 御名によってその民を祝福する。
シラ45:16 神は彼をすべての生けるものの中から選ばれた。 それは、主に供え物と かぐわしい香りを記念として献げ、 民の贖いの儀式を行わせるためであった。
シ ラ45:17 神はアロンに掟を託し、 律法を解釈する権限をお与えになった。 それはヤコブに主の御旨を教え、 イスラエルを律法の光で照らすためであった。
(このまま)
※その言葉の記された意味は、ヤコブに主の御旨を教え、 イスラエルを律法の光で照らすためであった。
その記された一部始終の意味を悟らせるため。
聖霊との出会いの意味をその聖書の言葉により、見抜くことこそ仕事であった。
シラ45:18 ある時、アロンの一族以外の者がねたみを起こし、 荒れ野で彼に逆らって立った。 ダタンとアビラムの一党であり、 怒りに狂ったコラの徒党であった。
シラ45:19 主はそれを見て、快しとせず、 激しい憤りをもって彼らを滅ぼし尽くされた。 主は彼らに対して不思議な業を行い、 燃え盛る炎で彼らを焼き尽くされた。
シ ラ45:20 こうして主はアロンに栄誉を増し加え、 代々受け継がれるものを彼に与えられた。 それは収穫の初穂の分け前であり、 神はまず彼の食物を十分に用意されたのだ。
シラ45:21 それゆえ祭司たちは 主にいけにえとして献げられた物を食べる。 それは主がアロンとその子孫に与えられたもの。
シラ45:22 だが、民の土地には アロンの受け継ぐ分はなく 民の間で彼には何の分け前もない。 主は言われる。「わたし自身がお前の分け前、 お前の受け継ぐべきもの」と。
シラ45:23 主の栄光を担う第三の人物は エルアザルの子ピネハスであった。 彼は主を畏れ敬う熱心な人で、 民が背いたときには、 勇敢にも立ち上がり、 イスラエルのために罪の赦しを得た。
シ ラ45:24 それゆえ、主は彼と平和の契約を結び、 彼を聖所と民の頭とされた。 こうして彼とその子孫は、 永遠に大祭司の職を継ぐ者となった。
※三人目の預言者がダビデである。
詩篇(古代からの伝承ではその多くがダビデの作であるとされている。)
シラ45:25 ユダ族の出身のエッサイの子 ③ダビデと結ばれた契約では、 王の遺産は子から孫へと一人だけに受け継がれる。 しかしアロンの遺産はその子孫全体に及ぶ。
シラ45:26 願わくは、主がお前たちの心に知恵を授け、 正義をもって主の民を裁かせてくださるように。 そうすれば民の繁栄がいつまでも続き、 その栄光は代々に輝く。
※願わくは、主がお前たちの心に知恵を授け、 正義をもって主の民を裁かせてくださるように。
これが問題の言葉、最終的にその意味を明らかにする役目を負うのがその人物である。