シラ書第14章、解読文章。
シラ書第14章に語られている言葉。
口を滑らすことのない人は幸いだ。 罪を悔やむ思いに苦しめられることがない。
その言葉は伝えるべくして語られたもの、信じて罪の口を開かない者には、何の災いも起きていない。
実際に私が語った人々で、元気に私に会うと声をかける者もいるのだから。
(シラ書14)
シ ラ14:1 口を滑らすことのない人は幸いだ。 罪を悔やむ思いに苦しめられることがない。
(このまま)
※かつて我慢すべき時期、30年もの月日、その口をふさいだ意味。
罪を悔やむ思いに苦しめられることがない。
もしも不用意に口を持って、その時期が来る前に語れば、その不幸の連鎖は何が起きたか分からない。
シ ラ14:2 良心にやましいことのない人、 希望を失うことのない人は、幸いだ。
(このまま)
※心の中に良心を持ち続ける姿勢が大切である。
どんな状況でも、希望を失わず、懸命に努力して生きること。
これは幸いであるという。
シラ14:3 金に細かすぎる人に、富はふさわしくない。 物惜しみをする人に、金銭は何の役に立つのか。
(このまま)
※真理を得るためには、金銭は必要のないものであった。
この真理、金を握っていれば、解らずじまいと断言する。
それだけ、神の真理というものは金ではない。
シラ14:4 生活を犠牲にしてまで蓄える人は、 他人のために蓄えるようなものだ。 その蓄えで、ぜいたくをするのは他人なのだ。
(このまま)
※人生のために蓄えたとしても、それは何の役にも立たない。
滅ぼされる時は、何の役にもならないからである。
シラ14:5 自分を痛めつけて、 だれかに楽をさせようとでもいうのか。 その人は決して自分の財産を楽しむことはない。
(このまま)
※この心境も、その通りで、自分を痛めつけたとしても、その体には災いでしかないからである。
シラ14:6 自分のことで物惜しみする人ほど 痛ましい者はない。 それこそは、その人の悪の報いである。
(このまま)
※物惜しみする人間は、懐が狭く、心も汚れがちであるからである。
シラ14:7 欲深さを忘れて善を施しても、 結局は、その性根を暴露する。
(このまま)
※欲深さを忘れて善を施したとしても、それは真実ではない。
結局は、その性根を暴露して、その人物の本性が解るからである。
シ ラ14:8 欲深な目つきの人間は、蓄財に身を削り、 困っている人から顔を背け、見ぬ振りをする。
(このまま)
※要するに、利己主義に走りがちになり、善をおこなうことはできないのだ。
シラ14:9 貪欲な目は、自分の持ち分に満足せず、 蓄財に身を削るという悪は、魂を干からびさせる。
(このまま)
※欲深さから生まれる愚かな思考は、やがてはその生きざまは崩壊を迎える。
シラ14:10 蓄財に身を削る者の目は、パンを惜しみ、 その食卓は貧しいかぎりだ。
(このまま)
※けちな者は、食卓を見ればわかる。
閑散とした料理、温かみなどみじんも感じさせないのである。
シラ14:11 子よ、分に応じて、財産を自分のために使え。 主に対しては、ふさわしい供え物を献げよ。
(このまま)
※子よ、分に応じて、財産を自分のために使え。
その時が来たときの、財産の使い方の教えである。
主に対しては、ふさわしい供え物を献げよ。
今は貧しくてなかなか、それが叶えられないが、やがては神に感謝することを忘れず、謙虚な気持ちで主に供える者を献げるのだろう。
シラ14:12 次のことを心に留めよ。死は必ずやって来る。 しかし、陰府の定めはお前に示されていない。
※死は必ずやって来るのだが、
しかし、陰府の定めはお前に示されていない。
その行いによって、命がながらえる意味である。
シラ14:13 生きている間、友人に親切を尽くしておけ。 できるかぎり手を差し伸べて、援助せよ。
(このまま)
※生きている間、友人に親切を尽くしておくことを忘れてはならない。
できるかぎり手を差し伸べて、援助することが大切である。
苦しむ友を見捨てることはできないからである。
シ ラ14:14 一日だけの幸せでもそれを逃すな。 良い楽しみの機会を見過ごすな。
(このまま)
※日々は苦汁の日々であるが、その中にも幸せに感じる時がある。
良い楽しみの機会を得ることもある。
そのひと時こそ、神の与える休暇と思い、心を躍らすことも大切なのである。
シラ14:15 お前が苦労して得たものは、他人の手に渡り、 汗の結晶も、くじで分配されてしまうではないか。
(このまま)
※その苦労は真の苦労、他人に渡るようでは、汗と涙の結晶は意味がなくなる。
シラ14:16 与えよ、受けよ、心を楽しませよ。 陰府で楽しみをどうして求めえようか。
(このまま)
※その知り得た宝の言葉、与えて、もっと精神を磨いて受けて、心を楽しませてこそ有効である。
陰府で楽しみをどうして求めえようか。
生きているから、その悔い改めもできるのである。
シ ラ14:17 生あるものはすべて、衣のように古びてしまう。 「なんじ、死すべし。」これは昔からの定め。
(このまま)
※生きている価値を再認識する時である。
シ ラ14:18 枝先に揺れる葉も、 散ってはまた芽生え出る。 血と肉である人間の世代も、 ひとつが終われば、他のものが生まれる。
(このまま)
※人間は輪廻転生、意味があるから繰り返して定めを知るのである。
シラ14:19 すべての業は朽ち果てて、 人は、その業とともに消えて行く。
(このまま)
シ ラ14:20 知恵に深く思いを寄せる人、 英知をもって理を究める人は、幸いだ。
(このまま)
※神の英知の言葉に触れることは、その意味を痛感するからである。
シラ14:21 心の中で知恵の道を思い巡らし、 知恵の秘密を深く考える人は、幸いだ。
(このまま)
※神の定めた運命を受け入れ、それを痛感し、その隠された秘密の意味を深く考える人は幸いである。
なぜならば、父の言葉を真実と思い、守る意味を知り得たからである。
シ ラ14:22 狩人のように、知恵の後をつけ、 その通り道で待ち伏せよ。
(このまま)
※その意味を待ち伏せてでも、見ようとする者は利口である。
要するに、その言葉を待っている。
シラ14:23 窓越しに知恵をのぞき見る者は、 戸口でも耳をそばだてる。
(このまま)
※耳を傾けて聞く者は知恵を得る。
シラ14:24 知恵の住まいの近くに宿る者は、 知恵の家の壁に釘を打ち込み、
(このまま)
※その意味を是が非でも知ろうとする者は幸いである。
シ ラ14:25 その傍らに天幕を張る。 こうして彼は、良い家に住むことになる。
(このまま)
※これこそ、ヤコブの天幕である。
シ ラ14:26 彼は、子供たちを知恵の保護の下に置き、 知恵の枝に守られて夜を過ごす。
(このまま)
シラ14:27 彼は、知恵の陰に覆われて暑さを免れ、 知恵の輝きに包まれて、そこに宿る。
(このまま)
※猛暑の暑さも、その情熱から生まれる知恵が防ぎ、その知恵の輝きに包まれて、その心に宿る。