シラ書第12章、解読文章。
(シラ書12)
シ ラ12:1 善い業をするときには、相手をわきまえよ。 そうすれば、お前の善い行いは感謝される。
(このまま)
※人々に善業を施したとしても、その相手をわきまえないといけない。
その真意を悟る者もいれば、その真意を解らずに、いつまでも愚かな行為を繰り返す者もいる。
その真意を悟る者であれば、感謝の声が聞こえてくるのである。
シラ12:2 信仰深い人に善い業をなせ。 そうすれば報いがある。 たとえ彼から受けなくても、 いと高き方が報いてくださる。
(このまま)
※神の存在を信じる者に善業を施すのが賢明である。
そうすれば報いがある。
たとえ彼から受けなくても、 いと高き方〈父なる神〉が報いてくださる。
シラ12:3 悪事にしがみついている者や、 慈悲の心を持たず、施しをしない者には、 幸福はやって来ない。
(このまま)
※いつまでも悪事にしがみついている者や、慈悲の心を持たず、施しをしない者には、幸福はやってこない。
施しをして、神の真価が解るようになるので、その意味を悟るようになる。
シラ12:4 信仰深い人に施せ。だが、罪人には援助するな。
(このまま)
※信仰深い人々に施すことが賢明である。
だが、罪人には援助するな。
罪人には、神の手厳しい罰が加えられるので援助したところで、その意味を悟らない。
シラ12:5 謙遜な人に善い業をせよ。 しかし、不信仰な者には施すな。 不信仰な者には食べ物を拒み、何も与えるな。 さもないと、彼はそれで力を得て、 お前に立ち向かって来るだろう。 不信仰な者に施すあらゆる善い業は、 二倍の悪となってお前に返って来るだろう。
(このまま)
※実際のことであるが、その話を信じない不信仰者には、食事を作って提供することをやめるべきと思った。
謙遜な人に善い業をせよ。 しかし、不信仰な者には施すな。 不信仰な者には食べ物を拒み、何も与えるな。
これが現実である。
さもないと、彼はそれで力を得て、 お前に立ち向かって来るだろう。 不信仰な者に施すあらゆる善い業は、 二倍の悪となってお前に返って来るだろう。
この意味も現実である。
シラ12:6 いと高き方御自身も、罪人を憎み、 不信仰な人にあだを返される。 〔主は、報復の日まで、彼らを監視しておられる。〕
(このまま)
※いと高き方御自身(主自身も)、罪人を憎み、不信仰な人にあだを返される。
その恐ろしき罰が下るという意味、それがどこからくるか、罪人には解らない。〔主は、報復の日まで、彼らを監視しておられる。〕
その意味を、罪人は知らない。
シラ12:7 善人には与えよ。しかし、悪人には援助するな。
(このまま)
※善人には施しを与えよ。しかし、悪人にはなにも援助するな。
シ ラ12:8 幸福なときには、真の友を見分けられない。 不幸なときには、だれが敵かはっきりする。
(このまま)
※幸福なときには、真の友を見分けられない。
形ばかりの友がいるからである。
不幸なときには、だれが敵かはっきりする。
シラ12:9 人が幸福なときには、敵はねたみ、 不幸なときには、友でさえ離れていく。
(このまま)
※人が幸福なときには、敵はねたみ、その隙をうかがっている。
不幸なときには、友でさえ離れていく。
その不幸の意味を友は悟らぬからである。
シラ12:10 決して敵を信用するな。 彼の悪意は、緑青のように、人をむしばむ。
(このまま)
※決して敵を信用するな。
人は、その態度を変える者であれば信用はできない。
彼の悪意は、緑青のように、人をむしばむ。
※緑青とは、銅の器物の表面にできる緑色のさびである。
そのさびで汚れないようにすべきである。
シラ12:11 謙遜な態度をとり、腰を低くしてやって来ても、 用心して、彼を警戒せよ。 彼に対するときは、鏡を磨くように自分を磨け。 絶えず磨いていれば、 彼のさびで害を受けることはない。
(このまま)
※謙遜な態度をとり、腰を低くしてやって来ても、 用心して、彼を警戒せよ。
その本性は何を考えているのか解らないからである。
彼に対するときは、鏡を磨くように自分を磨け。
絶えず磨いていれば、 彼のさびで害を受けることはない。
つねに精神を磨いていれば、愚かな者の害悪を受けることはない。
シラ12:12 彼を傍らに立たせるな。さもないと、お前を押しのけて、 お前の地位を奪うだろう。 彼を右側に座らせるな。 さもないと、お前の座をねらうだろう。 そのときになって、わたしの言葉を悟り、 わたしが語った言葉を思い出しても、 後悔するだけだ。
(このまま)
※彼を傍らに立たせるな。さもないと、お前を押しのけて、 お前の地位を奪うだろう。
要するに、その地位になった時に、その人物を傍らに立たせるなとある。
信用できない、心の中に害悪を抱いているからである。
彼を右側に座らせるな。 さもないと、お前の座をねらうだろう。
つねに人を見る目を磨き、その人物を見破る眼を養うべきである。
そのときになって、わたしの言葉を悟り、 わたしが語った言葉を思い出しても、 後悔するだけだ。
この主の言葉を肝に銘じ、近づく者には注意を払う必要があるということである。
シラ12:13 蛇使いが蛇にかまれ、 猛獣使いが獣にかまれたとしても、 だれが同情するだろうか。
(このまま)
※害悪を受けないように用心して、事に当たるべきということである。
シ ラ12:14 罪人に近づき、 その悪にむしばまれる者も同じである。
(このまま)
※罪人には近づかないようにして、その害を離れることも必要である。
その悪にむしばまれることがないようにすべきである。
シラ12:15 彼は、お前がうまくいっているときには、 一緒にいるが、 落ちぶれたときには、離れ去ってしまう。
(このまま)
※その人物の本性が解るということ。
落ちぶれた時に、離れる友は本当の友ではないという教えである。
シ ラ12:16 敵は、口先では甘いことを言っても、 心ではお前を穴に陥れようとたくらんでいる。 敵は、目に涙を浮かべても、 折さえあれば殺そうと、血に飢え渇いている。
(このまま)
※敵は、口先では甘いことを言っても、 心ではお前を穴に陥れようとたくらんでいる。
その口先に甘い言葉を感じても、それは陥れようとたくらんでいるのである。
敵は、目に涙を浮かべても、 折さえあれば殺そうと、血に飢え渇いている。
その罠を掻い潜るための、主の助言である。
シラ12:17 災難がお前にふりかかると、 彼はお前の目の前に現れ、 助ける振りをして、お前の足もとをすくう。
(このまま)
※災難の時に現れる者は、油断がならないという意味。
巧妙な言葉で親切そうにふるまうのだが、心の中身は害悪を含んでいる。
シラ12:18 彼は、うなずいたり、もみ手をしたりするが、 裏では陰口をまき散らし、顔つきを変える。
(このまま)
※その者は、うなずいたり、もみ手をしたりするが、
わたしのいない場所では、陰口をまき散らし、顔つきを変える。
信用できない人物像なのである。