シラ書第11章、解読文章。
(シラ書11)
シラ11:1 知恵があれば、身分の低い者でも頭角を現し、 高貴な人々と肩を並べることができる。
(このまま)
※知恵とは、記された神の言葉の隠された意味の解釈で、その意味を悟ることで、身分の低い者もその意味を知り得るので頭角を現し、高貴な人々と肩を並べることができる。
己の存在の意味に気がつくことであった。
シラ11:2 姿形が美しいからといって、人を褒めそやすな。 また、外見によって人を毛嫌いするな。
(このまま)
※人は外見では分からない、そのうちなる心が大切であるという教えの意味である。
シラ11:3 蜜蜂は、羽で飛ぶもののうち小さい方だが、 その作る蜜は、最高に甘い。
(このまま)
※聖書には蜂がしばしば出て来る。カナンの国または天国が「乳と蜜が流れる国」として何度も聖書に出て来る。この蜜は勿論蜂蜜であり、蜜蜂の集めた蜜である。
要するにミツバチの集める蜜〈隠された奥深い神の御言葉の真実〉である。
シラ11:4 身に着けている衣服を誇るな。 栄誉を受けるときでも、おごり高ぶるな。 主のなさることは、計り知れず、 その御業は、人々に隠されているからだ。
(このまま)
※その人物が最終的に栄誉を受けるときに、勘違いしておごり高ぶるなという意味合いである。
神のなさることは、はかり知ることができず、その意味は人々に隠されている内容である。
※伝道の書の一言がそのカギを握る。
それでもなお、
神のなさる業を初めから終わりまで見きわめることは
(人には)許されていない。
(3章11節)
================
シラ11:5 力を誇る多くの支配者が土下座するはめに陥り、 思いもよらぬ者が王冠をかぶることになった。
(このまま)
※この世の、力を誇る多くの支配者が土下座するはめに陥り、
思いもよらぬ者〈想像もできない者〉が王冠をかぶることになった。
その運命、神が自らに与えた貧困の意味で、その苦汁の意味を人々は悟らない。
シラ11:6 多くの権力者がひどい辱めを受け、 高名な者たちが異国の人の手に渡された。
(このまま)
※その神の天罰が行われると、多くの権力者がひどい辱めを受け、
高名な者たちが異国の人の手に渡された。
異国の人とは、シオンの国の日本にいる人物である。
シラ11:7 よく調べないうちに、とがめてはならない。 まず、じっくり考え、その後に叱れ。
(このまま)
※その罪状を、よく調べないうちに、咎めてはならない。
まずは、じっくり考え、その後に叱ることこそ賢明である。
シラ11:8 よく聞かないうちに、答えてはならない。 他人の話に割り込むな。
(このまま)
※その取調べを、よく聞かないうちに答えることは浅はかである。
他人の話に割り込むことなく、じっくりとその様子を観察することである。
シラ11:9 自分にかかわりのない事で、人と争うな。 ならず者たちの言い争いに加わるな。
(このまま)
※自分にかかわりのない事で、人と争うな。
己のかかわりのないことであれば、争っても無駄なのである。
ならず者たちの言い争いに加わるな。
愚かな思考しか持たない者らの言い争いこそ、流血の沙汰の意味を持つからである。
シラ11:10 子よ、あまり多くの事に手を出すな。 何もかもしようとすれば、ひどい目に遭う。 やり遂げようとしても、果たすことはできず、 逃げようとしても、逃げきれるものではない。
(このまま)
※やるべきことは、八方広がりになるようではいけない。
一点に集中して、その重要な隠された神の言葉の解読と、法律を学んで律法者になることこそが賢明と教えられた。
シラ11:11 苦労し、難儀し、懸命に事を運ぼうとしても、 その人はかえってますます遅れてしまうものだ。
(このまま)
※その仕事の内容が、記されているとおり、
苦労し、難儀し、懸命に事を運ぼうとしても、
その膨大な量と、届けるべき言葉に奔走して、
その人はかえってますます遅れてしまうものだ。
シラ11:12 のろまで、助けを必要とし、 何もできず、貧しさにあえいでいる人もいる。 しかし、主は、彼に目を注いで恵みを与え、 惨めな状態から引き上げ、
(このまま)
※のろまで、助けを必要とし、 何もできず、貧しさにあえいでいる人もいる。
要するに、おかれた立場はシラ書の10章にある通り、仕事にはつけない状況を与えられ、苦汁の日々の中で、己が罪を犯さぬように、精神の修業を積んできた。
しかし、主は、彼に目を注いで恵みを与え、 惨めな状態から引き上げ、
そのみじめな状況から、神が引き上げて、その地位を与えられる。
シラ11:13 高めてくださった。 そこで、多くの人々は彼を見て非常に驚いた。
(このまま)
※主のお計らいで、その人物でこそ、驚くくらい、高めてくださった。
そこで、多くの人々は彼を見て非常に驚いた。
要するに、その時が来るまで、その意味のことはみじんも感じさせていないこと。もしくはその意味を信じていない者が多いことである。
シ ラ11:14 善と悪、生と死、 貧困と富は、主が与えるもの。
(このまま)
※善と悪、生と死、 貧困と富は、主が与えるもの。
実際にそう感じます。
善と悪、一度は悪に傾きかけた頃を反省し、善に傾く意味。
生と死は、そのものすべてが神のもたらす意味であり、その死の宣告には人々は何もできないということを悟るべき。
貧困と富、これも神が与えることで、人間に考えさせる意味がある。
シラ11:15 〔知恵と悟り、それに律法の知識、 愛と善行の道、これらは、主が与えるもの。
(このまま)
※知恵と悟り、それに律法の知識、 愛と善行の道、これらは、主が与えるもの。
その意味を悟れば、神の意向に耳を傾け、あるべき姿を求めることが肝要である。
シラ11:16 迷いと闇とは、罪人と共に生じ、 悪は、それを誇る者と共にとどまる。〕
(このまま)
※迷いと闇とは、罪人と共に生じる。
その罰にのしかかる暗闇が大変な意味であるからである。
悪は、それを誇る者と共にとどまる。〕
要するに、悪に傾けば、その状況を抜けるのは困難であるという意味。
シラ11:17 主の賜物は、信仰深い人と共にあり、 主の御心は、常に彼らを成功に導いてくださる。
(このまま)
※神の御言葉を信仰することは、とてもよいことであり、その道に歩む者は、
主の御心は、常に彼らを成功に導いてくださるのである。
苦労して得た、信仰という宝は、神のもたらす教えなのである。
シ ラ11:18 生活を切り詰め、強欲に富を蓄える人もいる。 だが、どんな報いがあると言うのか。
(このまま)
※生活を切り詰め、強欲に富を蓄えたとしても、その意味がどんな報いであると人は言うのだろう。
シラ11:19 「これで安心だ。 自分の財産で食っていけるぞ」と言っても、 それがいつまで続くのか知るよしもなく、 財産を他人に残して、死んでいく。
(このまま)
※所詮は、蓄えた宝でも、死んでしまえば、その財産は他人に残して、死んで行くだけである。
シラ11:20 契約をしっかり守り、それに心を向け、 自分の務めを果たしながら年老いていけ。
(このまま)
※雄牛の聖霊に出会い、その契約の意味をしっかり守り、それをつねに心において、
自分の務めを果たしながら年老いていけ。
自分の務めとは、その言葉を伝えることであるが、この世を滅ぼすこともその一つ。
されど、人々が滅ぼされる夜を慕ってはならないとある。
本来であれば、悔い改めること、悔悟を志すように教えることも重要なのである。
シラ11:21 罪人が仕事に成功するのを見て、驚きねたむな。 主を信じて、お前の労働を続けよ。 貧しい人を、たちどころに金持ちにすることは、 主にとって、いともたやすいことなのだ。
(このまま)
※罪人が仕事に成功するのを見て、驚きねたむな。
シラ書の第10章にある通り、仕事についておらず、食べ物を得ることさえこと欠くくらい無一文の心境から言葉を送っている。
主を信じて、お前の労働を続けよ。
貧しい人を、たちどころに金持ちにすることは、 主にとって、いともたやすいことなのだ。
その運命を受け入れて、その労働を続ける意味が、神の与えた己への約束事であるからだ。
シ ラ11:22 主の祝福こそ、信仰深い人の受ける報いなのだ。 主は、幸せの花を、速やかに咲かせてくださる。
(このまま)
※やはり、主の祝福こそ、信仰深い人の受ける報いなのである。
主は、幸せの花を、速やかに咲かせてくださる。
その苦労が認められ、報われるということ。
涙の流した真の苦労は無駄ではないということ。
シラ11:23 お前はこう言ってはならない。 「今の自分は何の役に立つのだろう。 今後役に立つとしたら、それは何だろう」と。
(このまま)
※神の長子であるイスラエルこそ、言ってはならない言葉がある。
「今の自分は何の役に立つのだろう。 今後役に立つとしたら、それは何だろう」と。
その時が来るまで、影の努力は怠ってはならないという意味。
シラ11:24 また、次のように言ってもならない。 「今の自分は満ち足りている。 今後どんな災害がふりかかるというのか」と。
(このまま)
※この世に起きる神の天罰こそ、わたしも含めて、逃れることにできない運命である。
事足りるという意味を痛感せねばならないのだと、わたしは感じるのである。
シラ11:25 人は、幸福なときには不幸を忘れ、 不幸なときには、幸福を思い出さない。
(このまま)
※人は、幸福なときには不幸を忘れ、 不幸なときには、幸福を思い出さない。
シラ11:26 死に際して、生前の行状に応じて報いることは、 主にとって、いともたやすいことなのだ。
(このまま)
※その人々の死に際して、生前の行状に応じて報いることは、 主にとって、いともたやすいことなのである。
その生きている時の罪の内容で、神はその罰を下される。
シラ11:27 不幸に遭うと、すべての楽しみを忘れるが、 人の行いの評価は、その最期に明らかになる。
(このまま)
※病や災害等、不幸に遭うと、すべての楽しみを忘れるが、 人の行いの評価は、その最期に明らかになる。
その災いを受けても、神を恨まず、なぜその災いが来るかを真摯に受け止め、反省する(悔悟)することこそ大事なのである。
シ ラ11:28 どんな人に対しても死を迎えるまでは、 その人のことを幸せだと言うな。 人間は、その子供たちによって、 本当の姿が知られるのだ。
(このまま)
※どんな人に対しても死を迎えるまでは、 その人のことを幸せだと言うな。 人間は、その子供たちによって、 本当の姿が知られるのだ。
苦しまない死にざまの方が、苦しみながら死ぬよりは良いのである。
シラ11:29 だれかれかまわず家に招き入れるな。 悪賢い人間が、多くのたくらみをもって うかがっているのだから。
(このまま)
※その意味ある人物に対する身の起き方の意味を示した言葉である。
だれかれかまわず家に招き入れるな。
その悪なる眼を持って、様子をうかがうからである。
悪賢い人間が、多くのたくらみをもって うかがっているのだから。
シラ11:30 高慢な人間の心は、 籠の中にいるおとりのうずらのようだ。 密偵のように、お前を陥れようと すきをうかがっている。
(このまま)
※高慢な人間の心は、 籠の中にいるおとりのうずらのようだ。 密偵のように、お前を陥れようと すきをうかがっている。
その陥れようとする罠を見破り、隙を見せてはならないという教えである。
シラ11:31 彼は、善を曲げて悪に変えようとねらっており、 申し分のない行いにさえ、非難を浴びせる。
(このまま)
※この世の中には、法律というものがある。
それこそ、憲法にもある通り、生存権という保証がある。
彼は、善を曲げて悪に変えようとねらっており、 申し分のない行いにさえ、非難を浴びせる。
その隙を見つけては、その言葉で相対した感覚になるのだが、その法律の示した意味にはまされない。
シラ11:32 わずかな火種で、炭は燃え盛る。 罪人は、血を流そうとして、 はかりごとをめぐらしているのだ。
(このまま)
※わずかな火種で、炭は燃え盛る。 罪人は、血を流そうとして、 はかりごとをめぐらしているのだ。
シラ11:33 悪者に気をつけよ。 悪事をたくらんでいるのだから。 お前が傷つき、いつまでも苦しまないように。
(このまま)
※悪者に気をつけよ。 悪事をたくらんでいるのだから。 お前が傷つき、いつまでも苦しまないように。
その悪なる思考を見抜き、それに対処することが大切であった。
シ ラ11:34 他人を自分の家に同居させてみよ。 もめごとでお前は頭を悩まし、 身内の者からも疎まれる。
(このまま)
※他人を自分の家に同居させてみよ。 もめごとでお前は頭を悩まし、 身内の者からも疎まれる。
簡単に自分の家に、同居者を招き入れてはいけないという意味。
それをすれば、身内の者からも疎まれる。
それが鉄則であるからである。