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最弱の勇者フィオニー 前編

「農民?」

「はい、戦闘とは無縁だった一人の少女。と言ってもその時には20歳でしたが。とは言えいきなり勇者に任命された事に驚きました。何せあの時は勇者は雲の上の存在だったのですから。そんな存在に自分がなったのです」

「前触れもなかったとしたらそれは混乱するな」


 なんで自分が選ばれたのか分からない上に選ばれる前兆のようなものもなくある日いきなり選ばれた……。勇者だからまだ良かったがこれが負の称号だったら最悪だったな。とは言えこれも大して変わらないか。


「もし、サジタリア王国が平穏だったのなら何も問題はなかったのかもしれません。ですが当時は情勢が不安定な時期でした。故に私は直ぐに王国に捕まり剣の振り方や魔法の使い方を説明されて戦場に投入されました」

「それは……」

「ええ、考えている通りです。昨日まで剣など握ったことが無い女性がいきなり勇者だからという理由で戦場に送られるのです。結果その戦場で重傷を負い後方に戻されました。その事からついた名は『最弱の勇者』」


 いきなり戦闘経験のない女性を戦場に送ればそうなって当然だな。むしろ死ななかっただけ運が良かった、いやむしろ悪かったのか。この後何が起きるのかは想像できる。


「最弱とは言え勇者です。治癒の魔法を使って僅か数日で戦場に送り返されました。傷を負い後方に送られるたびに治癒魔法ですぐに回復、戦場に再投入は2年、続きました」

「2年……」

「そのころになれば戦場に送られても生き残れるだけの力はつき後方に送られる頻度も減っていきました。『最弱の勇者』の称号も『戦場の戦乙女』という名前がついてからは言う人は減っていきましたがそれに代わるように新たな問題が出てきました」

「……」

「勇者として戦場に送られてから約2年後。最弱の勇者フィオニーは王城に呼ばれることとなりました」


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