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王都動乱・参

 これが反乱なのかそれとも他国の進行なのかは分からないが侵攻なら見つからないというのはおかしいしおそらく反乱だろうな。そうなると反乱が鎮圧されるまで王都からは出られない可能性がある。流石にこんな状況の王都には一秒でもいたくはない。……仕方ないか。


「ナタリー、反乱を鎮圧するぞ」

「……お金?報酬?」

「まぁ、それもあるな」


 こんな事をしでかした連中の幹部でも捕まえれば国から褒賞くらい貰えるだろ。それでケラースまでの旅費にすればいい。流石に爵位とか領地とかは無いだろうけどそうだったら断ってさっさと王都を離れるか。


「それじゃ、反乱を鎮圧して国から褒賞を貰いますか」

「……がっぽり」


 俺は早速刀を抜きナタリーも身体強化の魔法をかけた。そして俺たちは城の方に向かって走りだした。先ずは表通りの敵の鎮圧だ。成るべく幹部と思われる連中は殺さないようにしつつ下っ端はさっさと片付ける。城が落ちる可能性は無いだろうが状況によっては王都が反乱勢力の手に完全に落ちる可能性だってある。成るべく急がないと。

 そう思いながら走っていると早速それっぽい者を見つけた。店から引きずり出したと思われる夫婦を男たちが囲っている。それを見た俺は刀を構え一番近い男に切りかかる。そして同時に俺は驚く。俺の刀はまるで空を切るかの様に一切の抵抗なく相手の体を両断したのである。体を二つに割かれてその場に崩れ落ちる味方の姿を見てようやく俺たちに気づいたようで驚きの表情でこちらを見てくる。どうやら味方が両断されたことに驚いて動けないようだ。

 この隙を逃すまいと次の行動に移る。俺が切り殺した隣の男に狙いを定めて心臓に突きを放つ。するとやはり一切の抵抗なく体を貫いた。俺は直ぐに抜こうとするがそれよりも先に男たちが襲い掛かってきた。一番近い男が俺に剣を振り下ろしてきたが突きで殺した男を盾にして防ぐと素早く刀を抜きその男の首を両断した。男三人を切り殺したにも関わらず全く切れ味の落ちない刀に俺は驚く。まさか水魔石の力がここまでとは思ってもみなかった。正直切れ味が少し良くなる程度だろうと思い錆防止の為と言う面しか見ていなかった。

 そんな風に感心しているとナタリーが残りの男たちを倒した様で囲んでいた男たちは全員地面に倒れ伏すこととなった。囲まれていた夫婦は何度もお礼を言っていたが危険なので屋内にいるように言い俺とナタリーは再び城の方へと走り出した。


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