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王都動乱・壱

「おぉ……、これは凄いな」


 水魔石を手に入れた俺は宿に戻ると早速研ぎを行った。結果俺の刀は刀身が青く光り始めた。鋭さも上がっておりまだ性能のテストは行ってはいないが刀が強くなっているのは感じる事が出来た。

 王都に刀を振るえる場所があればいいのだが無い場合は王都を出発するまでお預けだな。王都の出入りで金銭が発生する以上無意味な消費は避けたい。それにもう金銭に余裕はないしな。


「なぁ、何か手ごろに金を稼げる方法ってないのか?」

「……魔物、狩る」

「ん?魔物の素材を売れと?」


 ナタリーは静かに頷く。成程、確かに魔物がはびこる世界なんだ。こういうことはあっても可笑しくはないのか。むしろ冒険者と言った定番がないだけで他はそこまで変わりはないのか。

 魔物の強さがどの程度なのかは分からないがベアード砦で出会ったやつら程度なら問題はないだろう。と言うか騎士団でも対応できていたしあの時の様な大軍さえ来なければ普通に倒せていただろう。


「明日は早めに宿を引き払って王都を出るか。そして次の都市ケラースを抜けてジェミナイ連邦に入る」

「ん……」


 俺の今後の予定にナタリーはうつらうつらしつつ答える。どうやら眠くなってきたようだ。ナタリーはそのままベッドに横になり静かに寝息をたてはじめた。今日の表通りや裏路地での戦闘で疲労が溜まっていたのかもしれない。俺も明日に備えて荷物をまとめてナタリーの隣に横になり少しずつやって来る睡魔に身を委ねるのだった。


















 そして、翌朝俺達は爆発音と悲鳴、雄たけびの様な叫び声によって叩き起こされることとなる。

 後の歴史書に『第一次サジタリア王国王都動乱』と呼ばれるようになるこの動乱は旅をする俺たちを否応なしに巻き込んでいくのだった。


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