表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
40/249

暴風の勇者ハバト・マケイラ その2

「いやぁ、久しぶりにこんなに笑った気がするよ」


 暫くハバトは笑っていたがやがて息を整え俺たちに向き合った。その目には全く油断しておらず俺たちが飛びかかってきたらすぐに対処できるようにしていた。……少なくともこの状況はあちらの方が有利だ。周りは既に俺たちの異様な雰囲気に気付いており中には俺と早退している相手がこの国(サジタリア王国)の勇者という事に気付く者もいる。そうなればその勇者と対峙する俺たちは自然と悪に偏って来る。例えまだ(・・)何もしていないとしても。

 ハバトは俺とナタリーを交互に見ているがやがて両手を上げた。


「待った。俺たちは別に戦いに来たわけじゃないぞ。敵国(レオル帝国)の勇者がいたから何の用か見に来ただけさ」

「……その言葉を信じろ、というのは少し難しいな」


 例え本当であったとしても警戒は解けない。相手はそれだけの実力者だ。ナタリーと戦った時でさえ押されていたのだ。流石に相手の、ジェーンと言っていた女性が勇者級の実力を持っているわけではなさそうだからこちらが幾分有利ではある。


「とりあえずどこか店にでも行こうぜ。話はそこで、な?」

「……」


 ハバトの言葉を聞きナタリーがどうするのかを訪ねるようにこちらに視線を向けてくる。正直なところこの場にいるよりはマシだろうな。まだ対峙しているだけだからいいが確実に周囲の人々の視線が険しくなりつつある。この場にとどまっていればその内敵と認識されかねない。


「……わかった。だが、そちらの提案だ。奢ってくれるのだろうな?」

「勿論だとも」


 俺の軽口に答えるようにハバトはそう言って歩き出した。俺とナタリーもそのあとを追うように歩き出す。さてはて、一体どうなるのか……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ