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 朝。質の悪いカーテンから覗く日の光を浴びながら俺は茫然としていた。遠くから鳥の鳴き声らしき音が聞こえてくる。

 これが朝チュンという奴なのか……。まさか一晩中行う事になるなんてな……。身体強化人間である俺もだがナタリーもついて来れるなんて……。こいつ意外と体力はあるのか?

 そう思いながら俺の太ももに顔を乗せて眠るナタリーに視線を向ける。何時もの無表情は崩れ幸せそうな笑みを浮かべている。行ったせいかそんな彼女を愛おしく感じる。終始リードされていたが彼女も楽しんでいてくれていた。……未経験だったようだがな。

 俺はナタリーの髪を撫でる。さらさらとした感触が伝わって来る。何時までも触っていられる、いや何時までも触っていたい感触だ。


「……ん?」

「あ、起こしちゃったか?」

「別に、構わない」


 先ほどまでの寝顔から一転して無表情となるナタリー。この無表情は意図的に作っているのか?喜怒哀楽は少しだけど見えるしあの寝顔を見ると余計に感じてくる。

 ナタリーは起き上がるとベッドから出て軽いストレッチを行う。陽の光に照らされる彼女の裸体はアスリートの様に引き締まっておりとても健康的というのが真っ先に浮かび上がる。ベアード砦の牢に入れられていた時もそうだが彼女は決して怠け者とは言えず毎日トレーニングを欠かしていないようだった。彼女の体からも伺えるように決して魔法に頼り切っている人物ではなさそうだ。人間よりも身体能力が高い俺と互角に戦える身体能力は日頃の訓練の賜物なのだろう。


「……ん、ストレッチ。終了」


 体を解したナタリーは脱ぎ散らかした服を着始める。それを見て俺もベッドの脇に散らばる自分の衣服を掴む。流石に裸のままでいるのはまずいからな。


「……今日は、どうする?」

「そうだなぁ、もう少し街を見たいかな」


 服を着ながら聞いてきたナタリーに俺はそう返した。まだ具体的な用事はないが今日はぶらぶらと街を見ようと思っている。レナードさんから頂いた路銀もあるし少しくらいゆっくりしても問題ないだろう。


「ナタリーはどうするんだ?」

「愚問。貴方に、付いていく。付き添い?逢引き?そんな感じ」


 無表情でそう言い切るナタリーに俺は苦笑した。


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