表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
28/249

ベアード砦攻防戦3

「ぐ、ぬぬぬ。よくも我が兵を……!」


 オーガはダメージを受けていたが健在であった。しかし、周りのゴブリンはそうはいかなかったらしくオーガの周りにはゴブリンどころか草木も存在しなかった。地面も多少抉れておりナタリー・ダークネスが放った魔法の力を再認識する。

 ……もし、俺がこいつと室内ではなく屋外で戦っていたら負けていた可能性がある。いや、その前にさっきのを奇襲で食らえば逃げる間もなく飲み込まれ、死んでいただろう。俺は隣で無表情でオーガを見るナタリー・ダークネスに恐怖を感じた。


「……まだ生きてる」

「らしいな。十二将という名に相応しいタフさだ。それに加えてゴブリンも同時に襲いかかられては倒せなかったな」


 尤も、ゴブリンはいるけどな。と心の中で呟く。オーガの後方にはゴブリンがこちらに向かってきていた。数にして大よそ二万弱、もしかしたら二万を切っているかも知れない。先制で将の負傷と三分の一の軍勢の消失はデカい。とは言えまだこちらの数をはるかに上回っているため油断する事など出来ない。特にあの将の動き次第ではな。


「ナタリー、もう一度放てるか?」

「無理、魔力。使いすぎた」

「マジか」


 フルフルと首を振るナタリーに俺は考える。壁の上には弓兵が戻ってきており敵の襲撃に備えている。流石に十二将に矢が効くかは分からないが試してみるか。


「レナードさん。あのオーガに矢を放てるか?」

「ええ、この程度の距離なら問題ないです。弓兵!あのオーガに向けて矢を放て!」


 レナードさんの指示に従い弓兵が弓を引き絞りオーガへと構える。オーガは傷が予想以上に大きいのかその場で片膝を付いている。このチャンスを見逃す理由はないな。


「放て!」


 そしてレナードさんの指示によって矢が放たれ何十もの矢がオーガへと向かっていった。

 しかし


「フンッ!そんなもの効かんわぁっ!」


 オーガへと向かった矢は一本残らず当たったがキンキンと甲高い音と共に弾かれた。オーガの周りを弾かれた矢が反包囲で囲む。オーガは自身の頑丈さを示すように地面に落ちた矢を踏みへし折ると雄たけびを上げた。丁度オーガの周りにやってきたゴブリンもつられるように雄たけびを上げる。弓兵は自身の矢が効かない事に茫然とし雄たけびに怖気づいている。

 ヤバいな。敵に流れが向かったぞ。何とかしないと。

 そう考えているとポンと肩を叩かれる。そちらに視線を向ければナタリーがおり相も変らぬ無表情のまま口を開いた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ