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魔王軍

「……もう一度、言いなさい」


 レナードさんは震える声で伝令の兵に聞き返す。周りで聞いていた騎士たちも顔を青くしていた。報告をした伝令も顔を青くし震えていた。


「は、はっ!レオル帝国軍壊滅!ゴブリンを主力とした魔王軍三万がこちらに向かってきています!」

「……馬鹿な」


 レナードさんは膝から崩れ落ちる。他の者もレオル帝国軍襲来時とは違い絶望の表情が浮かんでいた。

 魔王軍襲来。たったそれだけの報告でここの者たちの士気は完全に崩壊していた。


「……」


 それほどまでに魔王は恐怖の対象で脅威なのか。レナードさん達の様子を見る限りレオル帝国軍よりも厄介という事か?いや、レオル帝国軍は一万だった。対してゴブリンがどれだけの戦力かは分からないが三万もいる。数の差から絶望しているだけかも知れない。……とりあえず聞いてみるか。


「レナードさん。ゴブリンってどのくらいの強さなんだ?」

「……訓練した兵で漸く五分、訓練も受けていない一般市民なら束になって漸く一から三を倒せる。尤も、勇者なら話は別だがな」


 予想より強いな。レオル帝国軍が負けたのもうなずける。と言うか勝ち目なくね?マジで逃げようかな。ただ、問題は魔王軍の今後だ。ベアード砦を落として終了なのか?それとも更にサジタリア王国深くに侵攻するつもりなのか?そこが分かればいいんだけど……。


「我らでは、悔しいが魔王軍が相手では戦いにすらならない。一方的に屠られるだろう」

「……敵の食料が尽きるのを祈るとか?」

「敵の食糧は人間だ。これは奴らにとっては大規模な狩りも同然なのだろう」


 レナードさんは諦めた様子で力なく呟く。おいおい、本当にヤバいじゃん。このままじゃベアード砦どころかサジタリア王国まで滅びそうだな。

 ……ん?待てよ。レナードさんは先ほど「勇者なら話は別だがな」と言わなかったか?……一か八かだがやる価値はあるな。俺は早速閃いた内容をレナードさんに伝える。


「レナードさん。運が良ければ助かるどころか倒す事が出来るかも知れないぜ?」

「……どういう事だ?」

「さっき自分で言っただろ?勇者なら話は別だ(・・・・・・・・)と」

「……まさか!?」

「そう、いるじゃないか。囚われの勇者、ナタリー・ダークネスがよ」


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