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神の試練~ダンジョン攻略⑥~

 表紙に書いてある通り本の中身は初級魔法が書かれてあった。とは言え初級と言っても簡単な火を起す程度のものから敵にダメージを与えられるものまでさまざまな種類があった。属性も6つあり前にベアード砦でレナードさんが教わった通りのようだ。となると俺でも扱えるのかは分からない。何しろ魔法を使える者は限られているらしいからな。

 そう思いつつ俺は本の通りに体内にある、と思われる魔力を感じる事から初めた。初心者が最初にやるべきことらしい。これで魔法が使えるか否かが判明するらしくこれで分からなければ才能は無く、感じれたとしても何処まで伸びるかは分からない。だけど使う事さえ出来れば十分に強い事に変わりは無いらしい。


「ん? これか?」


 暫く体内の魔力を感じようとしているとぼんやりと何かを感じ始めた。それは体のそこからにじみ出るように少しずつ溢れている様な感じがした。これが魔力という奴なのだろうか? 取り敢えず一番簡単な魔法を使って見るか。

 この世界の魔法は詠唱は必要ない。精密な制御とイメージで魔法を放つつ……らしい。取り敢えずこの火を起す魔法を使って見るか。そう思い手のひらに火が出るイメージと共に魔力を集めて形にする。


「……お!」


 するとボッと火が起こる。それはマッチの火と同じくらいの弱弱しい物だったが間違いなく魔法で生み出された火だ。上手く行った事で自然と笑みを浮かべる。ナタリーみたいに自在に使える訳ではない。だが、それでも彼女と同じ土俵に乗った事は事実だろう。これで俺もこの世界を旅するのに必要な強さを手に入れる事が出来そうだ。

 そう思った俺はこの部屋でいくつも魔法を試していた。そして、そんな俺の前にあいつは、レイスは姿を現すのだった。因縁の相手と決着をつける時が来たのだ。


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