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人体強化人間VS闇の勇者その2

 先に動いたのは和人の方であった。強化された肉体による必殺の振り下ろし。ただの人間ならこの一刀で決着がついたであろう。

 しかし、ナタリーはそれを軽々と避けるとお返しとばかりに右手による突きを繰り出してくる。手を包むように淡い紫の光が覆っている。明らかにただの突きではなかった。

 和人は防御ではなく回避を選択しナタリーの突きをかわす。だが無理な態勢からの回避であったため頬をかすめてしまう。瞬間、和人を無数の痛みが襲い掛かった。


「……っ!??」

「ん、意外と、やる、ね」


 ナタリーは予想外とばかりに答えるが和人はそれどころではない。頬を中心に襲う複数の痛み。一瞬でも気を抜けば意識を持っていかれそうな程だった。


「……痛い、なぁ」

「むしろ痛い?で済んでいる、方が、不思議」

「生憎俺の体は特別性なんでね」


 あまり良い思い出のない組織だったがこの時和人は初めて組織に感謝をした。恐らくだが組織にこんな体(人体強化人間)にされていなければこんな出来事にはならなかったであろうが。

 和人は失いそうな意識を気合いで保ちつつ刀を構える。喰らってはダメだ。掠っても駄目だ。全て捌くか避けなければ。自分に言い聞かせて再び仕掛ける。しかし、先程と違い痛みが永遠に襲ってきている。何時まで続くか分からないが長期戦は不利と判断した結果だった。


「……凄い。これ受けて、向かって?挑んで?来る人初めて」


 一方のナタリーは余裕そうに和人を見ている。構えさえとらない自然な態勢。これは慢心か余裕か。和人は躊躇なく敵の間合い、自分の間合いに入り込む。

 ナタリーは今度は蹴りを放ってくる。先程と同じ紫の光を纏っている。避けるのは不可能と判断した和人は向かってくる足に刀を振り下ろす。

 感じるのは鉄の如き硬い感触と手に感じるジンジンと響く痛み。人体すら一刀で切り伏せられる和人の一撃が少女の足を切り落とせなかった。


「……痛い」


 足に振り下ろしを食らったナタリーはそう呟き右手によるパンチを繰り出す。振り下ろしたばかりの和人の顔面に襲いかかった。

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