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天使の降臨祭1

 あの後、両親の事を聞いた俺は謝罪した。メイアちゃんも気にしてないと笑っていた。流石に悪いから宿泊代を少し多めに渡しておく。

 メイアちゃんの後から家に入った俺は軽く部屋を見渡す。外同様に中も丈夫そうだ。これなら雨漏れの心配もないだろうな。


「カズトさんたちは手前の部屋を使ってください。ベッドや机などの家具はそろっています」

「分かった」


 家は入ってすぐの所の両脇に部屋があり奥に居間がある作りだった。その奥に部屋があるがそこはメイアちゃんの部屋なのだろう。

 メイアちゃんに指定された部屋に入ると簡素ながら綺麗な部屋があった。目に見える範囲でほこりなどは溜まっておらず定期的に掃除が行われている事を伺わせた。これならゆっくりと眠る事が出来るだろうな。これであの値段なら安いかもしれないな。もし、ケラースに戻って来る事があればメイアちゃんに頼んでもう一度泊めてもらうのもありかもしれない。


「そう言えば食事はどうすればいいんだ?外で食べる感じか?」

「ええと、そうですね。申し訳ないですけどそうしてくれると助かります」

「分かった。別にそれで不満溜まるわけでもないしな」


 ケラースでしか楽しめない食事だってあるかもしれないし、これで食事まで付いたらもう少しお金を出すところだよ。

 さて、今の時刻的に夕方ぐらいかな?流石に昼に出発したから少し暗くなりつつある。それでも都市の活気は全然衰えていない。この調子なら祭りが終わるまでこの活気が続きそうな勢いがあるな。


「あ、でも今は祭りの前日ですし混むかもしれないから早めに食べたほうがいいかもしれませんよ」

「確かにそうだな。よかったらメイアちゃんも一緒にどうだ?」

「良いんですか!それじゃぁ、お供します!」


 俺の誘いにメイアちゃんは食いついた。そしてそのまま俺の右腕を体を使って抱きしめてくる。未発達だが少し柔らかい感触が伝わって来る。そして、俺の左にいるナタリーの機嫌が大分下がった。俺の手首を掴んでいる手が心なしか強くなって……、いや大分強くなっている。身体強化まで使って握り締めてくる!ナタリーさん、痛いよ。

 右に感じる感触と左からくる痛みに俺は「ハハハ」と乾いた笑みを浮かべる事しか出来なかった。


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