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思っている以上に

作者: 小蛍

どんなに寒い時でも、落ち込んだ時は窓をあけて夜空を見る。目が悪いから星が空と一体化してしまってうまく見えない。中でも一層光の放ってる星しか見ることができない。だけど、それでもいい。この時期の空が私を落ち着かせてくれる。星があるとわかっただけで、なんだか安心するの。

そして、こんな夜にはずっと彼のことばかり。まだ来ないのかな。いつになったら会えるのかな。今日も会えないまま1日が過ぎて行くのかな。なんて、そう、毎回自分の都合のいいことばかり。わかってるよ、私だって。なんとか直さなきゃって思うけど、案外難しいのね。

自分の感情でなんでもかんでもぶつけてしまう。解決方法なんてわからない。でも、結局訳のわからないときに自己完結しちゃって、みんな唖然。なんだそんなことだったのか、ってね。自分の中では大きなことだったような気がするんだけどすっきりしたらもう忘れちゃう。ほら、また、都合がいいの。おもしろいでしょ?疲れるって?どっちでもいいや。本当に私って誰よりも自由奔放だと思うの。彼も最近、私に似てきたみたい。やめて欲しいわ、まったく。こんなのが2人もいたら面倒でしょう。私だって嫌だもの。自分みたいなのがもう1人いたら、なんて考えただけでも怖いったら。こんな時にクラスメイトは言うの。「お前は理不尽だ」って、まぁ確かに。

でもいいじゃない。そんな私を彼は好きでいてくれてるんだから。よっぽどの物好きだとは思うけど。あの人、後悔してないのかしら。こんなクソ女とか(笑)自分の欲求には正直で、自由奔放で思ったことはすぐ言っちゃう。我慢なんかとんでもない。そうとんでもない女なんです。言いたいこと言ったとしても発散なんかできるわけもなく………


だから、こんな時に夜空を見るの。そうすると、リセットされた気になっちゃって嫌なことがすぅっと抜けてく。


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