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プロローグ
私はベッドとは違う固いものの上で目を覚ました。顔を起こすと昨日からつけっぱなしのパソコンが目の前にあった。その画面のチャットには一緒にクエストに出ていたフレンドからの『おやすみ』の四文字が4つ。時計を見るとまだ3時30分だ。
「まだこんな時間・・・」
寝なおすとおそらく遅刻。かといって起きているには後々辛くなるという微妙な時間だ。そこで私はあることを思いついた。
「まぁいっか・・・ほかにやることもないし・・・」
私はお気に入りのマイク付イヤホンをつけて少しワクワクしながらゲームのログインボタンをクリックした。