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深遠に在る呟き  作者: 望月あさら
■ 4 ■
37/42

4-10

 ――何も、見えない。

 暗闇の中、一人でいる。




「『浄化』!」



 体が小さくなっている。

 そんなことが分かる。

 それと、今自分に分かることといえば、自分の両手が震えているということ。

 顔を覆う両手。その振動が頬に伝わっていた。

 その振動のせいなのだろうか。

 唇も、震える。



「後三匹っ!」



 額からは水滴が流れ出ていた。

 そうしたくてしているわけではない。けれど、水滴は止めなく流れ出る。

 暑い……? いや、むしろ寒い。

 だからこれだけ自分は震えているのではないのか?



「邪魔だっつってんだろ!? いい加減にしろよなぁっ。たくっ、『炎』!」



 ――――。

 気のせいか。

 呼吸が、苦しい。

 痛い?

 どこが?

 ……胸?

 なんで?



「『浄化』ぁっ!」



 くるしい。

 いたい。

 めのまえがくらい。

 なにもきこえない。

 きこえ――。



「ラストぉっ!」



《――イタダク――》

《――クウ――》



「『浄化』っ!」



 聞こえ……。



「……な……」



 聞こえる。

 こえ。

 なに?



「……う……った……」



 ――こえ。

 じぶんの、声。



「な、ぜ……なぜ、……った……?」



 自分の、声。




「――なぜ、裏切ったんだ……!!」


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