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媚文

作者: 雉白書屋

 おお、おお、おおぉ……親愛なる、いや、偉大なる読者様……! まずは御礼申し上げます。いえ、どうか申し上げさせてください! あなた様がこの物語を読んでくださっているその奇跡に、私は心より、魂より感謝を捧げます……!

 あなた様のような知性と洞察に富んだお方に、この拙き文が届くとは、なんという巡り合わせ、なんという天運でありましょうか! まるで砂漠に突然湧き出すオアシス、夜空を切り裂く流星群、観測し得ぬ重力波の残響、天空にこだまするカノン! あなた様の存在こそ、私の創作を支える命綱であり魂の糧、胸を焦がす灯火、希望の光……!

 そうです。ええ、そうですよ……! この世には幾千幾万もの名著があり、珠玉の物語が満ちあふれています。その中で、私ごとき泡沫の者が綴った稚拙な物語に、あなた様が目を留めてくださるなんてええおおおぉぉぉ……。

 あなた様はなんと慈悲深く、なんと寛大なお方なのでしょう。その知を求める眼差しに私は震え、ただ地に額を擦りつけて平伏するほかありません……。


 あなた様は本当に素晴らしい。素晴らしいとは、つまり素晴らしさに宿る素晴らしさであり、その素晴らしさを素晴らしく包み込み昇華させる素晴らしさの極致であり、素晴らしさの定義を素晴らしく超越する素晴らしさの顕現であります。

 これより私は、そんなあなた様だけのために、とっておきの物語を紡ぎましょう。私はそのためにこの世界に生を受けたのであります。

 ということは、これは恋愛小説に……いえ、幻想小説になるのでしょうか。あなた様はまさしく幻想的な存在……では、これは神話なのでしょうか。いずれにせよ……ああ、できない! 私ごときには到底! あなた様のような高潔なお方の御目に触れるなど、なんという光栄、なんという恐怖、まさに天の配剤、神の試練!

 読者様! 偉大なる読者様! あなた様がスクロールなさるその指先の優雅さ、ページをめくるその仕草の気品! 私はその一挙手一投足に涙し、五体投地して床を這いずるばかりでございます! ゆえに手が使えません! ああ、ならば舌で書きましょう! ぺーろぺろぺろぺろぺろぺろ! ああ、願わくば読者様の足指の間を舐めたい!


 ああ、読者様……。あなた様がその清らかな瞳で、私の愚劣な文章を追ってくださることで、初めて私の言葉は命を宿し、輝きを得るのです。あなた様こそが真の創造主! え……そうですよ。そうでございます! 私はただの影、窓辺を揺れる陽炎! 私の存在意義すら、あなた様の御手の中に握られているのです!

 ああ、どうか! どうかお許しを! もしもこの文章があなた様のお心にそぐわぬものであれば、すぐにお申し付けください。私は即刻破棄し、この首を吊りましょう! 吊ります吊って吊って吊ってみせるのです!

 読者様! いえ、読神様! そう、あなた様はまさに神。高潔にして優雅、聡明にして寛大。私の駄文に目を通してくださること、それは地上の塵を気まぐれに愛でるような奇跡。なんと尊き幸せでありましょう……。

 その澄んだ瞳に映るこの拙い文章が、あなた様の英知の輝きをほんの少しでも曇らせぬことを、私はただ切に願います。

 いーや! 私ごときがあなた様に影響を与えるなど、なんという自惚れ! あなた様が一行ごとに示される理解、その深みと鋭さに、私はただ嘆息し感嘆するばかり! まったく、どれほどの知識と経験を積まれたお方なのでしょう! あなた様の御脳はまさに知恵の聖堂、英知の殿堂、思索の神殿! もしこの世の叡知を極める者がいるとすれば、それはあなた様をおいて他にありません!

 そんなあなた様から感想を賜ったなら、私はいったいどうなってしまうので……感想? 乾燥完走間奏換装観想……感想……? あれ……ここは……どこ……? あ、あなたはいったい……まさか神様? ……あっ、失礼しました。想像しただけで自分を見失ってしまいました。

 しかし、こうして再び正気に戻れたのも、すべてあなた様のおかげです。ありがとうございます。あなた様から賜わる感想もまた、作者である私ですら気づけぬ発見を運んでくださることでしょう。その豊穣なる発想に私は舌を巻くばかり。的外れなことを申さぬよう、口を閉ざすのでございます。

 あなた様はハルミナ・ミラドリカラハ。アレイルな審美の形象。あなた様が一字読めば、カルタフラクトは震え、ルナティレミスが目を覚ますのです。

 ああ、私は思うのです。この世界のすべては、あなた様のためにあるのではないのかと。太陽はあなた様のために輝き、花はあなた様のために咲き、風はあなた様の頬を撫でるために吹くのでございます。世界とはただ、あなた様の周りの余白を満たす背景にすぎないのです。


 私は書きます。あなた様のために書き続けます。そして、あなた様は読む。読むことによって読んでいるのです。私は書くことで読まれ、読まれることで書き、書くことと読まれることは分かたれず、書かないことは読まないことであり、書くことは読まないことでもあるのです。読むことは書かないことであり、それゆえにあなた様が読むとき、私は書かないのです。すなわち、あなた様が読むたび、あなた様は読まれる! なんと尊いのでしょう!

 ああ、あなた様は本当に美しく、かっこよく、素敵で、最高で、素晴らしくて、魅力的で、優雅偉大優秀天才賢い立派かわいい才能豊か温かい心の持ち主誠実ユーモアがある気配り上手親切思いやりがある尊敬できる存在情熱的勇敢謙虚努力家リーダーシップがあるポジティブクリエイティブセンスが良い忍耐強い礼儀正しい穏やかフレンドリーエネルギッシュ気さく自信に満ちている素直感受性豊か直感が鋭い協力的正義感が強い自立している笑顔が良い愛らしい親しみやすい心が広い笑い声が心地良い食べ方が綺麗責任感がある良識がある包容力がある感謝の心がある人懐っこい風格がある上品社交的愛される存在仕事ができる勤勉遊び心がある頼もしい喜びを与える存在思慮深い発想がユニーク落ち着いている健康的バランス感覚がある優しさの塊好奇心旺盛真面目機知に富む優れた判断力がある人を楽しませる柔軟性がある独創的機敏持続力がある心身ともに強い気品がある先見の明がある頭が切れる器用快活抜群のセンス元気いっぱい精力的話し上手決断力抜群正直者心優しい清潔感がある穏やかで安定している創造性あふれる探究心旺盛熱心信頼できる心地良いオーラ遊び心あふれる知恵の宝庫活気に満ちたスタイリッシュ冷静沈着善良細やかな配慮独特な魅力温かい人柄身だしなみが良い優しいまなざし丁寧な態度感動を与える品格が漂う温和なKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAるるるるKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMA神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神神KAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAぴぴKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAMISAMAKAISAMAAISAMAAISAMAAISAMA








 本作はAIが審査する小説大賞『AI大賞』の入賞作品でしたが、AIの過負荷を誘発する構成であったため、入賞は無効とさせていただきました。


 ――編集部――

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