初夏の初恋
主人公は読んでるアナタの性別だと思ってください
「ボクは君の事が好きだよ」
夕陽を浴びながら満開の笑顔がそこにあった。
どうして良いかは分からない。
いつもの軽口だと思うけど、なぜか重かった。
壱
「むぅ。どうして。。。こんなに眠たいのかなぁ」
少女はそう言うと机に突っ伏した。
私は少女の頭を撫でながら、優しく微笑んだ。
「。。。ありがとう。。。。お休み」
とりあえず、少女の頭を撫でていた手を振り上げて、大きく振り上げ叩いた。
「痛い!!!」
少女は大袈裟に頭に両手をおいて、潤んだ瞳で私を見てくる。
私はまた、優しく少女の頭を撫でた。
「ごめん。。。起きてるから、授業だもんね」
私は少女に笑顔を向けれたと思う。
私は少女を通してあの夕焼けの日を思い出す。
あの日も同じ顔できっと少女を見つめてる。
それが意味する事を、理解してるのに。。。
「ねぇ!!昨日のアレ見た?」
少女は満面の笑みで私を見ながら、話しかけてくれた。
私は、その資格が無いのに笑顔を返していた。
「授業始めるぞ~。席に着け~」
始業のペルは鳴る。。。
弐
桜が舞い散る中、私は独りで立っていた。
薄紅の花弁が宙を踊っている。
桜の木の下で私はいつまでも待っている。
あの日、あの子に言い忘れた事を。。。
私の言葉はきっと届かない。
それが真実なのだ。
それでもあの人が来てくれるのを待っている。
きっといつもの桜のような満開の笑みで私に語り掛けてくれるのを。。。
参
眠りから覚めて私は目から流れる涙を拭った。
あの日から何日も経過している。
きっとあの思いも、気持ちも私が勘違いしただけなんだ。
だから、忘れないといけない。
忘れないといけないのに。。。
思い出しては涙が零れる。。。
あの日々を思い出しては涙が止めどなく流れてしまう。
私は涙を拭って、洗面所に向かった。
誰か相談出来ない。
うんん。誰にも言ってはいけないから。。。
顔を洗って部屋に戻り、私は制服に着替えリビングに向かった。
誰も居ないリビングに用意されたサンドイッチに私は1つ掴み口に運びながら、冷蔵庫から牛乳を取り出しコップに注いだ。
朝のニュースを見ながら牛乳とサンドイッチを頬張って飲み込んだ。
いつもと変わらない日々。。。
私は朝食を済ますと鞄を思っていつもの日常に向かう。
参
通学路、私は少女の反応がおかしい事に気付いた。
そわそわしている。
「おはよう」
彼は私達に気だるそうに手を振っている。
「おはよう!」
私は少女の明るい声にビックリしながら彼に挨拶を交わして登校した。
少女は何故かモテる。
見た目は周りと比較しても可愛い訳でも綺麗な訳でもない。
何か特質な技能があるわけでも無い。
でもモテる。
そんな少女を私は大切に思ってた。
彼は少女の事をなんとも思ってないのを知ってた。
だから、私は少女の幸せの為に人肌脱ぐ事にした。
肆
「私好きな人が出来たの」
桜が舞い散る幻想的な景色中、少女に打ち明けられた。
いつかは来ると思ってた。
私はきっと笑顔だった。
私ではダメだから。
「告白した方が良いかな?」
私はどっちとも付かない返事をした。
覚えているのは『後悔の無いようにね』と言う言葉だけ。。。
少女は満面の笑みを浮かべて駆け出した。
私は。。。
この時の事を後悔してないと言ったら嘘になる。
少女が好きと言ったのは私が想っていた人。
どんな逆境でも結果的になんとかしてしまう。
そんなヒーローのような人。
私の心に黒い何かが差し込んだ。
日常が壊れるのを感じながら、私は日常が続くのを祈った。
伍
彼と少女は付き合った。
私は2人の友達。。。
だから、悩みを聞く。
相手がこう言っている。
私は相手はそんな事思ってないよ。
その繰り返しを2人にした。
私の心がズキズキと痛むのを感じた。
でも、大好きな2人だから、幸せになって欲しかった。
ある日、彼は「別れようと思う」と言った。
少女も「別れようと思う」と言った。
別れようと思うなら別れたら良い思った。
でも私が何かを言うと応援してくれたのに無責任と言う。
あぁ。。。そうか。。。
彼も、
少女も、
私の心にナイフを刺していたんだ。
こんな環境に耐えられる訳が無い。
私は逃げ出した。
2人から。。。
人生から。。。
彼も少女も私を無責任だと罵る。
それでも、もう耐えられない。
現実は漫画の世界では無いのだから。
それでも桜は咲いている。
私は。。。あの日の言葉を。。。
いや、あの日の選択が間違って居たのか。
何度繰り返しても、私はきっと同じ選択をすると思う。
大切だから。。。
私は桜並木を睨みながら今日も歩いている。
夏の終わりにホラーを書くためのリハビリです。
テーマはギャルゲー等の親友です。
見えないナイフで善良なアナタは家族や友達を刺し殺してませんか?




