元社長はどのように異世界での生活をするのか?
「ふう。今日の業務はこれで終わりか。」
俺は、残っていた仕事を終わらせ荷物を纏めると家に帰る為会社の外に出た。
と、その途端横から鈍い衝撃が来た。
「なっ!?」
どんどん地面が目の前に近づいて来る。
それを最後に俺の意識は途絶えた。
・・・
「はっ。っつつ。ここは何処だ?」
目が覚め辺りを見回すとここは真っ白な空間だった。奥に1人だけ女の人が見えたよう等な気がする。起きあがりそちらの方に向かって見ると案の定そこに人がいた。だが近代の人のような服装ではなくギリシャ神話に出てくる女神のような服装だった。
近くに行くといきなりこちらに振り向きニッコリと微笑んでいた。
「ようやく目覚めましたか。」
「うわぁ。」
「どうかされましたか?」
「いやいきなり振り向かれたので少し驚いただけです。えっとここはどこですか?」
「ここは死後の世界ですね。」
やはりそうだったか。俺は、地球で生きている時元々家が貧しい家庭であり散々馬鹿にされてきたので見返してやろうという気持ちで一大企業の社長になった。だが、その一方で危ない仕事もやり色々な人を見捨ててきた。おそらくそういう人の誰かに俺は、刺されて死んだのだろう。
「であなたは誰なのですか?」
ずっと気になっていたことを聞いてみる。
「私は、地球の神ですね。あなたは、本来ここで死ぬべき人ではありませんでした。ですが私の部下のミスであなたは死んでしまいました。」
「なるほど。。。。・・・って。何してくれてるんですかぁぁぁぁぁぁぁ。じゃあ俺は、どうなるんですか?」
「それを説明するためにここに呼びました。あなたは、このまま死ぬか異世界に転生する。この二択があります。
さあどちらを選びますか?」
・・・
「そんなの決まってるじゃないですか。もちろん転生します。」
すると女神は嬉しそうに微笑んでパンッっという音を鳴らしながら手を合わせた。
「それでは、異世界にいくにあたっていくつか特典を与えましょう。まずは行く異世界についての基礎的な知識そしてイケメンな顔とルックスそしてスキルですね。」
その言葉と同時にものすごい量のスキル名が書かれたボードが現れた。
「その中から好きなスキルを3つ選んで下さい。」
3つか。慎重に選ぼう。
その後俺は、3日かけて全てのスキルを見、1日かけてスキルを選んだ。
「これにします。」
限界突破・武術・世界辞書だ。
限界突破は、転生者にはなくてはならないスキルらしい。武術は、ありとあらゆる戦いに関することが達人級になるらしい。世界辞書は、俺が転生する世界と地球のことがなんでもわかるという超便利スキルだ。
「うん。いいスキルを選んだね。それじゃあ君の来世に良いことがありますよう。」
その声を最後に俺は異世界へと旅立った。