好きって気持ちは、なぜこんなにつらいの？
好きな人のためならなんでも出来るきっと、なんでも。
『好き』の2文字が言えないだって『ごめん』の3文字が怖いから
『好きな人の笑顔は、太陽みたいにいつでも眩しいくらいキラキラ光っている…』
「太陽…」
「おう！どうした？夏」
「あ、あのさす、す」
「す？あっ！寿司の大食いまたやるか〜？今度こそ負けねーぞ」
「ち、ちがっ。うん」
…
じゃあね
キーンコーンカーンコーン
おはよ〜おはよ〜
「なつ！おはよ‼︎」
「…」
「お〜いな〜つ」
「あっ！美波おはよ」
「なんかあった？朝からボーッとしてるし夏らしくないよ？」
「べ、別にいつもの夏だよ〜ん」
おはようございます。１０月２６日今日も元気に過ごしましょう！1校時が始まる５分前です。教室外にいるみなさんは急ぎましょう！
「あっ。やべっ1校時始まっちゃうよ！夏教室まで競争しよ！よーいドンッ！」
「えっ！ちょっと待ってよー」
そ〜いえばさっき放送で１０月２６日って言ってたな〜
太陽に恋して丁度５年目か。
５年前の１０月２６日
ニコニコの笑顔で入学して友達たくさん作るぞ〜って思って教師に入ったらみーんな知らない子ばかりで泣きそうになってる私に太陽は、優しく「同じクラスだからお前を守ってやれる」って言ってそこから好きになったんだよね。
それまではただの幼馴染みとしか思ってなかったのに。
昨日…
「ゴール」
「こ〜ら２分遅刻」
『ごめんなさい！！！』
「夏おはよ！」
「太陽おはよ」
「今日のさ放課後寿司大食いやらね〜？」
「いいよ」
〜放課後〜
太陽と待ち合わせぴったり。
とりあえずベンチにでも座っとこ！
…。
今何時かな？
えっ？5時？私は寝ちゃってた。待ち合わせの時間から1時間たってるのに太陽遅いな〜
もしかしたら私寝てたから？！
ポタッポタッ。
あっ。雨降ってきた。
しょうがない帰るか！
ん？あっ！太陽だ！起きるの待っててくれたのかな？
「たいよぅ」
「おーい」
えっ？なんで美波といるの？
もしかして私の約束忘れて美波と？
太陽と美波が２人でいるところを見てしまった夏の恋の行方はいったいどうなるの〜！
