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戦闘開幕

「何だよこれ、デカすぎるだろ……!」


離れた距離をマギアで走り抜け到着する。

が、赤い竜の見上げるほどある全長に驚く。

冗談で言ったつもりが本当に高層ビルくらいあった。


「クッやっぱり私一人だけじゃ……」


急に女の子の声が聞こえる。

よく見ると、この竜のモンスターに誰かが立ち向かっていた。


(大きな光、いや人だ! 人が大きな光を纏ってる! マギアの力か?)


俺はもっと目を凝らす。


「あれは、もしかして神波か? 何で一人だけで」


「光坂! ひとまず加勢しに行こう。どうやら防戦一方みたいだ」


俺は頷いて、加速してモンスターに近づく。

そして降りかかる剛腕を剣で受け止めた。


金属音が鳴り響き、大気が振動して周囲に風圧がかかる。

俺は衝撃で後ろに下がったが、モンスターの体が大きく仰け反った。


「神波! 加勢する!」


「こ、光坂!? なんでここに。それに透磨まで」


大きな光を纏った神波は俺達の存在に驚いてるみたいだ。

だが仰け反った隙は見逃さない。


「話は後だ!」


俺はモータルに闇属性のエンチャントをする。

暗黒剣モータルは、名前の通り闇が得意属性……つまり闇属性の剣技で大ダメージを与えられるんだ!


「最初っから本気で行くぜ!!」


俺は濃い闇を纏ったモータルを振り上げる。

そして……!


「ライト・ブレイカー!」


一気に振り下した。

刀身から放たれる闇は、荒れ狂う黒い大波となって辺りを飲み込んでいく。

俺の持つ闇属性範囲攻撃技で、雑魚なら瞬殺する大技。


なのだが……


波が引いて、何事もなかったように竜は不敵に立っていた。


「そんな、効いていないのか!?」


部位破壊も仰け反りもしないなんて……


するとモンスターの仰け反った腕がまた加速して振りかぶってきた。

俺もまた合わせるように剣を防御に構える。


今度は金属の鈍い音が響いて、大きく後方に吹き飛ばされた。

咄嗟のことで受け身をとれず、そのまま転がる。

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