#05 裏組織(ブックブラット)
ベスト3の前に現れたのは外世界から雇われてる裏組織、ブックブラッドであった。
「俺ら、ブックブラッドだけど?」
第七区ど交戦状態は最悪、既に第六区や第五区にまでテロリストの侵入を許していた。
(時が止まった?…まさか第1位の能力は……。)
「俺さ、良く勘違いされっから一応な?…言っとくが俺の能力は《時間停止》じゃねぇからな、俺の能力は《念力》だからなァ。」
政府が手を出せない様な裏組織は数多く存在する。
その中で最近、名が知られてきた超能力の集まり『ブックブラッド』、金の為なら故郷すら売る連中の集まりでもある。
「オラどうしたよ、そんなんじゃ当たんねぇぞ!」
まさか女の横の男が《移動能力》だったなんてな、本当に面倒くせぇ…《氷結線》との組み合わせで更にうぜェ…。
「第3位…お前、何なんだその力は……。」
「俺様のこの手か?…クソ雑魚に話す事とかねぇんだよな。」
第七区の交戦中の警官達は苦戦に追い込まれたていた。
革命部隊と名乗るテロリストは高性能の武器で警官達を圧倒していた。
「捕まえたァ!…ちょこまか逃げやがってよォ!!」
「《移動能力》が使え……。」
千欧の拳を受け男は地面に叩きつけられた。
そして震える女に『基地』を問い詰め、吐かせた。
どうやら第六区にある研究所らしい。
第六区にある研究所は一件だけだが、もう使われてない研究所なら後一件ある…恐らくそこだろう。
「おい、お前等の基地ってどこだ?」
「お前に話す事など……。」
「じゃあ此処で終わってやがれ。」
「分かった!…話す、第六区の閉鎖された研究所だ…。」
「おうおう分かった分かった、じゃあご苦労。」
「おい…話したら殺さないんじゃ……。」
「…んな事、一言もいってねぇ。」
第六区廃研究所・ブックブラッド、アジト。
意外と呆気ないなぁ、まうちょっと楽しめる思ったのに。
表の敵と中の敵は殆んど倒したと思ったんだがなぁ、何か実験場ぽい所に入っちまった。
「いやいや…連中が皆んなブッ倒れてるからまさかとは思ったが第2位、お前がこんな所にいるとはな……ラッキーだぜ。」
「テメェ確か第3位だろ?…お前もブッ殺されてぇのかァ?」
第3位って何だけか、確か神羅明星とかていう名前だったか?…まぁ良いぜ、すぐに終わらせて……。
背後から大きな手が現れる、それを瞬座に避けた。
「お前、気持ち悪ぃ能力使いやがんなァ。」
「そりゃあーどうも。」
どっからでも出現可能なこのデケェ両手、いってぇ何の能力だコレは?…この攻撃しかねぇなら第3位が聞いて呆れるぜ。俺の力を使えば攻撃力だって操作可能、当たっても全然問題はねぇ。
気付くと壁に叩き付けられていた。
「はァ?……。」
何がどうなっていやがる。
攻撃が直撃した、確かに攻撃力を0にした筈…何だこのダメージは……。
第3位は嘲笑を浮かべた。
第2位VS第3位、力量操作と赤い両手がぶつかり合う。