(3)A 2018年5月24日木曜日 総務委員会・選挙管理委員会
2018年5月24日木曜日 日向肇
次期生徒自治会長選挙告示日1週間前、選挙管理委員会が発足した。選挙管理委員長は慣例で古城が委員長になった。
そして総務委員長でもある陽子ちゃんが議長で総務委員会が開かれた。選挙管理委員は総務委員でもあるクラス委員長がなる事になっていたので、総務委員会・選挙管理委員会という体裁で開かれた。
選挙管理委員会の部分は議事進行を古城に交代した。出席者である各クラス委員長に立候補予定や推薦人になるための辞退がないか確認があったが誰も手を挙げなかった。
古城が選挙管理委員会で決めなければならない告示日以降の対応についてさっさと決めていく中、もう一人の監査委員の吉良小夜子に脇を突かれた。
「ねえ、日向くん。これじゃ加美さんの信任投票だけになるんじゃないの?」
「吉良さん、そう言った所であいつに挑戦する度胸がある奴って早々にはいないだろう?」
予想通りの情景ではあった。
「そうだけど対抗馬いた方があの子の為にも学校の為にもなるんだけどな」
「麻野くんからは2年生たちの動きの噂は聞いてないのか?」
「彼はこの件では何を聞いても笑顔で何も言わない。麻野のくせに私の質問に答えないなんて、もう」
吉良は昨年の会長選で対抗馬だった。1年生の票争いでは加美の力はよく知っている。そして誰にでも話しかける変わり者の加美の事は当然同学年の子達は知り抜いている。吉良陣営で1年生の選挙対策で駆け回っていた麻野くんはどちらかというと加美さんとは当初仲が良くなかったから答えにくいのだろう。この時はそう思った。
「じゃあ、告示日以降の当番はこの順番でお願いします。皆さんお手数だけど協力よろしくお願いします」
選挙管理委員長の古城が生徒自治会の会議室内に響いた。
当日の投開票は3年委員が対応、告示期間中の事務所当番を俺たち執行部と1、2年生委員で担当はいいんだけどA〜E組で月〜金曜日割当で都合が悪い子は各自交渉で交代、その旨古城へ報告ねって豪快なテキトーさだった。もっともそういうテキトーさが愛されているのが古城なので特に波乱なく決まった。




