第三次世界大戦
しばらくは暗い話が続くが、我慢していただきたい。
現実なんて、いつの時代もそんなものだ。
地政学の歴史を調べれば、思い知らされるだろう。
核融合炉が実用化すれば、人類は本格的な宇宙時代に入る。 その次に何が来るのか。ほぼ確実に戦争が起こるだろう。 国家という体制はしばらくなくならない。ならば資源獲得競争は、 戦争という形態で続くだろう。
日本という国がいつまで存在するのか分からないが、 次世代の資源獲得戦争に参加させられる構図は変わらない。その時代には、 おそらく格差はもっと拡大して、戦争に参加するのは最下層国民ということになる。
宇宙世紀といえばガンダムだが、現実はアニメのようにはいかない。ガンダムではニュータイプとモビルスーツでごまかしてるが、現実にはミノフスキー粒子もモビルスーツも存在しない。ミノフスキー粒子もモビルスーツも、ニュータイプも存在しない戦争はどのようなものになるだろう。おそらく、先の大戦よりも、さらに悲惨なものになるだろう。
次世代の戦争に参加する日本人は少なくないだろう。なぜなら、生き延びれば一攫千金のチャンスになるからだ。その時代には、戦争にでも参加しない限り、貧困から脱出する術はなくなっているだろう。そして、次世代の戦争に参加する日本人は、先の大戦と同様に、バタバタと大量に死んでいくだろう。得意のバンザイアタックを繰り返すかもしれない。結局、今が戦争までのつかの間の平和なのかもしれない。せいぜい貯金に励めば、うまくすれば戦争に行かずにすむかもしれない。30年以上先のことだ。 それ以前に、もっとひどいことになりそうだけど。
さらに容赦なく書くと、私が金正恩なら、月面に核ミサイル基地を建設する。 完成すれば…これ以上書かなくても分かるだろう。宇宙5条約は当然無視。 リアルコロニー落としも可能なわけだ。戦争なんてそんな風に始まるのだ。
ジョージ・フリードマンの「100年予測」を読んだ。
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これによると、第三次世界大戦は2050年開戦になってる。ジョージ・フリードマンはアメリカのシンクタンク、ストラトフォーの設立者である。フォーリン・アフェアーズで有名なCFRやランド研究所に比べると、最近できた機関である。しかも、月面核ミサイル基地も衛星兵器も書いてある。 さすがというしかない。 しかもこの本では、第二次太平洋戦争が起こるとしている。
「日本は統制のとれた国で、短期間のうちに、しかも秩序をもって頻繁に方向転換できる。日本以外の国ではそれは不可能なことである。日本が平和主義国家のままでいるとは考えられない」とある。全く、おっしゃるとおりである。しかし、ジョージ・フリードマンは地政学の専門家なので、 理系の視点は弱い。核融合炉もシンギュラリティも出てこない。現在の不確定要素は、やはり破壊的イノベーションだ。 常温核融合、シンギュラリティ、軌道エレベーターなど。 これらの変数により、未来は闇に包まれている。 そして、これらが開戦時期を決定することも変わらない。だが第二次太平洋戦争が起こるかどうかは、もちろん分からない。 こわいのは、変数しだいで開戦時期が早まることだ。