貧乳派起源録
注意、ご察しの通りだいぶひどいセクハラがテーマな作品です。苦手な方にはお勧めしません
時は江戸時代。下町にとある町人が住んでいた。この町人は実に平凡で、特に問題も起こさず、収入も中の下程度であった。そんな町人だが、ある日唐突に城に呼び出された。まったく身に覚えのない町人だが、断るわけにもいかず、とりあえず城へ向かうことにした。天守閣につくと先に殿がいて、簡単な挨拶をしてくれた。その様子から、自分が何かしてしまったわけではないと理解した町人は、
挨拶を返した後、早速質問した。
「あの、、、申し訳ないんですけど。まったく呼ばれる理由が思い浮かばないんですが、、」
「うむ、、まぁそれもそうだろうな。貴様からしたら突拍子もない話ではあるしな。」
そう答えて殿は話を進めた。
「儂には娘がいる」
「存じております」
「でな、娘もいい年ごろ故。そろそろ嫁に出そうと思ったのじゃ」
「おお、それはおめでたい」
「うむ、それでな、近所の城の息子に見合いを申し込んだのじゃ。娘は顔も中身も良い故、初めは順調に話が進んでおった。しかしな」
「しかし?」
「娘は、、、貧乳なのじゃ。それも洗濯板のごとくな 」
殿はひどく辛そうに答えた。この時代の男は貧乳をまったく好まなかった。そのためこういったことも珍しくはなかった。
「なるほど、それで断られてしまったわけですね」
「そうなのじゃ。初めは胸に玉をいれて誤魔化していたんじゃが、ある日とうとうばれてしまってなぁ」
「そしたらあやつめ『貧乳はちょっと無理です』なんて遠慮もなく言いおってなぁ」
「それは、嫌な出来事でしたね」
「そこでだ、貴様には我が娘の夫になってほしい」
「なんですと!?」
町人はあまりに予想外の言葉におどろき、思わず吹き出してしまった。
「別に妥協というわけではないのだ、先日娘が街を歩いているときに偶々貴様を見かけてな。聞くに貴様、迷子を助けていたらしいではないか。その姿を娘が気に入ったらしくてな、儂もそういうことなら問題もないだろうと思い貴様をここに呼んだのだ。」
「そんな、あの時当然のことをしただけですよ」と、町人は謙遜じみた返事をした。
「はは、そう答えられるものはそうそうおらん。娘の目に狂いはなかったな」
「で、返事はどうじゃ?」
殿の娘は結構な美人とうわさされていた。本来ならばためらう理由はない。しかし町人は躊躇った。さっきも言った通りこの時代の男は貧乳を好かなかった。町人とてこの時代に生きるもの。躊躇うのは当然であった。そんな町人の意図を悟った殿は
「娘は顔も性格もいい、貧乳なのは不満だろうが、どうかもらってくれぬか。」
殿があまりに哀しそうに言うものだから町人はとっさに、
「い、いえ!貧乳だっていいです。巨乳よりも体のラインがみえてエロいし」と、口にしていた。
この時、町人は土壇場で言った世辞のつもりだった。すると殿は心底うれしそうな顔をした。続けて町人は
「それにかわいげがあります!貧乳なことを気にしっちゃてるところとかめちゃくちゃかわいいです」町人はなぜか迷いなく語れた
「それめっちゃかわいいな!!」と殿が反応した。
こんな調子で話が進んでいくうち、だんだんと本当に貧乳が素晴らしいものにおもえてきた。
「貧乳って最高じゃな!」
「ですね!!貧乳は最高です!!貧乳万歳です!」
「貧乳万歳!」
「貧乳万歳!」
その後、町人は娘と結婚した。そして貧乳の素晴らしさを友人たちに語った。
これが、後の貧乳派の起源であった。
まず、読者の皆さんに感謝をことば述べたいと思います
ありがとうございました。
初投稿!させていただきました!!
テーマがひどいのに地味に自信作でした
どうか気に入ってくれるとうれしいのですが、
ではマタアイマショウ