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最強の剣と最強の盾1

「なあ、いい加減キャンペーンやらないか?」

 そういったのは私。霜月滑郎である。

「いいすねぇ」

 答えるのは大学の後輩である後輩A。

 実はこの会話おそらく何回も繰り返されているが、なかなか実現できないでいた。学生時代は周りにやっている仲間が少なく、社会人になってからは仕事が忙しく予定が合わなくなり、ずるずるとTRPGをはじめてから5年間という月日が流れていた。

 というわけで、いよいよキャンペーンをすることになった。GMとして、初めてシナリオをいちから作成したセッションとなる。間違いなくドキドキである。

 しかも、リプレイに起こすことを前提でやるのだから、それこそ不安で夜も寝れません(だいぶ嘘)

 こうして某運動サークルの後輩を集めてやることになったのでした。

 あれ?自己紹介必要か……GMこと霜月滑郎です。某運動サークルを立ち上げ、社会人になっても顔を出し続ける迷惑な先輩。一応慕われていると思っている。TRPGをこのサークルに持ち込んだ張本人。TRPGとの出会いは遡れば「フォーチュンクエスト・リプレイ」本格的な出会いは「アリアンロッド無印」、ハイファンタジー大好き。

リプレイ執筆も行わせていただいています。以後、よろしくお願いいたします。

 さて、というわけで今回は「アルシャードセイヴァーRPG」で遊ばせていただきます。

 相手にするのはTRPG初心者ばかり、シナリオはなるべくわかりやすくとっつきやすいものがいい。とはいいつつ、ルールブック付属のシナリオはやりつくしたので初期レベルでは物足りない。キャンペーンであるからには強くなっていく過程を楽しんでも貰いたい。そこであるアイディアが浮かぶ。パワーレベリングだ。1回目のセッションはそれこそ導入のみにして、ヒロインもPC①に兼用してもらい周りが補助。ロボットアニメの第1話的なものをやろうとシナリオの作業に取り掛かったのだ。せっかくのキャンペーンでもあるのでシナリオのキーとなるものもいくつか用意して……と順調にシナリオの準備が進んでいったのです。


 というわけであっという間にセッション当日。この間にGMが蒸発するとか意味のわからない現象もありながら、無事に迎えられた訳です。


GM:さあ、では始めますよー。


 某カラオケボックスに集まったのは5人。では順々に集まったプレイヤーの紹介をしていきましょう。


 プレイヤー紹介①

 GMの3期後輩。TRPGの知識はGMの次にあり頼れるプレイヤー。

 今回は主人公であるPC①をプレイしてもらおうと思っている。

 ノリの良さとデータに裏付けされたプレイニングに期待。


 プレイヤー紹介②

 同じくGMの3期後輩。TRPG自体は好きだが、データが好きというわけではないためロールに期待。

 しかしそのロールに照れくささを感じ笑いに走るため、常にポンコツキャラクターになるのは愛嬌。


 プレイヤー紹介③

 GMの7期後輩。人数確保のため半ば強制にプレイヤーとして参加していただいた。

 本人自身がクールに定評があるキャラのため、作成するキャラクターにも期待が高まる。


 プレイヤー紹介④

 こちらも同じくGMの7期後輩。人数確保のため、その場にいたのを確保。簡単なセッションをしたところ熱血漢なロールを見事に演じ切ったため、即戦力に。

 初心者のため、データには不安が残るがそのあたりはロールでカバーしてもらいところ。

 初心者と思えないセリフ回しに注目。


GM:それではハンドアウトを読み上げます。


 PC①

 コネクション:魔剣

 関係:宿命

 あなたの家には代々伝わる、剣がある。なぜあるのか。いつからあるのか。

 誰もそのことを知らないし、疑問にももたない。

 しかしある時、知らない男に剣についての質問をされる。

 聞かれた内容について知らないと答えたあなたは次の瞬間重傷を負う。

 薄れる意識の中、あなたは剣を掴む。

 剣からの声が告げる。望むのならば生きる力を与えようと。


GM:これがプレイヤー①のキャラです。

プレイヤー①:あれ。まだクエスターとして覚醒してない?

GM:はい。覚醒している予定だった?

プレイヤー②:王道じゃないっすか。

プレイヤー①:してないならいいす。ちょっとびっくりしただけです。


 事前に説明していたんだけどな。

 GMの長期失踪により忘れてしまったらしい。


 PC②

 コネクション:プロメテウス

 関係:借り

 あなたはゲローノスという奈落を追っている。

 しかし、ゲローノスの持つアキレウスの盾に阻まれ、あと少しの所で取り逃がしてしまった。このままではゲローノスに勝つことができないと確信したあなたは、アキレウスの盾を破ることができる魔剣の存在をプロメテウスから聞く。

 それと同時に、選ばれた者でないと使えない事実とその者がクエスターとして覚醒していない事実も。

 ゲローノスを倒すためにも、あなたは魔剣と、魔剣の所有者を守る決意をする。


プレイヤー①:俺に重傷を負わせたのは君か?

プレイヤー②:俺じゃないよ!?違うよ!?(一同笑)


 PC③

 コネクション:灰原古凛

 関係:ビジネス

 あなたはカラオケフォーチュンにお世話になっているクエスターだ。

 そのフォーチュンの店主である灰原古凛にある依頼をされた。

 ある魔剣とその所持者の保護である。

 なんでも、ある奈落を倒すために必要だというのだ。

 あなたは任務へと向かった。


 PC④

 コネクション:ブラック・ロータス

 関係:ビジネス

 あなたはフリーのクエスターだ。ふらっと訪れた七瀬市で、ブラック・ロータスから接触があった。ゲローノスという奈落が七瀬市にいるある一人のセイヴァー候補生を狙っているというのだ。

 そのセイヴァー候補生の持つ魔剣がないとゲローノスは倒せないという。

 なんとしても、セイヴァー候補生を守らなければならない。


 事前にキャラクターは作ってきてもらっていたため、ハンドアウトを読み終わった後そのまま、自己紹介をしてもらうことに。


●キャラクター紹介1

プレイヤー①(以下、直斗):真道直斗です。真の道と書いて真道と読みます。

GM:進まないんだ(笑)

直斗:そう。進まないんだ(一同笑)えーと、15歳。高校生か。

プレイヤー②:若いね。

直斗:若い。親はえーとチャンバースタッフ作ってるとこってどこでしたっけ?

GM:サジッタ社です。

直斗:そう、サジッタ社の魔術者ですが、魔法の才能がなかったのでおじいちゃんの道場に(一同笑)そこでひたすら剣道をやっていたんですね。なんでかでも試合には勝てない。

GM:じゃあ、その剣は道場にある感じ?おじいちゃんが代々なんか。

直斗:そう代々なんか。

GM:竹刀ではなく洋風のなんか剣を納めてる?

直斗:いや、チャンバーブレイドですが形状は刀っぽい。俺の考えているのは直刃でキュっとなってる。

GM:まあ、ぱっと見、日本刀。

直斗:んで、ひたすら剣道やっているけどあんまり強くなれない。おじいちゃんの教え方がちょっと不思議。

GM:不思議?

プレイヤー②:SF。

直斗:すこし不思議(笑)。それはなんでかっていうと、教えられていたのが剣道ではなくチャンバーアーツだったという。

プレイヤー②:そりゃ、勝てねぇよ。点取れないよ。

直斗:普段はわりと大人しめの高校生。いや、大人しくないな。素直で愚直な高校生。

プレイヤー②:(ライフパスを見て)アイドルだもんな。

GM:どの辺がアイドル?

直斗:なんか人気がある。

GM:クラスから人気である?

直斗:はい。



●キャラクター紹介2

GM:ではPC②。

プレイヤー②(以下、純平):PC②は愛川純平さん。

一同:純平君。

純平:そう、純平君は31歳で。

GM:君じゃねぇ(一同笑)

純平:31歳で定職にも就かずふらふらと。

直斗:ホムンクルスだよな!?

純平:元は原罪なき者ホムンクルスとして生まれて……

GM:元は(一同笑)いまちゃうんかい!?

純平:今も今も今も!ホムンクルスとして生きていますが、実験施設から逃げ出してプロメテウスさんに会って、狩りつつ、今はグローモス?

GM:ゲローノス!

直斗:光ってどうする!?(一同笑)

純平:そう、ゲローノスを倒すための魔剣を探しています。そんなもんかな。性格的には頼れるあんちゃん。そんな感じです。


●キャラクター紹介3

GM:ではプレイヤー③。

プレイヤー③(以下、ハリマオ):はい。名前はハリマオ。性別男。年齢20歳。種族人。

GM:どこの人?(笑)

純平:確かねー。フィリピンとかだったよ。ハリマオ(笑)

GM:どこから来た人?

直斗:通称ハリマオでいいんじゃないですかね。

GM:ああ。通称ハリマオ?本名は隠してる感じ?何してる人?

ハリマオ:仕事はカラオケ屋の事務で。

GM:店員さん?

ハリマオ:です。カラオケフォーチュンで働いてます。親が大富豪で豪邸に住んでいるから、幼い時に周りに虐げられて、それで親の呪縛から解放されたくて家を出た。

純平:お前の母ちゃん金持ちー。言われたんだね。

直斗:(ライフパスを見て)サラリーマンで豪邸ってすごいな。

ハリマオ:アーティストとしての才能はないけどそれに気付いてない。

GM:ああ、アーティストとしては生きてないんだ(笑)

ハリマオ:生きてないですね。

直斗:でもなんか、ギター持ってる。

ハリマオ:ギターは持ってます。お金があった名残で。パパに買ってもらったやつがあるんで。

GM:そこは捨てないんだ?

ハリマオ:お金と血縁はあんま関係ないんで。その幼いころの教育で魔法がつかえて、覚えておいて損はないからねと。

直斗:そして神なんだよね君?(クラスにワードをとっていた)

GM:なんの神様?

純平:トイレの神様?

ハリマオ:基本的に仲間を回復させたり、多分メジャーアクションですることはないです。基本的に回復させます。ギターで。

GM:音楽の神様とはだれだ?

直斗:弁財天とか(笑)

純平:和風だな!?

GM:そしてらもうマ○ケル・ジャク○ンとかでもいいじゃん?

純平:ポップの神様!?(一同笑)

GM:ギターうまいのってだれだ?

直斗:天童○しみとか

一同:なんでだよ!?


●キャラクター紹介4

GM:(気を取り直して)じゃあ、PC④.

プレイヤー④(以下、ヨウヘイ):ヨウヘイです!(一同大爆笑)


 ここで笑いが起きたのには理由がある。なんせプレイヤー④の本名なのだ。まさかの本名プレイとは……


ヨウヘイ:二十歳です。えっと、実は普段は大学生として過ごしているけどそれは仮の姿で、異世界出身の魔術師で家族ぐるみの友人に頼まれごとをしてブルースフィアにいる奈落を倒しにきてます。


 全員設定について深くは突っ込まない。おそらくPC当人として扱えばいいんだ。全員がそう思ったはずだ。

●キャラクター紹介

真道 直斗

【クラス】

アタッカー/1

アルケミスト/1

ソードマスター/1

『正義の名のもとに!』


愛川純平

【クラス】

アタッカー/2

ホムンクルス/2

オーヴァーランダー/1


ハリマオ

【クラス】

キャスター/1


ヨウヘイ

【クラス】

エンチャンター/1


●PC間コネクション

GM:ではPC間のコネクションを結びます。これはPC間のどんな関係かって言うのを決めるのと会ったことない場合は第一印象でどう思うかを決めていく感じ。PC①⇒PC②⇒PC③⇒PC④⇒PC①の順で結んでいこう。

純平:全員会ったことないんですか?

GM:それは任せる。

純平:でも俺探しているから直斗に面識ないよね。

直斗:そうだね。

GM:このシナリオであれば、特に面識なくても問題ないと思うよ。

直斗:とりあえず、俺から純平ですね(ダイスを振る)。振りなおそう。

GM:変なのでたな?

直斗:……慕情(笑)次はビジネス?ビジネスって感じでもないな。

純平:もう選んじゃえばいいんじゃない?

直斗:いや、選ぶとそれはそれで悩む(ダイスを振る)同行者。ない!えい。いいひと!いいね。彼の態度や言葉を見るに彼は信用できそうだ……そうかなぁ!?大丈夫純平君?(一同爆笑)

純平:いやいやいや、すごいね。多分すごい頼もしいよ!!

直斗:じゃあじゃあじゃあ、いいひとで。

GM:プ、プレイヤー間の信頼がない(一同笑)

純平:じゃあ、俺からハリマオ。ハリマオ二十歳のカラオケ店員(ダイスを振る)

直斗:し、師匠(笑)

純平:師匠ではないな。(再びダイスを振る)家族……家族?

GM:家族のように感じた?

純平:こんな家族ではない。(ダイスを振る)えーと、忘却?

GM:会ったことあるかもしれない。

純平:でも会ったことあってもおかしくないか。ハリマオとは。

ハリマオ:カラオケの店員だから。

純平:まあね。忘れてるんだ。

直斗:絶対こいつヒトカラ行くよ(笑)

GM:いくいく(笑)

直斗:なんでホムンクルスのくせに感情豊かなんだよ(笑)

GM:なんか、そんな悲しい歌を歌ってんじゃないよみたいな。

ハリマオ:じゃあ。(ダイスを振る)貸しがあります。

ヨウヘイ:俺ハリマオに借りがあるの?

純平:なんか貸してるらしいよ。

GM:え。物?物を貸してるの?

純平:早く俺の五百円返せよ(笑)

GM:そういう貸し借り(笑)

ヨウヘイ:では(ダイスを振る)。恩人。あなたは彼に恩を受けたことがある。いまだにそれを返す機会はない。

GM:いろいろ借りがあるな。

直斗:俺?

純平:年下やで。

直斗:なんかきっと助けたんだろう。

純平:おじいさんに助けてもらったとか?

ヨウヘイ:うーん。もう一回(ダイスを振る)貸し。

直斗;まあ、きっとなんかあったんでしょう。

GM;よし、ではそんな感じで。今回予告を読みます。

純平:いってらっしゃーい

GM:いってらっしゃいっていわれた(笑)


 今回予告

 無敵の盾を持つ、奈落の存在が世界を危機に陥れる。対抗できるのは一本の魔剣とその魔剣に選ばれたクエスターの存在だった。しかし、クエスターはその力に目覚めてはいない。そんな未覚醒クエスターを奈落の魔の手が伸びる、そんな中、各機関はクエスターの護衛を派遣する。果たして彼らはクエスターの切り札を守りきれるのか。

 アルシャードセイヴァー

 『最強の剣と、最強の盾』

 蒼き星にまた奇跡が生まれる。


一同:おー!

純平:矛盾的な?剣が勝ってほしいところだが。

直斗:俺本当に主人公でいいのかな?

純平:がんばれよー!?(笑)いいんだよー!

GM:なんで今さら弱気になったんだよ!?(笑)

Opening Phase

 ◆シーン1◆  愛川純平  ~その男は無敵?~


 とある街の路地裏。ゲローノスと対峙している。吹き抜ける乾いた風がふたりの間を駆け抜けていく。

 お互い一歩も引かない状況。しかし、ゲローノスに攻撃が通じている感覚がない。いったいどうすれば?


GM:「ふん。貴様の攻撃など効きはしない」

純平:「な、なぜだ。さっきからダメージを与えている感じがまったくしない」

GM:「貴様のようなやつの相手をしている暇もないのでな」

純平;くっ!?まてぇ!

GM:なにか攻撃をするのか?

純平:なら、「フェイバリットアーツ!」渾身の格闘技をゲローノスに叩き込む。

GM:しかし、それをまったく意に反さないゲローノス。

純平:なにぃ!?いったいなぜ攻撃が通じないんだ?

GM:「貴様の相手をしているひまは本当にないのでな。さらば!」

GM:そう言ってゲローノスは消えていく。

純平:あいつの強さの秘密。なにかあるはずだ

GM:ではそこで後ろからプロメテウスが。「君じゃああいつには勝てないよ」

純平:みていたのか。相変わらず性格の悪い。

GM:「君が心配なんだよ」

純平:くっ。まあいい。あいつの秘密を何か知っているのか?

GM:「やつの秘密ねー……アキレウスの盾。それがやつの力」

純平:「アキレウスの盾……それはいったい?」

GM:「さあ?詳しいことは僕にもわからないんだ」

純平:「ぐぅ」

GM:「ただ、あいつを倒すための力を持つ魔剣があるらしい」

純平:魔剣?それがあればアキレウスの盾を破れると言うのか?

GM:「みたいだけどねー」

純平:アキレウスの盾を破る剣。アキレス剣(一同笑)

GM:「君はいつもそうやって茶化す(一同爆笑)僕は真面目な話をしているんだけどな」

純平:まあいい。そのアキレウスの剣とやらを……

直斗:剣じゃなぇし。盾。

純平:あっ、盾。「アキレウスの盾を破る剣。アキレス剣!」(一同爆笑)そいつを探し出せばいいんだろう!?

GM:気に入ったのかい?(笑)

GM:「しかし、その魔剣を使えるクエスターがその力に目覚めていない。君にはその子を守ってもらいたいんだ」

純平;いいだろう。そいつはどこにいるのかわかるか?

GM:「まあ、情報は後で渡すよ。とりあえず行ってくれ七瀬市にいる」

純平:よかろう!あっしに任せておくがいい!

直斗:ホムンクルスってこんな感じだっけ?(笑)

純平:特別!特別なの!

GM:では、プロメテウスもあとは任せたよと言って去っていきます。

純平:うん。今回も面倒なことになりそうだ。

直斗:なんか咥えてるんでしょ?

純平:キセルをふかしながら。

GM:ではクエスト『プロメテウスの頼みを聞く』を渡してシーンを終了します。


 ◆シーン2◆  ハリマオ   ~店長のお願い~

GM:いつものように仕事をしているカラオケフォーチュン。そこにいた灰原古凛はこまっているようです。

ハリマオ:灰原さんいかがなさいましたか?

GM:「ああ。ハリマオさん。丁度いいところにきてくれました。実はお願いしたいことがあるんです」

ハリマオ:なんでしょうか?

GM:「ゲローノスという奈落なんですが。その奈落を倒すキーがこの七瀬市にあるんです」

ハリマオ:ほう。

GM:「それがある魔剣とセイヴァー候補生の存在です」

ハリマオ:ほうほう。

一同:反応うすいな(一同笑)

ハリマオ:その剣を回収してクエスターをかき集めれば……かき集める?クエスターを探し出せばいいのかな?

GM:「いえ、場所は分かっているのでそのセイヴァー候補生の護衛をお願いしたいのです」

ハリマオ:ほう。護衛くらい任せなさい。

GM:あ、そういう感じかい。

直斗:そういう感じなんだ。

ハリマオ:わかんないです。

GM:「ではお願いしましたよ」

ハリマオ:頼まれました。

GM:では依頼を受けて貰ったので、PC①えーと、『直斗を護衛する』を渡します。


 ◆シーン3◆  ヨウヘイ  ~彼には恩義がある~

GM:ある日ふらっと訪れた七瀬市で奈落の気配を感じました。クエスターとしてほっとけない君にブラック・ロータスが姿を現します。

ヨウヘイ:誰だお前は。

GM:「君はクエスターかな?」

ヨウヘイ:なぜ知っている?

純平:隠してるんだ(笑)

GM:「それは見ればわかるよ」

ヨウヘイ:なんのようだ?

GM:「君に頼みたいことがあるんだ」

ヨウヘイ:頼み?

GM:「この街に今、ゲローノスという奈落がきている。その奈落が少々厄介なのだ。

ヨウヘイ:ほう。

GM:「アキレウスの盾というものがあり、それはすべての攻撃を防ぐ力があるとされている」

ヨウヘイ:それを奈落が持っているのか?

GM:「その通り。その力を使ってゲローノスはブルースフィアを危機に陥れようとしている」

ヨウヘイ:くそっ!厄介な。

GM:「アキレウスの盾に対抗できるのはこの街にある魔剣だけ」

ヨウヘイ:それがあればやつをたおせるのか?

GM:「そうだ。しかし、その魔剣の使い手はまだクエスターに目覚めてはいない。彼を守ってほしいんだ。ゲローノスは必ず彼の命を狙うだろう」

ヨウヘイ:その彼についての情報はなにかあるのか?

GM:「これが彼の住所だ」そういって紙を渡します。

ヨウヘイ:「真道?真道君とは!」

純平:知ってる?知ってる!?

ヨウヘイ:「俺がまだこっちに間もないころ、こっちの生活が分からず倒れているときに飯を食わせてくれたおじいちゃん」

純平:すごい説明してくれてる!?

ヨウヘイ:いいだろう。彼には借りがある。その依頼を受けるぜ。

直斗:そんな感じだったんだな。OK。

GM:ではクエスト『ゲローノスから直斗を守る』を渡します。


 ◆シーン4◆  真道直斗  ~不穏な訪問者~

GM:ではオープニング最後のシーンです。

直斗:きたなぁ!

GM:直斗君いきますかぁ!

純平:覚醒!

GM:いや、まてまてまてまて。

直斗:第一話。直斗覚醒!(一同笑)デデデテーデデテンッ!(謎の効果音)

GM:(気を取り直して)君の家の道場には昔から不思議な剣がある。いや、刀があるの方がいいのかな。でも誰もそれを気にもしないし気にもならないようだ。君だけがそれに関心を持ち固執していた。しかし、誰も相手をしてくれないのでその興味すらも薄れていた。そんなある日誰もいない休日に君の家を訪れるひとりの男性が現れる。その男は君の家にある刀に興味があるのだという。「この家に古くから伝わる刀がると聞いて参りました。私骨董商をしておりましてぜひ見せていただきたい」

直斗:あ、あー。いや、あるにはありますけど。でもあれは家宝なので売ることはできませんよ。

GM:「それは少々困りましたな。対価なら存分に払いますので是非」

直斗:いやー、どうしても宝ですので。それを譲ることはできません。

GM:では、見せていただくことだけでも。

直斗:それくらいなら。いいでしょう。

GM:「ありがとうございます」

直斗:ではこちらへ。といって道場に。

GM:ではそのあとを男はついて行くよ。

直斗:で、道場の神棚の下に飾ってある。

GM:ではそれを見た男の表情は若干ゆがむ。そして、つぶやくように言います。「これさえなければ俺は無敵だ」しかしそれを聞くことはできない。

純平:あいつ敵やで

直斗:あれが我が家に伝わる家宝です。どういう筋かは分からないんですけど。大切なものってことはわかってます。

GM:「そうですか。その剣の由来は知らないのですね」

直斗:さあ、昔からある由緒あるということしか。

GM:「ならば問題はないな。死んでもらおうか」

直斗:えっ?

GM:というところで何かに切られた感触と共に意識が飛びます。

直斗:ぐわぁ!ずばずばずばずば!(一同爆笑)

GM:そんなに斬りません!?(一息置いて)そこは真っ暗な世界。自らが死んだのかも。曖昧な声が聞こえます。「力がほしいか?生きるための力が……」その声は知らないはずなのにどこか懐かしい感じがした。

直斗:うっ。うっ、この声は?

GM:「力がほしいか?」

直斗:力……?

純平:そうでもないのか!?(一同爆笑)いや、欲しいっしょ力!!くれるって言うんだからさ貰っとこうよ!?っていう心の声(一同笑)

直斗:欲しい!

GM:生きるための力が欲しい?

直斗:欲しい。力が……

GM:「ならば強く望め。力がほしいと。生きるための力がほしいと強く願え」

直斗:もっといきたい!俺は……生きて達成しなければならないことがあるんだ!!カァァアーーー!

GM:「それでこそわが主。我を使いこなしてみせよ」ではそこで景色が明るくなって現実世界へともどります。

直斗:これは!?

GM:でそこで君の手に由緒正しい刀が握られていることに気づくところでシーンを切ります。

直斗:今まで一回も鞘が抜けなかったのに。

GM:あ、そんな伏線が(一同笑)

純平:そんな剣だったんだな。

直斗:錆びついて抜けないものと……

純平:てっきり錆びてるかと思ったんだな。

直斗:そうそうそう。

GM:ではそんなところでオープニングを終わります。


Middle Phase

 ◆シーン5◆ 愛川純平  ~覚醒そして正義へ~

GM:シーンプレイヤーは純平君だね。

純平:はい!

GM:純平は直斗を守るために七瀬市にやってきた。さっそく向かった直斗の自宅から奈落の気配がします。

純平:「これは!?奈落の気配」あっ、ではじゃあ直斗の家に突入します。

GM:ではそこには血まみれになった直斗とゲローノスの姿があります。

純平:貴様!?ゲローノス。

GM:「ちっ!?ここまで追ってきやがったか!」

純平:まさかそれは!?セイヴァー候補生!

GM「ふん。まあその通りだ。ちょっと時間が遅かったようだな」えっとではこのタイミングで出たい人は出ていいです。登場判定の難易度は10です。

直斗:俺はいるんですよね?

GM:君は倒れてます。自動登場です。

ハリマオ:10ってこれだけですか?

GM:ん?

ハリマオ:ダイスだけですか?

GM:ああ。+幸運。

ハリマオ:ああ。登場判定値は4.じゃあ、頑張ってみます。

純平:ちなみに見た感じでいきているかわかります?

GM:ああ。生きてるよ。

純平:遅かったとか言われたから死んでるかと思った。

ハリマオ:(ダイスを振って)10。成功!

GM:でもほとんど助からないであろうということはわかる。

純平:やばい!

ハリマオ:突入できる。

GM:突入できる。このシーンに登場できるよ。

ヨウヘイ:俺もやってみるか。

GM:どうぞ。

ヨウヘイ:(ダイスを振ると一同爆笑)

一同:ファンブル!!

ハリマオ:すげー!

直斗:たぶん住所わかんなかったんだろうなー(一同爆笑)

純平:まだ慣れてなかったんだよね!お腹空いて倒れるくらいだもんね(一同笑)

ヨウヘイ:まだ慣れてなかったんです。

GM:じゃあ、ハリマオが出てきたのをみて「へん。どれだけ集まろうとも俺は倒せないんだよ」とゲローノスが言う。


 この時GMのセリフの後ろで「おかしいな!?おかしいな!?」とヨウヘイがぶつぶつと言っていたのは内緒だ。


純平:(ハリマオをみて)あいつどっかで見たことあるような……気がするな。

GM:ハリマオの複線を拾った。

純平:だれだかしらんがあんたもゲローノスを追っているんだろ!?

ハリマオ:あの妖刀とそこに倒れているセイヴァー候補生を保護するのが僕の役目でね。

純平:ならあっしと目的は一緒だ。あいつを倒すぞ!

GM:なんだろうこのふたり面白しろい(笑)ではそこで直斗の体が光輝きます。

一同:ピカッーーー!

GM;手には刀が握られている。

直斗;うっ。俺はいったい?

GM:「なっ、そんなばかな!?クエスターとして目覚めてしまったのか。準備なしでこれ以上ここにいるのは危険だな。ほらよ」そう言うとクリーチャーがポンポンと現れます。

純平:ポンポン。


 なぜ繰り返したし。


GM:敵は4体。ポーンは違うけど中身は同じです。

ヨウヘイ;出たかった。

直斗:そういやいないんだ(笑)

ヨウヘイ:借りがあるのに。

純平:慣れてないから。

GM:(PCのポーンは)ダイスにする?

直斗:いいですね。

GM:1と2と3(ダイスの値を上にしてPC番号と結びつけた)わかりやすいでしょ?

ハリマオ:すごいわかりやすいです!

GM:んで。4はいません(笑)

ヨウヘイ:ここはどこだ!?(一同笑)

純平:迷ってる!?

直斗:すげーいいキャラになったな(笑)

ヨウヘイ;奈落の気配がするのに!?

直斗:方向音痴(笑)

GM:(気を取り直して)ではそこでゲローノスはヘルモードを使用して退場します。

純平:ちぃ。逃がしたか!

直斗:さっぱりわからない。あなたちは!?

純平:坊主下がってろ!

ハリマオ:君は妖刀に選ばれた者なのかな?

直斗:ハリマオ。妖刀じゃなくて魔剣な(一同笑)

純平:魔剣でいいんすか!?

GM:魔剣でいいよ。呼び方は。

純平:よし。ここで坊主が目覚めたのは行幸だ!体は大丈夫か?

直斗:いや、なんともない。

純平:ふむ。覚醒と同時に……

直斗:(遮って)それより!

純平:はい(一同爆笑)

直斗:あいつらはいったい!?(一同笑)

純平・ハリマオ:話はあとだ!

純平:下がってろ坊主!ここは俺たちに任せろ!

直斗:だがひとつだけ聞かせてくれ。あいつらは悪なのか!?

純平:悪だ。

直斗:「ならば!放っておくわけにはいかない!」といいながら剣を構えて前に出る。

純平:仕方がねえ坊主だ。足を引っ張んなよ。

ハリマオ:か、かこいい(笑)

直斗:はい!

GM:では、戦闘を開始しますか(笑)ヨウヘイは次のセットアップで登場可能です。

ヨウヘイ:出てこれるんですか!?

GM:えっと、1ラウンドまってね。

直斗:今、すっごい道場の階段を上がってる(一同笑)

純平:すごい長いんだろう。

直斗:なんか寺にみたいな感じ(笑)そこには不良坊主の雨宮ってやつが(わかる人だけ爆笑)


 以前プレイした時にそういうキャラクターがいたのだ。純平と中身が一緒だったりする。


GM:(気を取り直して)では戦闘開始です。


 行動値

  純平     ……12

  ハリマオ   ……12

  直斗     ……11

  クリーチャーA…… 8

  クリーチャーB…… 8

  クリーチャーC…… 8

  クリーチャーD…… 8

  ヨウヘイ   …… 6(シーンには未登場)


GM:全員PC側が速いな。では、セットアップの宣言お願いします。

純平:では、セットアップで《バトルフォーム》、行動値が+2、ダメージ+3あがります。純平の筋肉がボコッってなる。

GM:筋肉なんだ(笑)

ハリマオ:セットアップは《勇気のロック&ロール》

GM:背中に背負っていたギターを取り出し音楽を奏でだすハリマオ。

純平:ここにも目覚めた男が(笑)

ハリマオ:シーンの間、攻撃力+6


 他のセットアップは特になし。そのままイニシアチブに移行。


 セットアップ後の行動値

  純平     ……14

  ハリマオ   ……12

  直斗     ……11

  クリーチャーA…… 8

  クリーチャーB…… 8

  クリーチャーC…… 8

  クリーチャーD…… 8

  ヨウヘイ   …… 6(シーンには未登場)


純平:あっし、14なんでいいですか?

GM:どうぞ。

純平:どっちも同じモンスターですか?

GM:同じです。

純平:右にムーブで接敵してマイナーで《なぎ払い》メジャーはなしで普通に攻撃!(ダイスを振る)9だから。達成値は20!

直斗:たかっ!?

GM:よけられなぇよ!じゃあ、Aから……あたり。Bは……よけました。

純平:おおぉ!?よけられた!?

直斗:クリティカルしてる。

純平:マジか!さすがすぎる!


 このGM実はGMをやるときだけ異様にダイス目が良くなることがある。プレイヤーの時は全くダメなのに……なんでだろ。


純平:じゃあ、ダメージロール。7だから28の〈斬〉です。

GM:生きてます。まあ、半分くらいごそっと削れた感じです。

純平:くそ。二匹あててればな。

GM:じゃあ、次はハリマオ。

ハリマオ:10m後ろに下がります。んで、攻撃を食らっている方に攻撃します。デモンズストリングスで攻撃。メジャーは《ヒール》しかないんで。(ダイスを振る)命中達成値は12!

直斗:ひ、低い!

GM:(ダイスを振る)こちらも12で回避です。

ハリマオ:あ、はい。

直斗:どっちいこうかなぁ。

純平:俺の方に来い。

直斗:えーじゃあ、(ポーンをAとBまで持って行って)エンゲージ!

GM:はい。

直斗:で、マイナーで《フォースブレイド》ダメージを〈雷〉に変更しよう。普通に(Bに)攻撃。(ダイスを振る)6だから14!

GM:(ダイスを振る)あたりです。

直斗:よかった。(ダイスを振る)7だから30の〈雷〉!

GM:つよ!?(Aのポーンを取り除く)

純平:坊主強い(一同爆笑)

GM:(素を)出さない出さない。ロールしようぜ(笑)

純平:こいつ目覚めたばかりでこの力とは!?

GM:ではこっちの攻撃いきます。Bは直斗を殴る。(ダイスを振る)8だから16です。

直斗:失敗。

純平:では《カットブロック》カバーアップします。「ぼさっとすんな坊主!」

GM:ではダメージロールいきます。(ダイスを振る)〈刺〉の30.

純平:〈刺〉の30?

ハリマオ:ダメージロールでマジックシールド。ダメージ軽減するやつですね。(ダイスを振る)5軽減。

純平:じゃあ、《ブロッキングガード》ダメージロールで。6と【反射】が5あるから11軽減。

GM:ちょー強くね?

純平:合わせて16点軽減で〈刺〉に7耐性があるからダメージ7点!

GM:つえぇ!?

純平:のこりHP69です(笑)

直斗:楽勝でござる。

GM:け、計算外でござる(笑)(気を取り直して)Cは全力移動でハリマオにエンゲージ。Dはムーブで直斗にエンゲージ。直斗に殴ります。(ダイスを振る)えっと。16。

直斗:(ダイスを振る)回避失敗。

純平:《カットブロック》カバーアップします。

GM:(ダイスを振る)また〈刺〉の30だった。

純平:23か。「ぐ。まだまだ」

GM:ではクリンナップはなにもないのでセットアップでヨウヘイが登場します。

直斗:おお!きた!

純平:誰だあいつ?

ヨウヘイ:ハリマオ!遅くなったすまない!

ハリマオ:借りは返してもらうぞ!

ヨウヘイ:おう。任せろ!

直斗:俺は覚えてないよね?

ヨウヘイ:ちょっと話しかけないで戦闘中だから!(一同笑)

ハリマオ:《癒しのバラード》9の回復。

純平:55まで回復。


 セットアップは他にはなし、行動値は以下のようになった。

  純平     ……14

  ハリマオ   ……12

  直斗     ……11

  クリーチャーB…… 8

  クリーチャーC…… 8

  クリーチャーD…… 8

  ヨウヘイ   …… 6


純平:あっしの出番だぜ!じゃあ、マイナーで《なぎ払い》を使用して攻撃!(ダイスを振る)4。

ハリマオ:振りなおし?

純平:あー。大丈夫かな。達成値は15!

GM:(ダイスを振る)Bはよけた!では次(ダイスを振る)Dもよけた!

純平:えー!?出目がおかしい(笑)こんなこともある……あっ「坊主覚えておけ。こんなこともある」(一同爆笑)

直斗:あ、はい。

純平:こういうこともあるんだ。気をつけろ。

直斗:この人……あれー?おかしいな(一同爆笑)ほんとにこの人の後ろについていていいんだろうか?

純平:(遮って)ハリー、ハリマオー出番だよー(一同笑)

ハリマオ:よーし。どうしよう。

直斗:僕はこの人の後ろで守られていて大丈夫なのか?

純平:振りなおさしてもらえばよかった。

ハリマオ:エンゲージから離脱。5m離れます。

直斗:僕か!

GM:はい。坊主。

純平:坊主……

直斗:悪は許さない。

純平:そんな熱血漢だったのか(笑)

直斗:どうしよう。どっちもダメージ食らってないんですよね?

GM:はい。

純平:ごめんねー(泣)

直斗:ならBに。マイナーで《フォースブレイド》〈雷〉に!12!

ハリマオ:振りなおし!《リトライ》です。

直斗:(ダイスを振る)15!

GM:(ダイスを振る)あたりました。

直斗:よかったぁ。

純平:俺もさっき15だったんだけどな。

直斗:では普通に攻撃。(ダイスを振る)5だから……28の〈雷〉!

GM:はい。だいぶ削られました。弱ってます。

直斗:振るうと雷が……

GM:剣からバチバチと。

直斗:えっと。直斗の中にある魔術師の力を汲み取って増幅している。

GM:ではこちらです。Bが直斗に攻撃しかないな。(ダイスを振る)16!

直斗:(ダイスを振る)回避失敗。

純平:《カットブロック》!

GM:(ダイスを振る)28の〈刺〉です。

ハリマオ:《マジックシールド》!

純平:お願いします。

ハリマオ:(ダイスを振る)おっ!12の軽減。

純平:9ダメージか。

GM:チクリ……

直斗:頼もしい!

純平:のこり46!「まだまだぁ!俺は倒れん」

直斗:これが正義の力!

GM:ではもう一体Dも攻撃します。直斗に。(ダイスを振る)8だから16だよ。

直斗:なんで僕ばっか!?(ダイスを振る)低い!回避失敗!

純平:《カットブロック》!

ヨウヘイ:《マジックシールド》ってできるのかな?

GM:そこにもあんの!?

直斗:そうそう。あるある。

純平:取っといたんだ。

GM:つら!?かた!!(一同笑)(ダイスを振る)30の〈刺〉!

純平:《ブロッキングガード》全部で17軽減で13減る。「坊主あぶねぇ!」のこり33。

GM:ではCがムーブでふたりにエンゲージ。マイナーで《足止め》を宣言。封鎖状態になります。

純平:はやくたおさないと。

GM:ではヨウヘイに攻撃。(ダイスを振る)4なので12!

ヨウヘイ:回避は5なので(ダイスを振る)11!

GM:あたりです。あたったので今からダメージロール。(ダイスを振る)33の〈刺〉。

ヨウヘイ:《マジックシールド》発動。全部で13減って20ダメージ。

GM:ではヨウヘイの攻撃です。

ヨウヘイ:マイナーで《マジックブラスト》《サンダーボール》で攻撃。BとDに。(ダイスを振る)魔導の16!

GM:Bから(ダイスを振る)あたり!D(ダイスを振る)あたり!

ヨウヘイ:《ファインアート》!(ダイスを振る)32の〈雷〉!

GM:ではBが死にました。Dも瀕死です。ヨウヘイの放った雷の球によりクリーチャーが一体倒れました。

ヨウヘイ:大丈夫かい真道君?

直斗:あ、ありがとうございます。

純平:お、立場がねぇ(笑)

ヨウヘイ:君にはご飯を食べさせてくれた借りがあるからね!

直斗:全然覚えてない(笑)きっと小さい頃なんだ。

ヨウヘイ:僕にとってあれはすごくおいしいご飯だったからね。

GM:ではクリンナップはなくて、セットアップ。

ハリマオ:セットアップ!《癒しのバラード》!全員11回復!


 セットアップは他にはなし、行動値は前のラウンドと同じのままだ。

  純平     ……14

  ハリマオ   ……12

  直斗     ……11

  クリーチャーC…… 8

  クリーチャーD…… 8

  ヨウヘイ   …… 6


GM:では14の純平から。

純平:あててやる!いい加減!もうなぎ払う必要すらない。

GM:もうふらふらです。

純平:(ダイスを振る)6だから17!

GM:(ダイスを振る)

純平:おかしいっす!?出目11って!

ハリマオ:あれー?

GM:いや、でもあたったよ?

純平:よかったー。あー(心底ほっとしている)「ふ、当然だ」(一同笑)

直斗:なんだろう。この言いようのない頼りない感(笑)と心の中で思う。

純平:(ダイスを振る)えー、33の〈斬〉!

GM:はい死にました。

純平:ズシャーーー。

ハリマオ:じゃあ、殴ります。(ダイスを振る)命中の9!

GM:(ダイスを振る)えー、避けです。

ハリマオ:はい。

直斗:固定値だけで避けられそうだ(笑)

GM:それはない(笑)

直斗:おれだ。ムーブでDにエンゲージ。「さあ……断罪の時間だ!」(一同爆笑)

純平:性格が変わっている!?

直斗:(ダイスを振る)17!

GM:(ダイスを振る)あたりだ。

直斗:お守りの魔法弾を《チャージショット》!(ダイスを振る)13だから33の〈斬〉!

GM:〈斬〉か。

直斗:そう。刀身が光っている。「カードリッジリロード!!」

純平:直斗の中に情報がながれ込んでいる!?

直斗:じいちゃんが教えてくれていたのはこの剣の使い方だったのか!?

GM:しかし、まだ倒れはしません。では攻撃しましょう。直斗にだな。(ダイスを振る)7だから15!

直斗:てい!(ダイスを振る)あたり……

GM:ダメージいきまーす。(ダイスを振る)35の〈刺〉

直斗:だから高いんだちゅーの!

ハリマオ:《マジックシールド》!7軽減!

ヨウヘイ:《マジックシールド》!11軽減!

ハリマオ・ヨウヘイ:18軽減!

直斗:〈刺〉耐性はないので17のダメージ。

純平:ないのか。守られる気まんまんでござる(笑)

直斗:チャンバーブレイド高いんだよ!?みんなは5レベルだからそんなことないかもしれないこどさぁ!あっ、これ中の人の発言ね(一同爆笑)

ヨウヘイ:ではDに《サンダーボール》で攻撃。(ダイスを振る)17!

GM:それは無理だなぁ。クリティカルでもしない限り無理だなぁ(なぜか一同苦笑い)(ダイスを振る)はい。あたったよ。

ヨウヘイ:(ダイスを振る)〈雷〉の24!

GM:死ぬわ!?

純平:たわいもなかったな!

ハリマオ:この場は制圧した!

GM:では戦闘が終了したのでシーンを終了します。


 ◆シーン6◆  ハリマオ ~豪邸ランド~

GM:戦闘終了後。全員登場です。情報共有シーンです。場所はどこでもいいですが、移動しますか?

ハリマオ:パパのおうちにおいでよ(一同笑)

純平:そんなん!?

直斗:この道場はいつ敵が襲ってくるかわからないですからね。場所を変えた方がいいと思いますよ。

純平;使わせてもらおうか。

ハリマオ:別荘はいくつでもあるからね。好きなところにいくといいさ。

ヨウヘイ:またハリマオさんに借りができるのか(一同笑)

ハリマオ:大したことじゃないさ。

純平:そんな関係(笑)

GM:では豪邸……どんな感じの豪邸にしようか?

純平:ディ○ニーラ○ドみたいな?(一同爆笑)

GM:そこは夢の国。郊外のある敷地内。地元民からはまるで遊園地のようだと噂されている豪邸があった。そこに入り込む4人。そこはまさに夢の国(笑)

純平:このうちねー。みたいな。

直斗:ここはハリマオさんの家だったのか。っていうか家だったんだこれ!?

ハリマオ:普段はお金とってるんだけど今日は貸し切りにしたからね。パパに言って。

ヨウヘイ:ハリマオさんあんたすげーな。

純平:使わせてもらおうか。

GM:ではその中で4人が情報を共有するところです。

ハリマオ:魔剣とそれに選ばれた者の保護に来たわけだが。

ヨウヘイ:俺はブラック・ロータスってやつに頼まれて真道君を守りにきた!

純平:グローノスが……グローノスじゃねぇ!?(笑)ゲローノスが坊主を狙ってる以上、魔剣の所有者はやはり坊主ということで間違いないだろう。ちょっとみせてもらえるか?(一同爆笑)

GM:あ、怪しい(笑)

純平:ほう。これがアキレス剣!

直斗:違う違う違う違う!(必死)

ハリマオ:……っ!?(必死に何かをこらえている)

純平:間違いなくやつは弱点である魔剣の所有者である君を狙いに来るだろう。

直斗:ひとつだけ聞かせてください……やつは悪ですか?(一同笑)

純平:悪だ!

直斗:ならば僕に迷いはありません!悪を断つための剣。それが僕なんですから。

純平:いい覚悟だ。

直斗:ようやく手に入れた。悪を断つことのできる力。

GM:じゃあ、そこにプロメテウスが現れよう。「やあ。無事に真道君を守れたみたいだね」

純平:お前は……

直斗:悪ですか!?(一同爆笑)

GM:「僕が悪か正義かなんて論ずるだけ無駄なことだよ。僕は楽しいことしかしない」

純平:まあ、8割方悪だが!

直斗:悪か!

純平:8割方悪だが、たおさなくてもいい悪!

ハリマオ:必要悪!

純平:そう。必要悪。だからまだ、斬らなくてもいい。

直斗:わかりました。

純平:まだ斬らなくていいぞ。

GM:「人間たちはめんどくさいねぇ」

直斗:時空鞘に剣を収めておく。

GM:「さあ。そうは言ってもなんとか策を練らないといけないよね」

純平:策……

GM:「まあ、後は君たちに任せることにするよ。とりあえずは情報収集よろしくね」

純平:なんて無責任な。

GM:そう言って消えていくよ。

直斗:なにしにきたんだ?


 全くである。

 そしてここでミスをみつけてしまったGM。直斗にクエストを渡しそこなっていたのだ。クエスト『生き延びる』を渡した。

 ここでシーンを終了。ハリマオの豪邸の効果でそれぞれ回復を行った。

 

 


◆シーン7◆  ヨウヘイ  ~魔剣の秘密~

GM:情報収集シーンを始めます。では項目!


  『ゲローノス』【知覚】ボーナスのつく情報スキル《情報:異世界》《情報:魔法》

  『アキレウスの盾』【理知】ボーナスのつく情報スキル《情報:学問》《情報:魔法》

  『魔剣の秘密』【理知】ボーナスのつく情報スキル《情報:学問》《情報:魔法》


直斗:俺は魔剣を

GM:魔剣は【理知】です。

直斗:【理知】か。(ダイスを振る)14!

GM:成功です。魔剣の情報は……


 魔剣の秘密:真道家に代々伝わるひと振りの刀。あらゆる防御魔法を貫通する能力を持つ。魔剣に以下の特殊能力があることが判明。噂では自我をもつとされているがその真偽は定かではない。


 特殊能力:魔剣の力

 タイミング:オートアクション

 効果:魔剣による攻撃が命中した際に宣言。その攻撃で発生したダメージは軽減されない。この効果は1シナリオに1回まで使用可能。


純平;一回きりか。なんか使うタイミングが来るんだろうな。

GM:では次。

純平:ではアキレウスの盾。

GM:【理知】で

純平:(ダイスを振る)13です。

GM:成功です。


 アキレウスの盾:古代にあった防御魔法。その力は強大であらゆる攻撃のダメージを-100します。術者自身に1点でもダメージを通すとその効力はしばらくの間消える。


純平:しばらくってどれくらいかなぁ。

直斗:つまり俺の攻撃をあてなきゃいけないってことだな。

GM:そういうことですね。はい。次。

ハリマオ:あまってるのは。

GM:『ゲローノス』についてだね。【知覚】で判定。

ハリマオ:ではゲローノスに(ダイスを振る)12!

GM:成功。


 ゲローノス:闇の大母エキドナの子がひとり。優れた戦闘能力を誇るが防御面において自信がない。しかしアキレウスの盾を手に入れたことによって絶対的な自信を手に入れた。唯一の弱点である魔剣の力を封じれば自らが最強になれるため魔剣を狙っている。


GM:ということでヨウヘイの出番がないまま情報収集が終わりました(笑)

ヨウヘイ:わ、悪いなんにも情報もってなくて。

GM:情報が全部出そろったところで次のシーンに行きます。


 ◆シーン8◆  真道直斗  ~全方向包囲~

GM:シーンプレイヤーは直斗。全員自動登場です。魔剣から奈落が近づいていることが警告されます。「我が主よここは敵に囲まれている。もはや逃げるすべはない様だぞ」

純平:今どこですか?

GM:豪邸。

ハリマオ:馬鹿な!?警備システムが!?(一同爆笑)

直斗:ここは囲まれているみたいなんですけど……悪に!(嬉しそう)

ハリマオ:斬りたそうだ。血を欲している。

純平:こっちに魔剣があることだし。

ハリマオ:試し切りといこうか。

GM:「ここからでたければゲローノスとやらを倒すしかあるまい」と頭に声が響きます。

直斗:こっから出るにはゲローノスを倒すしかないって多分こいつが……カチャ。

純平:魔剣が。

GM:「まずはゲローノスの位置を調べなければならない」

直斗:結構饒舌だな(一同笑)「ゲローノスの位置を調べなければやつを倒すことができません」

ハリマオ:じゃあ、誰かスカウトとしてこう。

GM:(遮って)さあ【知覚】の判定を行おう。

ハリマオ:あれ?(一同笑)【知覚】の判定だった。

純平:(ダイスを振る)11!

直斗:(ダイスを振る)14!

ハリマオ:(ダイスを振る)ファンブル!!

ヨウヘイ:8!

GM:では、直斗と純平だけが成功です。ゲローノスの位置が判明します。

純平:ピーン!あそこか。

直斗:悪を感じる!

GM:ではそのゲローノスの場所に向かうと言ったところでシーン終了。


 ◆シーン9◆  愛川純平  ~正面突破~

GM:ゲローノスの位置は判明した。しかし大量のクリーチャーがその行く手を阻む。

純平:ほう。

直斗:(クリーチャーになって)きしゃぁぁぁあ!キュルキュルキュルキュル!ゲラゲラゲラゲラ!グッケケケケケケ!

純平:グロいなぁ。

直斗:コキェエエ!

純平:無視して進むことは(一同爆笑)

GM:できません。なので攻撃をして突破してください。

直斗:すごい数の悪が!?

純平:仕方ねぇ、やるぞおまいら!

GM:では、ひとり一回メインプロセスを行うことができます。

直斗:合計のダメージ数が超えないとやつらを倒せないのか。

GM:行動順は任せるので、好きな順番で行ってください。

直斗:個人個人全力を尽くすんだ。

純平:なら俺から。(ダイスを振る)

GM:避けないのでファンブル以外は命中。

直斗:属性の弱点とかあるのかな?

GM:ないです。

純平:ならダメージロール(ダイスを振る)〈斬〉の28!

直斗:次は俺が。魔法弾を使って《チャージショット》!命中判定(ダイスを振る)……

GM:ファンブったーーー!!

ハリマオ:《リトライ》!

GM:ちぇ、はい。どうぞ。

直斗:(ダイスを振る)はい。あたり。(ダイスを振る)低いな。やばいんじゃないかこれは。23の〈斬〉。

ヨウヘイ:《サンダーボール》で攻撃。(ダイスを振る)命中。ダメージは(ダイスを振る)22の〈雷〉。

GM:最後はハリマオ。

純平:ハリマオ攻撃あるの?

ハリマオ:固定値は2あります(一同笑)(ダイスを振る)12の〈殴〉!

GM:高くねぇ!?

ハリマオ:出目が10でした。

GM:では余裕でクリーチャー達が空へ飛んでいきます。

直斗:ピカーン!ピカーン!ピカーン!

GM:余裕で通り抜けました(笑)

直斗:爆・即・斬!(一同笑)心なしか剣筋が光輝いている。「悪を断つ剣!」

GM:ではその剣が「この程度簡単に突破してくれるだろうな」といまさら言うよ。そのままシーン終了。


 ◆シーン10◆  ヨウヘイ  ~下郎という名の敵~

GM:ではその勢いでゲローノスの元にたどりつきました。ゲローノスは不敵の笑みで待ち構えています。「わざわざ出向いてくれるとはありがてぇ」

直斗:三下っぽい(笑)

GM:「ん?しかも疲労しているじゃないか。まさか魔剣を差し出しに来たのか?」

直斗:だまれ下郎!ん?ゲローノス……下郎?(一同爆笑)

純平:下郎ノス!(笑)

直斗:貴様が悪だというならば僕の剣が断罪する!正義の名のもとに!シャキーン!

純平:熱いなぁ。

直斗:さあ、行きますよみなさん!悪を断つために僕に力を貸してください!

ヨウヘイ:おう!

直斗:さすが、ようちゃんさん

ハリマオ:後ろで援護しておくよ。

純平:坊主を死なせないように。

GM:「それじゃあ始めようか!貴様のその魔剣を手に入れて俺は最強になる!」ということで全員にクエスト『ゲローノスを倒す』を渡します。

直斗:下郎を倒す(笑)

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