6/13
No.6
それから数日後、僕は彼女の妹と共に、彼女の家のガレージに来ていた。彼女の父親が出張で乗って行ったのか、あるいは、不況下で手放してしまったのか車は無く、明かりに照らされた床はツヤツヤとしていて、清潔感がある。僕がここにいるのは、彼女の妹に連れて来られたからだ。理由は分からない。有無を言わせず手を引っ張る幼い少女に、根性のない僕はすぐに根負けして、なされるがままに従った結果、ここに来たのだ。そこには、ラフな格好の美少女がいた。この幼女の姉であり、僕が恋心を抱いている相手だ。
「やっと来た。ほらほら、そこに座って」
彼女は待ちくたびれたようにそう言って、ガレージに置いてあるソファーを指差した。何がそんなに嬉しいのか、妹は我先にとソファーにダイブして、「はやくはやく!」と僕を急かす。僕が言われるがままソファーに体重を預けた途端、彼女が機械のスイッチを入れた。瞬間、ポップな音楽がガレージに響き出した。




