ユウの新たな希望
俺達は、別れてユウを探した。いろんなところを探してしてみたが、いなかった。
俺はふと思い、あの公園に行ってみた。
『おーいユウー何処だーいたら返事しろー』
ユウがいないどこへ行ったのだろう。
と、思いつつ、ベンチに座った、その時、ある、置き手紙を見つけた。
上に乗っている石をどかし、その手紙を読んでみた。
その手紙には、こう書いてあった。
みなさん、迷惑をかけてすみません。私にはもう生きている価値もありません。
なので私は、どこか、別のところに行きます。みなさんとは、もう会えません。さようなら。
探さないで下さい
そんな事出来る訳無いじゃないか、まだ会ったばかりなのに。
ある文に気がついた。【私は、どこか別のところに行きます。みなさんにはもう会えません。】という文だ
まさか、そんな訳が無いとは思うが、確信し、探す場所を限定することが出来、捜索が進んだ。そして、ある場所で、ユウを発見した。緑豊かな森林の中にあるがけの上で発見した。
そこでユウは泣いていた。
『うううぅーうううぅー』
座り込み嗚咽をもらしていた。
『ユウ、こんなところでなにしてるんだ』
俺は近づいていった
『来ないでください!』
ユウは叫んだ。
俺は顔をしかめた。
『これ以上近づいたら私本当に死にますよ』
ユウは話しを聞いてくれそうもないだが、
『ユウ、戻ってこい!』
俺はめいいっぱい叫んだ。
『嫌です!』
ユウも負けじと叫んだ。
このままだとユウは本当に
『頼むユウ戻って来てくれ』
俺は懇願するように言った。
『戻る訳ありません!私はもう、決意したのですから』
もう、本当に聞き入れる気がない。
なら、吉と出るか凶とでるかの大勝負に出るしかないか、俺はユウに近づいた、
『え、ちょっ』
ユウにどんどん近づいて行った。
『ほ、本当に死にますよ』
ユウは戸惑っていた。だが、
『ユウは死を怖がっているだから死ねない』
『そんな事ありません!あなたに何が分かるって言うんですか!』
『いや、分かる!』
そのまま近づいてユウを抱き寄せた
『うっぐうぇっぐうわぁぁ』
ユウは嗚咽を強めた
『なんで、なんでそんな死にたくないという事が分かるんですか』
『分かるさ、自分の命を狙う組織に対抗していたんだろう?いつでも、死ねたじゃないか』
『うぃぐ…それは…』
『それは、死にたくないという事だ!』
俺はユウに言い聞かせた。
『ユウ、お前は死にたいか?』
『私は、死にたくないです!生きたい!私は生きていたい!』
ユウは叫んだその声が空に轟いた。
『そうだ、それが本当のユウだ』
ユウは頷き答えた。
『うん!』
ユウは笑顔を見せた。