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小説を書こう!  作者: 小説家の集まり
第六回 テーマ:海
23/25

テーマ:海 “何処へ行く?” 作者:ムーギネーター

締め切り:9月8日(木)


テーマ:海


禁止指定:“海”の描写(言葉・キャラに自分の考えを話す上で海を使う場合はあり)


指定事項:学生を主人公に。


※この企画は誰でも参加出来ます。


もし『自分も参加したい』と言う場合には企画主催者である『月影舞月』さんにメッセージかコメントをお願いします。

「暑いな……」


 ファーストフード店の椅子に凭れ掛かりながら、1人の学生がそう呟いた。その顔からは大粒の汗が噴き出しており、彼は流れ落ち方次第では目に入るそれをしきりに拭っていた。


「そうだね……嫌になるよ」


 そんな彼の言葉に同意したのは、向かいの席に座る少女。恨めしそうに空を睨む顔を彩る黒く長い髪は汗に濡れており、同じく僅かな湿り気を帯びた服と相俟って妙な色気を醸し出していた。


「ったく、何でこんなに暑いんだよ。もう少し加減しろっての」

「止めてよ。暑い暑いって言ってたら余計暑くなるじゃない」

「そんな事言ったって暑いんだから仕方無いだろ」


 不満げに口を尖らせ“暑い”発言の自重を求める少女にそう反論すると、青年は手元のグラスに注がれた水を飲む。暑さで旱魃に近い状態の喉にそれらが染み込む感触を確りと味わっていると、暑さに参った状態の少女が問うて来た。


「そう言えばさ、今年の夏休みはどっか行く予定とかある?」

「いや、無いな。ウチの親は『海に行く』とか言ってたけど、暑いしダルいから俺は適当な理由付けて留守番する事にしたから」

「私と同じね」


 青年の言葉に相槌を打ちつつ、少女はジュースを飲む。そして注文していたそれを飲み干すと、少し考えてからこう言った。


「何処に行っても人・人・人じゃ疲れるしね。それに暑い中、わざわざ外出なんてするのもさ」

「だよな。家で寝てる方がよっぽど得ってな。焼けた砂踏んで火傷なんて御免だ」


 少女の言葉に納得している事を示すと、青年は役目を終えたトレーを片付けようと手を伸ばしつつ呟いた。


「しっかしさあ、アイツはこの暑いのに何であんな所に行ったんだ?」

「何時も通りのナンパじゃないの? この間サーフボードを買ってたし」

「素人がそんなに簡単にサーフィンなんか出来る訳ねえだろ……」


 呆れた調子でそう零すと、青年は自分と彼女の分のトレーを持って片付けに行った。

 それと同じ頃、彼の予想通りに彼らの友人がサーフィンとナンパの両方に失敗した事は言うまでもあるまい。

こんなのしか思い付かなかった……


駄文ですが、宜しければ感想・御指摘お願いします!

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