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お帰りなさい女子会

強鷲号が甲上を乗せて出港した夜、植村は例のごとく女子会を開いていた。

会が楽しく進み、程よく酔いがまわってきた頃、桜木が入ってきた。

「うわ!

また、やってる…」

桜木は一瞬驚いた後に、呆れた。

「『また』とか言わなーい!

今日は甲上さんお帰りなさい女子会だよ。

渚も座って!」

植村に無理やり座らされる桜木。

「しかも、2人増えてるし…」

それは監査官見習いのうちの2人を指していた。

男性社会で育ってきた桜木にとって、この女子だけの世界は異様だった。

「毎回、そんな顔しなくてもいいじゃーん。

いくら男性社会でも、女子がいなかったわけじゃないんだからさ」

植村が桜木に酒を渡す。

「最初の船は誰もいなかった」

いっきに飲み干す桜木。

「え?

医務官や給仕官もですか?」

給仕官の一人が聞く。

「…」

「んー昔は医務部も給仕部も男が多かったの」

何も答えず、次の酒を飲んでいた桜木に変わり植村が説明を始めた。

「それがいつの間にか女子の方が多くなってね…」

「どうしてですか?」

「給料いいし、スキルアップの場としてはもってこいだからじゃなーい」

「軍で経験積んだ人間は他の病院行ってもすぐに使えるし、上を目指せるってことですか?」

桜木の言葉に甲上が聞いた。

「だから、そう言ってるじゃん」

桜木はもうこの場から抜け出したかった。

「あーもう無理!

一人で酒飲む!」

桜木は立ち上がって出口に向かった。

「桜木中将」

呼び止めたのは甲上だった。

「協力を求めてくれて嬉しかったです。

ありがとうございました」

「協力を求めた訳ではありません。

使えるものは使っただけです」

桜木の言葉に甲上は思わず笑った。






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