小説家になろう20周年イベント(第一部)に参加してきました
3月2日。ダメ元で申し込んだチケットが当たったので、20周年イベントの第一部に参加してきました。
当たった席はC列でした。番号もかなり若いので、これは、かなり前の方の席が当たった可能性が!
ええ、「前の方で鑑賞できるんじゃね!?」という淡い期待を持ったことは否定しませんよ。でも、私、実はあんまりこういうイベント事に慣れてません。ですから、「俺なんかが前にいたら、周りの人に『場違い』って思われるかも⁉︎」 って不安の方が若干強かったです。
内心ドキドキしながらも、『ゆりかもめ』で竹芝駅に着いたのは12時50分ごろ。まだ時間がありますので、食事を摂ってから向かうことにします。駅から出ると、脇の竹芝サウスタワーにレストラン街があるとのこと。
早速、ビルの中をうろついていると、トンカツ屋さんを発見、並ばなくても大丈夫なぐらいに空いていましたので、昼食はここに決めました。
頼んだのはランチトンカツ定食1,150円也。ランチ定食なので、カツは少々小さめでしたが、ご飯・味噌汁・キャベツおかわり自由(※してませんが)でこの値段なら充分でしょう。漬物も美味しかったので、満足でした。
昼食を摂った私は、すぐに会場のニューピアホールに向かいます。周辺の案内図を見ると、今いる場所(※ビルの3階)からデッキ上を歩いて直接行けそうでしたので、竹芝埠頭に停泊中の大島航路のジェット船を脇目に見ながら北側に進みました。
で、5分もしないうちにホール近辺には到着できたのですが、どうやらデッキ側の入り口は閉鎖されているようで、どこから入って良いものやら、皆目見当がつきません。隣のノースタワーには入れるのですが、案内に沿って歩いてもホールを通り過ぎて、さらに隣のビルの前に行ってしまいます。
「お前が方向音痴なだけだ!」と思われるかもしれませんが、私と同じように迷っている女性の方を数名見かけましたので、一概に私が阿呆だとは言えないと思います(※思いたい)。無料なんで文句は言えませんが、もうちょっと詳しい案内図が欲しかったなと。
結婚式場の入り口に迷い込むなど、トータルで15分ぐらいうろうろしたでしょうか? やっとのことで入口を発見し、13時30分ごろ、やっと会場に入ることができました。早めに駅に到着しておいて本当に良かったです。
なお、私は最終的に入口を発見できたから良いのですが、あの迷っていた方々、きちんと入場できていればいいなぁ……。
さて、入口付近を見ると、来場者と思しき方々が話し込んでいらっしゃいました。私は内緒で来ていますが、知り合い同士誘い合っていらした方も多そうです。それにしても、さっきの迷っていた方もそうですが、本当に女性が多い。私の体感だと8割以上いらっしゃるのではないでしょうか?
「俺、マジで場違いなんじゃね?」そんなことを考えながらも、ここで帰るのは流石にどうかと思います。覚悟を決めた私は、QRコードを表示して入場しました。
折角来たことですし、席は指定席です。自席を探す前に物販に並びました。第一部の開演の30分前、見たところそんなに混雑してるわけでも無さそうですし、商品はよりどりみどりじゃね? そんな事を考えながら販売品を見ると、何と、既に売り切れ商品ががが!
何かと思ったら過去に文学フリマで販売された短編集(※3冊セット)とのこと。ソレ、俺が一番欲しかった奴じゃん!
ヒナプロさんなぜもっと準備してこなかったの⁉︎ まだ開演30分前だよ? 俺らはともかく、第二部に参加する人たちは、最初っからノーチャンスって……。
ちょっと恨めしい気持ちになりつつ、オリジナルブックカバーと缶バッジを購入し、自席に向かいました。トータル2,800円也。
※本日の戦利品
私の席はC列。と、いうことは、おそらくは3列目のはずです。私は、ホールに入ると、一直線に3列目に向かい、自分の席を探し始めました。
すると、3列に書いてあった文字は、なんと『ウ』。なぜウ⁉︎
よくよく見ると、前列は取り外し可能な感じのフラットな特設席になってました。その仮名文字の特設席がア〜ク列まで。段差のついたアルファベットの列はその後ろでした。
すなわち、私の席は真ん中あたり……。コノヤロウ俺のドキドキを返せ! 理不尽な怒りに震えながらも、私は席に着いたのでした。
下野紘さんと巽悠衣子さんの司会でイベントが始まったのは、それから約30分後の14時ジャストです。ちなみに、私の席の右隣には、15分ぐらい前に女性の方がいらっしゃいましたが、左隣の席は、ついに最後までどなたもお見えになりませんでした。欠席率は5%ぐらいでしょうか?
この御時世ですので致し方ないとは思いますが、せっかくの記念イベントで、ちょっと残念でしたす。まあ、そうは言っても、私としては広々とした空間が隣にできてて、ラッキーだったんですけどね。
第一部全体を通してのゲストは中原麻衣さん、高橋美佳子さんです。これは、巽さんが『おめでた』ということもあっての措置かもしれません(※「何かあった場合は、巽さんは退席するかもしれません」と、当初から下野さんが宣言されていました。結果として何もなく終了して本当に良かったです)。
最初のコーナーは『クイズ・なろ王になろう』。
4人の声優さん方が、2013年までの『なろう』の歴史を辿りながら、クイズに答えていくものでした。
解答の発表者はヒナプロの青山社長。眼鏡をかけた知的な感じの男性です。実は青山氏、過去には投稿者だった時代もあるそうで、ラブコメを投稿していたとのこと。その作品は現在も読めるとのことでしたので、興味のある方は探してみてはいかがでしょうか?(※ただし、17年間連載停止中だそうですがw)
クイズの方は中原麻衣さんが優勝しました。特に、ある問題の正解シーンは見物でした。もし、今後公開されることがあれば、ぜひご確認ください。
なお、このコーナーの最後には、下野さんの即興ソングも出て、なかなかの盛り上がりでした。それにしても下野さんは凄い! 出されたお題を歌詞に練り込んで、ちゃんと意味があって、しかも聞かせる歌にしてしまう。はっきり言って度肝を抜かれました。
続いてスペシャルゲスト伏瀬先生の登場です。どんな方なのかと思ったら、残念ながら声のみでの出演でした(※座席には大きなスライムのぬいぐるみが置かれてました)。『御本人登場!』と思っていましたので、正直なところ私としては、かなり残念です。
でも、内容自体は、とても興味深かったです。「実は『転スラ』は練習作のつもりだった」とか、「最初1週間は感想もなかった」とか、「もし、1か月、反応がなかったらやめようと思っていた」とか、衝撃的な話をたくさん聞くことができました。
ちなみに、「編集さんに『印税は半分でいいから、なろうに投稿した作品をテキトーに直して出版してくれ』と言ったら、ダメ出しされた話」が、私の一番のツボでした。
続いて、お待ちかねの、なろラジ大賞発表です。今回も何人も知り合いの方がノミネートされていたので楽しみにしていたんですが、今回の大賞は、歌池 聡さん作の「ハズレスキル『パスワードの〇〇〇〇だけがわかる』能力を授かってしまった。(n6137in)」でした。歌池さんおめでとうございます。
なんと、この作品、5回の歴史で初めて審査員全員から票が入っての受賞だそうです。凄い‼︎
※実はこの部分はぼかして出そうと思っていたのですが、第二部終了後すぐにXで大賞が発表されてましたので、書いちゃいました。ここで初めて知っちゃった方はごめんなさい!
なお、後出しで言っても説得力があまりないのですが、私の予想でも『きっと、どっちかだろうな』と思ってた作品でした。
歌池さんはエッセイでも活躍なさっている方ですので、既読の方も多いかと思いますが、万が一未読の方がいらっしゃいましたら、是非ご一読を!(※下のランキングタグから跳べるようにしておきます)
また、ホールでは下野さんと高橋さん(!)による朗読も行われ、何度も大きな拍手が上がっていました。
続いてなろラジでも有名な、『ゆいこのトライアングルレッスン』の朗読劇が行われました。観客もガヤで参加しましたので、私の声もどこかに入っている可能性があります(※微レ存ですが)。
ここでは中原さんのキャラがいい味を出してましたが、一番はやっぱり下野さんの最後のセリフでしょう。今後放送される機会がありましたら是非御確認ください。
最後に、これからの『なろう』のことについて、ヒナプロさんのメッセージが発表されました。
発表された言葉は『新しい物語の海が待っている』です。
20年を期に、色々な変化があるようです。1つだけ挙げておくと、なんと『なろう』では苦しいのではないかと思われていたインセンティブについても実施の方向で検討が始まっているようです。
新しい『小説家になろう』。否が応でにも期待が高まりますね。
このような感じで、第一部のイベントは、時間を20分ほどオーバーしてして終了しました。
正直、現在の連載中の作品の進行に不安があったので、前日の夜まで参加するかどうか迷っていたのですが、結果的に参加して良かったです。2時間弱でしたが、かなり実りの多い時間を過ごすことができました。関係者並びにスタッフの皆様、ありがとうございました。
最後に一言。今後の『小説家になろう』に幸多からんことを!