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白の冒険~夜を切り裂く~R15版(下書き)  作者: エドきちザリッパー
4/11

一日の始まり

朝それは睡魔との戦い。




窓から射し込む光りから、逃げるように布団の中に頭を入れる。


すると、扉の向こうから、芳ばしい匂いと油の弾ける音、包丁とまな板の奏でる音楽が流れてくる。




「きゅるるる」




シロのお腹から、腹が減った早く食べさせろ、と催促が聞こえてくる。


仕方ないと言うように、布団から這いずり出て、寝間着から部屋に着替え、調理場に向かう。




甕の近くに、水の張ったタライとタオルが置かれている。それで、顔を洗い、タオルで顔を拭く。


そして、ヘイに




「おはよう」




と言うと




「おはよう。シロ。


もう少しで出来ますから、待っていてくださいね」


と返される。




テーブルをみればサラダに皿やフォークやナイフが置いてあった。


そこから、鶏肉のソテーとオニオンスープが加えられる。




コップには、野菜のスムージーが入れられている。


ヘイは、料理は得意と言うわけではないが、それなりにはできる。


比較対象が優秀過ぎるだけなのだ。




「糧となる生命に感謝を」


「感謝を」




感想を述べるなら、スムージーじゃなくて牛乳が飲みたかったかな。


他は、文句はなかったよ。


スムージーの組み合わせが悪かったのか、苦くて酸っぱかった。


ヘイは、美味しそうに飲んでたから。


昼は、一緒にスムージー作りだね。ヘイは、味音痴なとこがある。


レシピが完成しないと地獄を見るはめになる。




朝食の後は、洗濯だ。


魔導洗濯機で昨日洗ったものを干すだけ。


干場にある。紐の位置はシロからしたら高いなので、洗濯物をシワを伸ばすように広げて、ヘイに渡す。


ヘイが紐に引っ掻けて、洗濯挟みで固定している間に、次の服を広げる。


二人分しかないので、早く終わる。




次は、野菜の収穫だ。


水やりは、シロが寝てる間に、ヘイがやってくれている。


雑草も抜いてあるので、手頃なものを摘むだけである。今は夏なので、ナスやキュウリ、トマトなどの野菜が良く取れる。


多く育てているので、買い物ときに売りに行ったりしている。




家畜の世話は、ヘイに任せっきりであるから割愛。




昼食の準備のとき、スムージー係りとなり、いろいろな組み合わせを試し、スムージーでお腹いっぱいになりかける事案が発生したが、すべてを平らげた。


昼食の量が少なかったのは、ヘイの仕業である。


シロの凝り性を見越していたのだろう。ちょっと複雑である。




食器を片付けた後は、念願のヘイと二人で散歩である。


森の中を歩きながら、山菜を採る。


罠を確認し、猪が捕まっているのを見て、大喜びをする。


そんな風に、食事を楽しみにしながらの散策は、楽しかった。




太陽が傾いて来たので、家に戻る。採ったものの処理をする。血抜きの終わった猪を解体したり、山菜を使う分を洗ったりと。




夕飯は、やき肉だった。タレは、おみやげ物を使う。姉様に感謝。




居間で本を読みながら、うとうとすると。ヘイが【クリーン】の魔法をかける。


歯を綺麗にされて、寝間着に着替えさせられ、ベッドに運ばれる。


いつの間にか夢の中。




【クリーン】は、体や衣服を清潔に保つ魔法だ。


だが、前に連れて行って貰った温泉と比べると味気ない。また、入りに行きたいな。




まあ、そんなこんなで、いつもはこのように過ごしている。


シロは、早く大人になるため修行中なのだ。

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