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白の冒険~夜を切り裂く~R15版(下書き)  作者: エドきちザリッパー
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プロローグ1

「来ますか?」




黒い人はそう言った。




当時、ゴミをあさり、空腹をしのいでいた私は、誰に言っているのだろうと思った。




反応を示さない私に、その人は膝をつき目線を合わせてもう一度言った。




「私の元へ来ませんか?」




黒いズボンと上着、中には白いシャツ。


その時の私は従者の衣だとは知らなかった。燕尾服と言うものであった。




彼自信の目は穏やかで、微笑は陽光に当たっている時のような気分になった。


だからだろうか。その人に何かされると言う類いの危機感が出なかった。




「はい」


それだけを言うと私は彼の手を取った。




「少し安らげる場所に行きましょう」




そう言い私たちは、路地裏を後にした。

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