表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界生活?なんやそれ。  作者: ユーキ
3/7

早速、討伐クエスト!

鬼のライキが仲間に加わった。今日は初のクエストに挑戦する予定だ。


「ライキの家、全然狭くなかったよ。しかも料理が美味すぎる。ありがとう」


「喜んでもらえて何より。で、今日はクエスト行くんだっけか?」


「うん、その前にパーティーメンバーを募集する張り紙を作るからひとまずギルドに行こう。そこでクエストもついでに探そう」


「了解!」




ギルド〜


「よし、これをこうして…できた。これを募集欄に貼って…さあて、初めての討伐行きますか〜」


「モンスター討伐、楽しみだぜ〜ていうか、募集紙にはなんて書いたんだ?」


「えーっと、簡単に稼げるクエストを主にしている者…って誰か編集したか?」


そう言った直後、カーマが口笛を吹き出した。


「カーマ、お前か」


「バ、バレた」


「ったく、これだと詐欺広告みたいな感じじゃないか」




30分後〜


「冒険仲間募集!職は何でもあり!年齢層は同世代ぐらいの人が望ましいです!シンプルにこれで良いだろう」


「ケッ、つまんねえの」


「初めはこう言うシンプルな方がいいだろ」


「ささっ、早く討伐に行こうぜ!」


ライキはワクワクしているようだ。


「ちょっと掲示板見てくるわ」


クエストが書いてある掲示板を見てみた。


(えーっと、どの辺りが最適かな…お、!!食料モンスター大量発生!!討伐した分のゴールドがもらえるのか。へ〜モンスターの強さによって報酬の量が違うのか〜)


「よし。ライキ、このクエストで良いか?」


「オイラはなんでも良いぜ〜」


「じゃあ、決まりだな」




大草原〜


「はあ、疲れた。よいしょっと。瞬間移動なしで来るとかなり疲れるな。しかも、本当にここに現れるのかっていうぐらい静かだ。えーと、出現モンスターは主に3種か。トビウオとグランバッファローというのがいるんだな」


(トビウオって…魚なのに陸にいるんだ。この辺りには海が無いのかな?)


「疲れるの早くねえか?俺はまだ疲れていないぞ」


「いや、ライキのスタミナがありすぎなんだよ。後は、人食い野菜…ん?」


ふと座ったところを見てみた。


「グラアアアア!」


ガブッ!


(あぶねえ…)


「来るぞ!」


「任せろ」


「!ライトニングハンマー!」


(頭からニ本のツノが生えた。やはり鬼だ)


地面が割れ、割れ目から出てくる稲妻が、モンスターへ襲いかかる。


ズバーン!


「やった。って次から次に獣が。バッファロー?でもなんか違う。土のように原型がない」


「おお、これだけ倒せば腹一杯飯が食えるぞ!てか、カーマのやつは何してんだ?」


「ガンバレー」


「あいつは攻撃できないからな。単に応援してくれているのだと思う。よーし、こっちも行くぞ」


「!ドレインスラッシュ!」


ザシン!ザシン!


バラバラバラ…


「自ら体を崩した!?体が再生していく。おまけに空から魚が。いや、これ魚なのか?どう見ても羽が生えているんだけど。明らかに鳥の羽じゃん!?」


「ゴー!」


(あれは、水の波動!?水属性なのか?)


「水属性のやつに電気は有利だ。再生したバッファローもついでに…」


「!サンダーフィールド!」


ライキの周辺が黄色い床に変わった。


「ユウも感電するから一旦離れて!」


「分かった」


ビューン


ズバアアン!


魚を雷で粉々にすごい威力だ。黒焦げになっている。バッファローはいなくなったようだ。


「ふう、良い運動になったぜ〜」


「今回のクエストはこれにて終了か?」


「待て」


「どうしたカーマ?」


「まだモンスターの気配がする。しかもかなりでかい。一旦逃げるぞ」


瞬間移動で木の茂みに隠れた。すると…


「グルルルル…」


「何だ。あの、でっかい狼は…」


それは紺色の毛で覆われ、黄色く光る目と頭に三日月のような模様があるモンスター。


「おそらくこの辺りの主であろう最強の食材モンスター、その名もムーンウルフだ」


「あの狼が食材!?」


「ああ。奴はかなり強くてな。食べると力がみなぎるというスグレモノの高級食材だ。普通はエネルギーが貯まる夜に活動するはずなんだが……」


とライキが説明する。


「どうする?」


「今のオイラ達には敵わない相手に違いない。一旦中断して、ギルドへ行こう」


「分かった」


ビューン




ギルド〜


「主のムーンウルフ以外は討伐していただきましたので、しっかり討伐分の報酬は授与させていただきます」


良かった、換金はしてくれるそうだ。


「ライキはちょっとテーブルで待ってて」


「おう」


「あ〜、もう瞬間移動全部使ってしまった」


「計画的にいかないとピンチな時に使えないからな。明日から頑張れ」


カーマが励ましてくれた。




ジュー


「美味そうだ!もう良いかな?」


「まだだろ。しっかり焼かないとお腹壊すぞ……よし、焼けた」


「お先に。モグモグ…美味い!」


「よく噛めよ。じゃあ、こっちもいただくとするか。モグモグ…うんめぇー!」


「じゅるり…」


「なんだ、カーマも食べたいのか?」


コクッコクッ


首を縦に振って欲しがっている。


「ほら、食べてごらん」


「…くっそ、背後霊だから食べられない」


「残念だな〜」


「それ本当に思ってる?」




『ごちそうさま!』




夕食後〜


「は〜、美味かった。自分で倒した報酬で食べる飯は格別だな」


「しかも、そこそこ稼げて良いクエストだったしな」


トコトコトコ…


???「私達この張り紙を見て来たんですがパーティーに入れてくれませんか?」


「えーっと、貴方達は……」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ