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第二話深夜の歌舞伎町
「大丈夫?飲みすぎてんじゃない?お兄さん」
金髪の30代くらいの女性は僕を介抱してくれた。
話をすれば歌舞伎町のガールズバーで
店員をしているらしい。
飲んだ後で僕も空腹だし
彼女も仕事帰りで腹が減っているらしい
歌舞伎町のファミレスで飯でも喰おうという話になった。
不思議と気が合い
彼女の生い立ちの話、
彼女自身も躁うつ病に悩まされていること
昔堕胎したことで悩み
精神安定剤に頼って生活していること。
お互いの様々なことを話した。
「私死にたいの」
彼女はポツリとつぶやいた。
僕は言った。
「このリュックの中に溜め込んでいる数十錠の眠剤がある。これを過剰摂取して入水自殺すれば楽に死ねるよ」
「死にたい…」
彼女の目は真剣だった。