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重蔵さん頑張ってます(仮)  作者: りがじい
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22話 おっさんを取り合い

「いたた、頭が痛い」

二日酔いで頭痛がしつつも起床する重蔵

また別々の部屋で寝ていたはずなのにユリが隣で寝ていた

本当可愛い

頭を撫でながら、体が酒でベタベタしてるようで風呂に入りたくなった

この宿屋には風呂がついている高級宿だ


朝風呂じゃー


しばらくして湯船につかっていると、外でユリの声が聞こえた

「重蔵どこ〜」

「風呂じゃよ〜」

「私も入る〜」

恥ずかしげもなくスッポンポンのユリが入ってきた

実は普段からも一緒に入ってたりもするので、2人にしてはいつもの光景だった

いつも風呂に入ると勝手に入ってくるのだ


重蔵としては父親という感情も捨てきれずにいるので、特に欲情みたいなものはなかった

しかし、人が見れば見るほど惚れ惚れするような顔に細身のスタイル

出るところは出て誰もが羨む女性である


「ユリは恥ずかしくないのかの?」

「何が?」

「普通は親でも裸見られて恥ずかしいのでは?」

「逆に将来の旦那様には見てほしいものよ?」

「自分で言うのもなんだけど、スタイルとか気を使ってるのよ、どお?」

悩ましいポーズを取るユリに

「他の女性の裸見たことないからわからん」

ガクっとズッコけるユリ


コンコン


トビラを叩く音


「重蔵〜起きてる〜?」


アンとサラ姫だ

「起きてるぞーい、今風呂じゃー」

「ユリがいないんだけどー」

「ここにいるわー」


バン!っと開くトビラ

2人の衣服が部屋に落ちてるのを見て

「ちょっと!一緒に入ってるの?!」

2人の声がハモった


ありゃ、いつも通りだけどあの2人からしたらおかしいかと思っていると外からギャーギャー声が聞こえてきた


「ちょっと、一緒に入ってるって、は、は、は裸で?」

「そりゃそうでしょー」

とユリが返事をすると更にギャーギャー聞こえてきた

「そもそもなんでこの部屋にいるのよ!」

「重蔵とは毎日一緒に寝てるしー」

「え?毎日?一緒にって、ま、まさか」

「あ、あのそういことを…ゴニョゴニョ」


ははーん、さては処女だなまあ私もなんだけど

どちらにしても私が一歩リードね

フフンとした顔のユリがわざとらしく

「キャー重蔵ったら、そんなところ触ったら変な気分になっちゃうでしょ〜」

「へ?さ、さ、触っておらんじゃろ」


ヒエー!後が怖い


風呂から出ると憔悴しきってる2人が立ち尽くしていた

ハッと我に返る2人

「ちょっと重蔵!説明して!」

「裸でも平気ってことは、あの、えーと、その、そういことをもう…ゴニョゴニョ」

2人とも顔が真っ赤だ


バーン!と勢いよく開く風呂のトビラ


スッポンポンのユリが出てきた

「私は恥ずかしくないわ!」


女性であっても見惚れてしまうそのスタイルに2人も見惚れてしばし無言

そのうち自分の体を確認し始めた


「あなたたち処女でしょ!」


ぐぬぬ言い返せないといった顔をした2人

「安心しなさい!私も処女よ!」


ガクっと跪くユリが

「これだけ毎日一緒に寝てるのに全然手を出してこないのよ」

「薄着にノーブラでたまにボロンってしてるのに〜」


安心した顔の2人のうち

「まあ、親子ってことなのね、それならいいわ」

サラ姫がつぶやいた


「わ、私だって重蔵とお風呂に入ってたしー」

アンが対抗してきた、確かに小さい頃は一緒に風呂に入ってた


「なんですって!わ、私だけ?」

「ん?それって小さい頃よね?」

サラ姫が言うと

「今だって入ろうと思えば入るわ」

「重蔵!もう1回私と入るわよ!」

アンも引かないで脱ごうとしている


「ちょ、ちょっともう風呂は入ったからいいのじゃ」

脱ぐのを止める


「あののぉ、お嬢さんがたや、よーく考えるのじゃ」

「好意はすごく嬉しいのじゃが、わしは見ての通りこういう容姿じゃし歳もいってる」

「その点、おぬしらは容姿はいいし若い」

「もっと他にいい人がいるはずなんじゃが…」


「関係ないわ!」


3人がハモる

「ラブとソウルは考えるものじゃない感じるものよ!」

サラ姫の名言きたこれ

他の2人もウンウンと頷いてる


メモしとこ

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