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嵐くんと伝説の船乗り少女

作者: 花園倉

今年初投稿かもしれないですねー。自分の朗読用に書いてみたけど、物語になっているのか不安ですが、よろしくお願いします。


童話かどうかも怪しい物語です

 その昔、人が船を作れるようになった時代、太平洋の南方の海に囲まれた、とある島々には、ある伝説がありました。


 伝説の言い伝えでは”嵐に意思あり、赤毛の巫女現れ、島に平和をもたらす“という伝承がありました。


 毎年夏に、その島々では、村人と船をたくさん集め、とある競技を競って、大いに盛り上がっているそうです。


 一体どんな島なんでしょうか。それでは、その島の過去を見ていきましょう。


 昔昔、その島では、仲の悪い、船乗り達と天気を操る嵐くんがいました。


 船乗り達はその嵐くんの天気を操る荒々しい力を嫌っており、嵐くんに何度も…何度も、嫌がらせをしました。


嵐くんは自分をいじめて来る船乗りたちを嫌っていました。


嵐くんは"いじめ"が許せませんでした。嵐くんは我慢できずに、船乗りたちの家や、船を、風を使って壊し回りました。船乗りたちも嵐くんに対抗するように嫌がらせを続けました。


 そんなことが毎日のように、嵐くんと船乗りたちとの間で争いが絶えなかったそうです。


 そんなある日、さらに怒った嵐くんは船乗り達が住んでる"港"を風と雨を使って、襲いました。


 嵐くんの凄い風と土砂降りの雨で「ビュービュー」と音が鳴り響くぐらいの凄い大嵐を起こしました。


 嵐くんが大嵐を起こしてから数日後、船乗り達の港は無惨に壊れてしまいました。


 船乗りたちが毎日のように乗っていた大切な船も、嵐くんにほとんど壊されてしまいました。


 船乗り達と村は…数日、海で取れるお魚を取ることができず、しばらく間、ご飯を食べられなくなり、それはもう苦しみましたとさ。


 嵐くんの悪さに、船乗りたちはカンカンにおこりました。


 怒った船乗りたちは、今まで小さなお船しか作ってきませんでしたが、今度は大きなお船を作り、嵐くんに立ち向かうことを決めました。


 ですが、結果は変わらず、嵐くんの力にはまったく歯が立たず、船乗り達は全く勝てませんでした。


 そんな戦いが毎日のように続いたある日、港では一人の赤毛の赤ちゃんが産まれました。


 赤毛の赤ちゃんは元気よく泣き叫び、船乗りたちは赤ちゃんのあどけない姿に笑い、周りのたくさんの船乗りたちがその元気な泣き声に笑顔になり、祝福しました。それは数年振りの赤ちゃんの誕生でもあったのです。


 そして…、赤毛の赤ちゃんはたくさんの船乗りたちと周りの村の住人たちに支えられながら、すくすくと元気に育っていき、あっという間に陽気で明るい少女に育ちました。


 あの激しい嵐との戦いから、赤ちゃんが産まれてからというものの、9年間、不思議なことに嵐くんは一度たりとも船乗りたちが住む村も港も襲いませんでした。


 船乗りたちは不思議に思いました。たくさん争ってきただけにどうしてだろうと…。


 実は、嵐くんも赤ちゃんの誕生には大いに喜んでいたのです。


 嵐くんはその昔、生まれてきた赤毛の少女とは"別"の赤毛の少女と数十年前に数年にわたり戦ったことがありました。その長い戦いの末、赤毛の少女が嵐くんに勝ったそうです。


 その後、嵐くんと赤毛の少女は海の真ん中で嵐くんとある約束をしました。それは…「私が生きている間、友達になってほしい」と言う、約束でした。


 敗北した嵐くんもその約束を守ることを赤毛の少女に誓いました。誓った二人の間に天から光が差し、争いの終わりを迎えました。


 その後は、台風が来ても、嵐くんが台風から赤毛の少女を守ることで港や家が壊れることもありませんでした。赤毛の少女もまた嵐くんを嫌っていた村人から守ることでお互いを守るように支え合いました。


 そんな平和が日々が続くと思われました。


 約束をしてから…10年後、赤毛の少女は女性になる前に、唐突に…息を引き取りました。元赤毛の少女は…亡くなってしまったのです。村の住人も…嵐くんも…大いに悲しみました。元気で明るい少女を見ることはもうできなくなってしまったのですから。


 嵐くんは悲しみました。泣き続けました。悲しみは、1ヶ月、3ヶ月と涙という雨を降らし続け、その雨で作物が育たなくなり、洪水が起き、津波も起こしてしまい、たくさんの人や家がなくなってしまいました。


 そして危機的状態を直すために村の住人はある決断をしました。それは、嵐くんと戦うことでした。村の住人は屈強な男たちを集め、悲しんでる嵐くんに立ち向かいました。ですが、何日、何ヶ月、何年経とうと勝つことはなかったのでした。


 それは嵐くんが村人よりも赤毛の少女を思う気持ちが強すぎた故に、起きた結果でした。


 そんな悲しい争いが続いて、数十年後…、港で赤毛の少女が産まれました。その事を聞いた嵐くんは喜び、少女に育つまで島から遠く離れた場所で見守ることにしました。


 嵐くんも赤ちゃんの成長を支えるように、良い風と悲しみじゃない、良い雨を港に送り続けました。


 そんな平和な時間が9年間、過ぎていきました。ですが、赤ちゃんが少女に育ったと同時に、船乗り達はまた嵐くんと戦いを始めてしまいました。


 先祖代々、嵐くんに苦しめられた村人達がまた同じ出来事にならないようにと立ち上がったのです。赤毛の少女の伝説を模様した旗を掲げて、遠くで赤毛の少女の住む島を見守っていた嵐くんに船乗りたちは挑みました。


 赤毛の少女は、止めました。「嵐くんは何も悪くない。それはおかしいよ」と…。ですが、誰も聞く耳を持ちませんでした。そして…船乗りたちは嵐くんにもう攻撃を仕掛けました。そして、過去の再来が訪れたのです。


海は荒れ、空は曇り、雷が鳴り響き、切り裂くような風が吹き荒れました。


 そんな戦いが続くある日、赤毛の少女は戦う船乗り達に叫び言い続けました。


「嵐くんは悪くない!私を守ってくれたの!だからやめて!」と


 ですが、船乗りたちは赤毛の少女の話を聞きいれませんでした。


 それどころか、船乗りたちは不気味に思い、赤毛の少女を丘の上高台の牢屋に閉じ込めてしまいました。


 赤毛の少女は三日三晩、牢屋で泣き続け、荒れる空に泣叫び続けました。嵐くんとの争いを止めるようにと、牢屋からずっと…。


 ですが…赤毛の少女が思いは届かず、争いはつづき、どんどんひどくなる一方でした。


 そして、ついに嵐くんは怒り狂い、最大級の大嵐を起こしてしまいました。


 港と村は大嵐でできた大津波に、一瞬で飲み込まれてしまい、そしてたくさんの人が波に飲まれ、家が海に沈みました。赤毛の少女の牢屋は高台にあったため、助かりました。


 避難していた一部の村人たちは波に飲まれた村を目の当たりをし、村人たちは皆、地面に膝をつき、大嵐の空を見上げ、途方に暮れました。


 そんな中、大嵐のおかげで、赤毛の少女が捕われていた牢屋が壊れ、少女はやっとのことで外に出られました。


 赤毛の少女が牢屋から出ると、そこには絶望した村人たちと沈んだ村がありました。


 赤毛の少女もこれからどうして良いかなんてわかりませんでした。すると大嵐の雲の隙間から光が漏れ出し、赤毛の少女を光がおおいました。


 赤毛の少女はその光の中で声が聞こえました。(何が欲しい)と…。


 少女は戸惑いながらも、天の光に答えました。「嵐くんと戦いたい」と…。


 光はすぐに雲によって途切れ、少女の頭の中で、過去の伝説の少女の記憶が蘇りました。全てを思い出し、荒れ狂う風のなか、壊れていない小さな船を見つけ、帆を貼り、たった一人で大嵐の海に出ました。


 荒れ狂う嵐の中、赤毛の少女の乗った船は、屈強な村人たちの船と競うように割って入り、嵐くんと赤毛の少女の戦いが時を得て、始まりました。


 嵐くんとの闘い方は“我慢対決”だった。嵐くんは周りの雲を集め、より強くなり、船乗りたちに猛威を振るう。挑んだ側はそれに耐え続けることでした。


 そして、屈強な村人たちが嵐の猛威に1人、また1人と負けていく中、赤毛の少女は耐え続けました。そして、赤毛の少女が戦いを挑んでから1週間後…勝敗が決まりました。


 戦いの結果、赤毛の少女が勝ちぬきました。嵐くんは、周りの雲を集めすぎて、力を失いました。嵐くんは、今回は約束ではなく、お願いを聞き入れること赤毛の少女に言いました。そして、赤毛の少女は嵐くんを見て悟ったように願いを言いました。


「嵐くん…消えてください…」泣くのを我慢しながら赤毛の少女は嵐くんに答えました。


 そう赤毛の少女が答えると嵐くんはうなずき、空の上に消えていきました。小雨をふらしながら…。赤毛の少女は手のひらを空にかざしながら、涙を流した。小声で何かを言いながら…


 空は雲1つない空になり、体力が限界になっていた少女は倒れました。日が照らす青い空を眺めながら海に揺られながら、赤毛の少女は嵐くんの事を思い出しながら、空と太陽を眺めました。


 しばらくすると遠くから見守っていた村人たちが大きな船で赤毛の少女を迎えに来ました。その後、赤毛の少女は村人に瀕死の状態で救われ、島に帰りましたとさ。


 その後、赤毛の少女は村を救った伝説の少女と歴史に刻まれ、崇められました。


 …過去、初めて嵐くんと赤毛の少女が戦ったときも7週間で勝敗が決まりました。


 1週間の間、海の真ん中で赤毛の少女は何も飲まず食べずに朝、昼、夜を戦い抜きました。それが赤毛の少女の伝説の由来になっていました。


 その伝説は今でも受け継がれているそうです。

最後まで、読んでいただきあざーす!これは現在、連載中の【ヤンキーアネゴと真顔少女】に登場してくるアネゴ(メメ)が書いた童話の本。って設定で書いたやつです。


「知るかボケ」って言われそう(小並感)


追記.所々修正中です。すいません!

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― 新着の感想 ―
[一言] 浮き沈みが激しい話ですね!嫌いじゃないです
[良い点] 最後、少し悲しい気持ちになりましたが良いお話だったと思います!
2021/06/09 15:10 たらこマジデか
[良い点] なんか憧れる話ですねー。 [気になる点] もうちょっと詳しく買いて欲しいぶぶんがありますね。 すいません! [一言] 頑張ってください!
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